「Jerry's Mash」のアナログ人で悪いか! ~夕刊 ハード・パンチBLUES~

「Jerry'sギター」代表&編集長「MASH & ハードパンチ編集部」が贈る毎日更新の「痛快!WEB誌」

「フクシマン土屋」の「イイトコ探訪 福島県!」( 第53回)フクシマン土屋が作る「簡単!男の郷土料理(6食目)きりたんぽ鍋(秋田)」 簡単レシピ付き!

2022-10-29 14:23:28 | 「フクシマン土屋」の「イイトコ福島県」&more

こんにちは「フクシマン土屋」です!

郷土料理を訪ねる「紙上の旅」も
「福島」を出発し、「宮城」、「岩手」と北上し
前回「青森」へ到達!
今回から日本海側を南下していきます。
「そんな企画あったの?」そんな声が聞こえてきます。
ハイ!ありましたとも。
とはいえ前回の「青森」の記事は2月だったので、
お忘れの方が大半でしょう(苦笑)

説明がてら、これまでの旅を振り返りますと

福島「いかにんじん」
宮城「はらこ飯」
岩手「いかのぽっぽ焼き」
岩手「まめぶ汁」
青森「せんべい汁」

こうしてみると、
「これぞエース級!」ばかり並んでいるようです。
それから、だんだんとフクシマンの好みが見えてきたようにも思えます(笑)

今回は東北5県目の「秋田」入り。
「秋田」と言えば…そうです、お察しのとおり
「きりたんぽ鍋」でございます!
秋田を代表する鍋ですね、これからの季節にも最高!
大好きで、作ると考えるだけでワクワクします(笑)

秋田県自体もいいところ、大好きです。
特に印象に残っているのは…
湖面がコバルトブルーに輝く、神秘的な美しさ田沢湖
男鹿真山伝承館・なまはげ館は必体験!です
にかほキッチンさかなやさんで食べた鰰(ハタハタ)
擦り傷があっという間に見事に治ってびっくり、岩盤浴の景観にもおどろき!玉川温泉
秘湯好きには天国!?滝壺が天然露天風呂の川原毛地獄
太平湖、小又峡の見事すぎる紅葉…
そして大舘で初めて食べた「きりたんぽ鍋」。
もう、めっちゃ美味かった!
一気に自分の好きな鍋ランキング1位になりました。

そんな「きりたんぽ鍋」ですが、
実はシンプルイズベストを地で行く鍋です。
なので作るのも簡単なんです。
それゆえに!
ポイントというか結論なんですが、
「完成された鍋」と自分は思います。
つまり具材と味付けはコレで決まり!ってのがあって、
他の鍋と違い、具を変えようとか味変しようとかありえません!

基本の具材は鶏肉、きりたんぽ、セリ、マイタケ、ゴボウ、長ネギ、しらたき。(すべてが必須です)
スープは比内地鶏のダシが効いた醤油ベース。
コレで決まり!!(2度目です)
と、言っておきながらゴメンなさい。。。
今回「比内地鶏」手に入らなかった~。
代わりに「伊達鶏(だてどり)」を使用。
ちなみに福島県では「会津地鶏・川俣シャモ・伊達鶏」が、三大ブランド鶏と言われています。
※ここでは詳しく説明しませんが、伊達鶏は地鶏ではなく「銘柄鶏」、そのルーツはフランスのブレス鶏。
それでは「きりたんぽ鍋とは言えん!」と仰る方もおられるとは思いますが、進めますね。

今回用意した材料は次のとおり。


【具材】
・きりたんぽ 3本を斜めに二つ切りして6本にする
・伊達鶏 350gはあった、多い方がおいしいからね!
・セリ 一束。4~5cmに切ります
・マイタケ 1パック。手で割きます
・ゴボウ ささがきごぼう一袋(切ってあるやつ)
・長ネギ 2本。斜め切りにします
・しらたき 一袋。食べやすい長さに切ります
【スープ】
・水、酒、醤油、塩、鶏がらスープの素

「郷土料理」は家庭料理なので、各分量は
「あなたの好きなもの多め&味付け」がいちばん!
わが家の味にしてくださいね。

では「いい加減(良い加減)」に、
作っていきましょう。

手順は以下のたった4ステップ!

