CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

23-148「7WAYS」(日本)

2023年06月20日 00時10分01秒 | 日本映画
人間の唯一の不幸は孤独だ
 作家のナオは、とある離島のモーテルを訪れ、役作りのために滞在している舞台俳優の銀次とモーテルの経営者であるマスターと出会う。ナオに続いて、隣島の刑務所から脱獄してきた成瀬と嶋村、突発的な嵐で行き場を失った千夏と涼香など、訳ありな人間たちが続々とモーテルに現れる。
 ほどなくして、ラジオから街で起こった宝石強盗殺人事件のニュースが流れる。ニュースによると、犯人は女の2人組だという。
 一方、探偵の黒猫は、ナオの姉・香織から「妹を助けてほしい」という依頼を受けていた。ナオは、ある殺人事件の容疑者として逮捕されたが、裁判では無罪の判決が下りていた。すでに無罪の判決を受けているナオを助けるとはどういう意味なのか。
 黒猫は調査を進めるが。(「作品資料」より)


 「スモーキー・アンド・ビター」「ムーンライト・ダイナー」に続く神威杏次監督の最新作。

 孤島にあるモーテルに集まった7人の男女の運命を描くサスペンス。

 作家のナオは、執筆のため孤島にあるモーテルにやって来るが、そこには何かしら訳ありな者たちが集まってくる。

 そして嵐のため街へ通ずる道路が土砂崩れで塞がれ、彼らはどこにも行くことが出来ず、閉じ込められることになる。

 物語は、モーテルでのそんな7人の様子を描くと共に、探偵や刑事たちが彼ら一人一人に事情聴取する様子が映し出される。

 ナオは殺人の容疑で捕まったが、無罪となり、そのことが大きな重荷となって心にのしかかっているよう。

 彼女はモーテルで誰かを殺すのか。

 その様子を刑事たちは知るために事情聴取しているのか。

 モーテルに集まった人間たちは、ナオの他には、脱獄囚や宝石強盗と思しき者など、何かしらいわくありげな者たちばかりで、一波乱起きそうな様子を呈している。

 クライマックスに7人が一堂に会し、その目的を露わにしていくところで、ようやく彼らが集まった理由、目的が明らかになる。

 これまでに何度か観たことのある設定、展開ではあるが、意外な展開ではあったかな。

 ナオが無罪になった理由も明らかになる。

 結末は、目的が達せられたということだろうか。

 気になるのは探偵に依頼してきた、ナオの姉であるな。

 もしかすると、この姉が本当の姿なのかな。

 ある種のシチュエーション・スリラーであり、興味深い展開の作品であった。

/5

監督:神威杏次
出演:中川ミコ、坂本三成、森脇和成、荻田博之、萩原佐代子、牧野美千子、蜂谷英昭、横浜旭
   新崎める、永井理沙、湖山ひかる、たかはしあいこ、平塚千瑛、工藤俊作、神威杏次
於:池袋シネマ・ロサ

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