CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

17-107「ゴースト・イン・ザ・シェル」(アメリカ)

2017年04月15日 12時03分30秒 | アメリカ映画
キツネを殺すのにウサギを寄越すな
 電脳ネットワークと肉体の義体化が高度に発達した近未来。
 世界最強の捜査官、少佐。悲惨な事故から生還した彼女の体は、脳の一部を除いて全身が義体化されていた。少佐はタフで有能な精鋭メンバーを擁する公安9課を率いて、凶悪なサイバーテロ犯罪に立ち向かっていた。
 ある時、ハンカ・ロボティックス社の関係者が何者かに襲われる事件が発生。捜査を進める少佐の前に、クゼという凄腕のハッカーの存在が浮かび上がってくる。
 事件の真相を追ってクゼに迫っていく中、いつしか自分の脳に残るわずかな記憶に疑念を抱くようになっていく少佐だったが。(「allcinema」より)


 押井守監督のアニメ「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」をハリウッドで実写映画化したSFアクション。

 少佐を演じたのは「アベンジャーズ」シリーズのブラック・ウィドウ役、スカーレット・ヨハンソン。
 公安9課を率いる荒巻にはビートたけしが出演。
 英語で台詞を喋るのかなと思ったが、全て日本語の英語字幕。
 それでも英語を話している他メンバーとは会話ができているという設定。


 脳だけ人間で、あとは義体という少佐を中心とした公安9課のメンバーが、サイバーテロ犯罪と戦っていく中、凄腕のハッカー、クゼの存在を発見。

 クゼを追う中、少佐は自らの記憶、そして自らの出自に疑問を持ち始め、やがて隠されていた衝撃の事実に突き当たるという展開。

 
 アニメ版も少々難解なところはあったが、本作もその世界観を踏襲しており、難解。

 アクション作品というより、少佐が、自分が何者かということを模索する自分探し、アイデンティティを求める話になっている。

 最初はミアと呼ばれていた少佐が、最終的には草薙素子に行き当たる。


 アクションの方は、VFXやスローなどを駆使した映像で描かれ、それ自体は見栄えがあったが、キレが足りなかったかなという印象。

 少佐は全身義体ということで、それに合わせたコスチュームで戦うということで、アクションし辛かったのかな。

 コミック版の少佐はグラマラスに描かれているということで、スカーレット・ヨハンソンは適しているかもしれないが、ちょっと実写の難しさを感じたかな。


 アクションよりドラマ的な要素の強い作品。
 小難しさもあったが、設定的には面白い話ではあった。


 最後に黒幕を仕留めるのが少佐でなかったというのは、多少はおいしい場面を作ったのかな。

/5

監督:ルパート・サンダース
出演:スカーレット・ヨハンソン、ビートたけし、ジュリエット・ビノシュ、マイケル・ピット、ピルー・アスペック
    チン・ハン、ラザラス・ラトゥーリー、ダヌーシャ・サマル、泉原豊、福島リラ、桃井かおり
於:TOHOシネマズ渋谷

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