①鍋に水、鶏がらスープの素、ゴボウ、鶏肉を入れて煮ます。アクがでたら取ります。

②煮えたら、しらたき、マイタケを入れて煮ます。

③煮えたら、醤油、酒、塩を加えて好みの味にします。

④最後にきりたんぽを入れ、長ネギとセリをのせてひと煮立ちしたら、ハイ!出来上がり。

 

それでは、いただきます!

まずはスープをズズズ~っと。
はぁ~。さ・い・こ・う。
鶏の出汁はもちろん、マイタケとゴボウからの出汁も。身体にしみる美味しさ!そして鼻に抜ける香り。
もう我慢できません!次はもちろん、きりたんぽ。
つぶつぶもちもちした食感、ご飯が口の中でハラハラと解けてスープがよくしみ込んだ米の旨みが広がる。
たまらない美味しさです。
それから鶏肉と長ネギを一緒にほお張ります。
煮ても濃厚な肉の旨味があふれ出し、長ネギと合う!
これらをまとめ上げて、きりたんぽ鍋たらしめているのが「セリ」です。シャッキシャキの食感と独特の香り。いい仕事してます。
しらたき!忘れてません影の引き立て役です。

ところで、鍋の残ったスープで〆に…
なんて聞いたりしますが、心配ご無用。

スープ美味しくて残りません!(笑)
ごちそうさまでした


「イイトコ探訪 福島県!」を読んでくれてありがとうございます。

今回は比内地鶏を使わず、福島の銘柄鶏「伊達鶏」を使った「きりたんぽ鍋」でした。
でも、とてもおいしいんだよね!
基本が完成している鍋、だからなんだと思いました。
そこで提案が。
鶏肉だけは「オラが町の地鶏(ブランド鶏)」を使った「ご当地きりたんぽ鍋」はどうでしょう!
きりたんぽ鍋(青森シャモロックVer.)
きりたんぽ鍋(名古屋コーチンVer.)など…
愛着もわいて楽しそうですね。

では、ごきげんよう!


ハウリンメガネが縦横無尽に吠える!「メガネの遠吠え」(第七回) 進化を続けるレッチリ!ヤツらの新作を斬る!

2022-10-22 13:13:34 | 「ハウリンメガネ」の「ヴァイナル中毒」&more

いやっはァァァ!やりよったわこの人ら!

何を冒頭から奇声をあげているのかと訝しんだ読者諸賢、興奮状態から御機嫌よう、ハウリンメガネである。
ロックファンなら筆者の気持ちもお分かりであろう。
ジョン・フルシアンテ復帰後のレッド・ホット・チリ・ペッパーズ、まさかの一年以内の新作、それもフルアルバムのリリースである(10/14にリリースされたばかり)。

前作「アンリミテッド・ラヴ」から僅か半年足らずの期間でリリースされたチリ・ペッパーズ最新作「リターン・オブ・ザ・ドリーム・カンティーン」。
実はこのアルバム、マテリアル自体は前作のセッションの時点で出来上がっていたようで、前作リリース時のインタビューでもリリースの可能性には触れられていたのだ(まさかこんなに早く出すとは思わなかったが)。

前作の出来が良かったので楽しみにしていたのだが、言い切ってしまおう。

最!高!傑!作!だ!!

今回のレッチリは歌心が洪水のように溢れ出している!

ギターマガジン22年6月号で、ジョン本人がこう語っている。
「ロックが始まった時代にフォーカスしたいと思うようになってね。それは50年代後半のロックンロールや、40〜50年代に生まれたエレクトリック・ブルースだったんだ。もし自分がビートルズ、クリーム、ジミ・ヘンドリックスらと同じ時代に存在してたら?と想像してみたんだよ。(中略)エルヴィス・プレスリー、クラレンス・"ゲイトマウス"・ブラウン、フレディ・キング、アルバート・キング、バディ・ホリー、ジーン・ヴィンセント、リッキー・ネルソンなどにフォーカスしてみよう。よし、OK。じゃあそれを超えるものを作るにはどうしたらいいかな?とか、そんな風に考えるようになったんだ」(引用ここまで)

この発言からも分かるとおり、前作、今作でのレコーディングセッション(プリプロ含む)では彼らのバックボーン(の一つ)である60年代の音からさらに一昔遡り、ルーツの更にルーツに接近することを意識していたらしい。
そしてジョンに加えてフリーもフリーでここ10年ほどジャズに熱を上げていた(フリーは元々トランペッターでもあり、ジャズは大きな根の一つなのだが、学びなおしの為に大学まで行くほどの熱の入れようであった)。
つまり、作曲を主導する二人がルーツに接近していたことになる。

