CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

18-141「V.I.P. 修羅の獣たち」(韓国)

2018年06月21日 00時33分51秒 | 韓国映画
俺の好きな音を知っているか? 人が死ぬ時の音だ
 ある日、北朝鮮エリート高官の息子キム・グァンイルが、韓国国家情報院と米CIAの企てにより、“企画亡命者”としてVIP待遇で韓国に迎え入れられる。しかしグァンイルは冷血な殺人鬼で、韓国でも残忍な犯行を繰り返す。
 やがてチェ・イド警視の捜査で連続殺人事件の容疑者として浮上するが、国家情報院のパク・ジェヒョクはグァンイルを守るために事件の隠蔽を図る。
 そんな中、グァンイルへの恨みを抱く北の工作員リ・デボムが復讐を胸に韓国へ乗り込んでくるのだったが。(「allcinema」より)


 韓国の国家情報院とアメリカCIAが協力し、企画亡命者として北朝鮮から韓国へと迎え入れたキム・グァンイル。

 北朝鮮のエリート高官の息子であり、情報を引き出すために迎え入れたグァンイルであったが、北朝鮮にいた頃から殺人を繰り返し、ついには韓国でも連続殺人を犯す。

 国家情報員のパク・ジェヒョクは、グァンイルを守るために動き出し、チェ・イド警視は彼を捕まえるために捜査を進めていく。

 更にグァンイルを捕らえるため、北朝鮮から工作員のリ・デボムも韓国に潜入する。


 一人の連続殺人鬼を、それぞれの思惑を持った者たちが追いかけるという展開。

 チェ・イド警視とリ・デボムはそれぞれ正義のため、制裁を下すためグァンイルを追うが、ジェヒョクは国家情報院の体面を保つため、グァンイルを捕まえ、CIAに渡し、不祥事を隠蔽しようとする。

 それぞれの思惑があるため、グァンイルの立場も変わっていく。
 グァンイルを捕まえようとする者たちの駆け引きなどもあって、果たしてグァンイルが捕まえられるのか、その処遇がどうなるのか興味深い。

 更に、グァンイルが犯す殺人のシーンがなかなか強烈で、リアル。
 犯罪現場やその写真までも残酷で強烈だったし、グァンイル自身もサイコパスな雰囲気を醸し出し、興味深い。

 
 ’80年代から’90年代多かったという、韓国国家情報院とアメリカCIAが合同で北朝鮮から亡命させた人物は、企画亡命者としてVIP待遇を受けていたらしい。

 そんな企画亡命者が連続殺人鬼であったために引き起こされる組織同士の攻防と捜査。

 思いも寄らぬ行動まで起こすグァンイル。
 先が読めない展開で、更にハードな描写などもあり、面白い作品だった。

/5

監督:パク・フンジョン
出演:チャン・ドンゴン、キム・ミョンミン、パク・ヒスン、イ・ジョンソク、ピーター・ストーメア
    チュ・ジンモ、オ・デファン、チョ・ウジン、ユ・ジェミョン、パク・ソンウン
於:シネマート新宿

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