結果生まれたのはレッチリが築き上げてきたグルーヴの上で歌もギターもベースもドラムも歌いまくる、ハーモニーに溢れる最高のロックアルバム!
(歌も楽器も歌ってハーモニーを奏でるという意味では非常にビートリーともいえる。60年代以前の音楽を掘ることで結果ビートリーな形に行き着くというのも必然といえば必然なのだが、ビートリーにしようとしたというより、ビートルズと同じルーツを掘ったことによってレッチリらしさを保ったままで、時折フリーのベースラインがポールのように聴こえたり、ジョンの弾くフレーズからジョージのような雰囲気を感じられるのが面白い)

前作も大変良かったが、今作と比較するとジョンの復帰を強調する、つまりジョンの二度目の脱退前の「カリフォルニケイション」〜「スタディアム・アーケディアム」の雰囲気を強く打ち出した、「おおっ!ジョンが帰ってきた!」というアルバムだったともいえる。
前作と今作のレコーディングセッションは同時期のはずなので、今作収録の楽曲も前作発表時点で存在していたはずだ。
それを敢えてこのように分けてリリースしたということはおそらく「いきなりこの楽曲群を出すとジョンの復帰作というファンの期待している作風からズレる。なので昔の雰囲気が強い曲を先にリリースしよう」という意図があったのではないかと思われる。
今回のアルバムは今までのジョンのイメージと異なる音使いも多い。特に今回はエフェクティヴな音は全くといっていいほどないし、トレードマークのワウも筆者が聴いた限り、使っていないと思われる。フレージングもメロディやリフよりベースとのハーモニーを意識したものに変化している。それはジョンが新境地へ達したということであり進化だと筆者は捉えるが、ファンというのは過去のスタイルを期待しがちなものでもあり、今回のジョンの復帰劇を考えるとヘタに曲を混ぜず、キャラクターの異なる楽曲群として2作品に分割したのも理解できよう。

レッチリは今作で間違いなく一皮むけた。
思えばラップ・ロック、ミクスチャー・ロックの雄だったレッチリからメロディックかつ憂いのあるファンクロックへ変化したのが一回目のジョンの復帰だった。
そして今回、二度目のジョンの復帰によってレッチリはその肉体的なグルーヴを維持しながらもアメリカーナ、ルーツミュージックを体現できるバンドへと進化した。
今作は間違いなくレッチリを語る上での必聴盤になると断言しよう。

最後に今回の個人的聴きどころをいくつかピックアップ。

2020年に逝去したエドワード・ヴァン・ヘイレンに捧げられたA4「Eddie」。
エンディングでのジョンの咽び泣くギターソロがいい。エディに捧ぐからといってライトハンドフレーズを入れるわけでもなく、エディへの哀悼の意をジョン自身のスタイルでギターを叫ばせることで表現している。

B1「Fake as Fuck」はこれまでのレッチリでは聴けなかったハードバップなサウンド。フリーのベースもロン・カーターのようにムッチリしており、個人的に今作では一番好きな曲。こういう曲がやれるロックバンドって少ない。

B2「Bella」はZEPの「The Crunge」を彷彿とさせる、踊れそうで踊りづらい変拍子ファンクから突き抜けた青空のようなサビへ突入する不思議な爽快感のある一曲。

B3「Roulette」は一聴するとジョンらしいカッティングに聴こえるが、よく聴くとコードがガンガン変化しており、トレードマークであるファンク直系のグルーヴィに攻めるカッティングからジャズのコードソロのようなカッティングになっているのが分かる。フリーのベースソロもコンパクトにまとめられながらもメロディックでグッド。

D1「La La La La La La La La」でのビル・エヴァンスのようなくぐもったブルーなピアノ(クレジットがないがおそらくフリー)と絡むアンソニーの歌はこれまた新たなレッチリを予感させる。B1「Fake as Fuck」もそうだが、こういうジャズ的な音を持ち込んでいるのは間違いなくフリー。今作でのフリーの音はアップライトベースのようにムチッとした太く丸さのある音なのにフリーらしいゴツゴツした力強さもある素晴らしいベースサウンドが聴ける。

D2「Copperbelly」はワルツのリズムでクラシックなメロディのヴァースから浮遊感のあるコーラス、そしてヘヴィなギターソロへとスムーズに移り変わるのだが、こんな3つの構成をスムーズに移っていけるのもレッチリがこれまで積み重ねてきた歴史がなせる技といえよう。

以上、筆者が一聴して耳に引っかかったのはこれらの曲だが、当然上記した曲以外の曲もグッドメロディ&グルーヴに溢れている。
今回も例によって例の如くアナログで買ったが、やっぱりこの太いルーツに寄ったサウンドはアナログで聴くべきでしょう!
是非!アナログで!神戸三宮のタワレコにはあったから!マストバイ!

というわけで今回はここまで!
いやあ、今年は当たり年だな!んじゃまた!


「フクシマン土屋」の「イイトコ探訪 福島県!」 (第52回) 「魔の山(谷川岳)へ」行ってきました!

2022-10-15 15:40:08 | 「フクシマン土屋」の「イイトコ福島県」&more

こんにちは「フクシマン土屋」です!

福島市も朝晩寒くなり、コタツ出そうかな…
今晩は鍋にしようか…それなら燗酒だな…。
外へ目を向ければ山の木々が色づき始めた、
紅葉を見に山へ行こうかな…うずうず(笑)
そんな季節になりました。
あなたはいかがお過ごしでしょうか。

さて、先月に今年の目標であった
「フルマラソン完走!」を達成しました。
が、
もうひとつ今年の目標がありました。
「谷川岳登頂!」です。
群馬と新潟の県境に位置し、
日本百名山のひとつでありながら、
ギネスブックにも載る山「谷川岳」。
どの様な理由でギネスに認定されているのか?

「世界一、人が亡くなっている山」
だそうな…。

エベレストとか、世界には8000mを超える山が14山。
それらの山での死者合計を谷川岳は単独で上回る…。
「魔の山」と呼ばれる所以です。
遭難者が多いのは、
・天候の変化が激しい
(中央分水嶺に位置する)
・地形が険しい
(ルートによるがクライミングの聖地)
等の要因があるらしいです。

とはいえ、アクセス良好で景色バツグン!
初級〜上級登山者まで楽しめる大人気の山です。

そんな谷川岳に昨年初めてチャレンジして結果は…
あと一息で山頂!
というところで断念下山…。
そう、登り切れずに引き返したんです。
山頂付近には、前日に雪が降ったらしく、
その雪が解け切らずに、半ば凍って残ってました。
登山靴だけでは滑るようになり危険な状態。

この時に感じたのが「危険」だと認識していながら、
「あと少しだから行っちゃおうか…」
とも考えた気持ち。

今考えると「絶対に危ない!無理無理」。
なのに、あの時は一瞬でも先へ行くことを考えた。

登山に限らず、あと少しだからって無理してしまう。
頑張ってしまう、欲が出てしまう。
そういうことって案外多いようです。

そこで「アレ?自分無理してないかな」と思えれば、
ケガや失敗を減らせそうですね。

で、今年は軽アイゼンも用意して、
とにかく寒さ対策を入念に準備。
昨年より2週間早い日程で訪れました。

さすがに雪の心配はなく、お天気良好!
紅葉は高いところで始まってるようです。

ロープウェイを使わない
「西黒尾根」ルートを選択。
木々に囲まれた急な斜面が続き、汗ばむくらい。
森林を抜けるとガレ場になり、次にクサリ場も出現。
(ガレ場…石がゴロゴロしている所、
 クサリ場=鎖場…鎖がないと通行が困難な所)
そして見通しの良い尾根の上を歩く道は、
右にも左にも「落っこちたら上がってこれない〜」様な登山道。
所々に眺めの良いポイントがありますが、
手前まで行くと足がすくみます。
足がすくむ感覚ってこれか!!
が、間違いなく味わえます。

山頂に近づくにつれ気温が低下、風も強くなる。
上着を着ていると、あれれ?!
さっきまで真っ青な空にクッキリと浮かんでいた山頂が、ガスで見えない。
山頂に着く頃にはガスが抜けて晴れることを願い前進。
谷川岳は山頂部がふたつある面白い山。
まずは手前の「トマノ耳」へ到着…。

ガスって山頂からの絶景は、お目にかかれません。
撮影を済まし、気を取り直してとなりの頂部「オキノ耳」へ。
となりと言っても15分くらい下り登りが必要です。
やがて到着。
ガスはさらに濃さを増しておりました…。

ということで山頂からの360°大パノラマは、
残念ながら見ることはできませんでした。
それでも「魔の山」へ登った満足感は高く、
登山道や景色の魅力から人気なのも納得です。

帰りは「天神尾根」ルートを下り、ロープウェイを利用しました。
それでも山頂からロープウェイ乗り場まで2時間以上!
谷川岳へ行くときは十分な装備と、時間に余裕をもって訪れてくださいね。


「イイトコ探訪 福島県!」を読んでくれてありがとうございます。

おかげさまで今年の目標「谷川岳登頂!」
は無事に達成できました。
優しくも厳しい谷川岳。
今回の登山中に感じたのは、準備の大切さ。
装備はもちろんだけど、体調を整えること。
そして無理をしないこと。これらが大事です。
そうすると気持ちに余裕ができて楽しめます。

秋の行楽シーズンはこれからが本番ですね。
あなたはどちらへ?
では、ごきげんよう!


ハウリンメガネが縦横無尽に吠える!「メガネの遠吠え」(第六回) やっぱり指使いが肝心よ!

2022-10-08 14:03:18 | 「ハウリンメガネ」の「ヴァイナル中毒」&more

ん〜……指、指、指……はっ!

御機嫌よう、読者諸賢。ハウリンメガネである。
のっけからなんだ指、指、指って、お前は妖怪指よこせか、と思われた方、申し訳ない。前回のコラムをご参照頂ければお分かり頂けよう。先日からサムピックを使ったフィンガースタイルの修練に勤しんでおり、頭が指弾きのことでいっぱいなのだ。

当初はフラットトップのアコギ(一般的にいうアコギですな)でラグタイムのフレーズを弾いて遊んでいたのだが、慣れてくるにつれ、(これは他のギターもサムピックでヤれるのでは?)という思考に至り、やってみるとこれがなかなか難しい。
リゾネイターは生の指で弾いた方が私としては面白いし、最近手に入れたピックギター(このギターについてはまだいい感じに弾くために格闘中なのでいずれ触れよう)は普通のピックで弾いたほうがピックギターらしい音が出る……意外と生ギターの中でもサムピックが合うギターというのは難しいようだ(サムピック使いにフラットトップ弾きが多いのはそういうことかもしれぬ)。

じゃあ、お前は結局フラットトップでしかサムピックは使ってないのか、探究心の足りない奴だ、もっと色々試してみてはどうだ、お前のサムピックが泣いているぞ云々……と思ったそこのあなた。そう、あんたのことだよお客さぁぁぁん!
先程、私は「生ギター」と書いた。
そう、今のところ、生ギターでサムピックはフラットトップでしか使っていない……では、エレキは?
そう!実はサムピックでストラトを弾いてみたところ、やけに弾きやすかったのである!

元々ストラトを弾くときは指で弾くことが多かったのだが、前回書いた通り、サムピックを使うと親指の負担が減るため、フレーズに幅が出る(特にカントリー的なアプローチは本当に弾きやすくなる)。
パームミュートをかけたアルペジオからギャロッピングをかましたり、白玉ストロークと弦飛びフレーズを織り交ぜたりとやりたい放題である(ついでに書くと、サムピックの場合、右手をパーに開けるのでストラトの場合、アーミングやボリューム奏法がやりやすくなるのもメリットであろう)。

こういう事に気づくとエレキを指で弾いている先人達のプレイを聴き直したくなる。
チェット・アトキンス、スコッティ・ムーア、ジョン・リー・フッカー御大、90年代以降のジェフ・ベック、ウィルコ・ジョンソン、デレク・トラックス、ジミー・ヴォーン、リンジー・バッキンガム、吾妻光良さんに是方博邦さん等々、サムピックの有無やスタイルもバラバラだが、エレキでもフィンガープレイヤーは数多くいる。
そんな諸先輩方の中から今回私が聴き直しているのがこちら、うちの編集長も大いに影響を受けたマーク・ノップラー御大率いるダイアー・ストレイツの名盤「ブラザーズ・イン・アームス」でございます(冒頭写真。私はこのジャケットが大好きで、レコード棚に面陳しております)。

マーク・ノップラー。
チェット・アトキンス直系のカントリーからジョン・リーの様なブギー、しまいにはワールド・ミュージックまでしっかりと体に染みこませ、フィンガースタイルでアコギは無論、ドブロからエレキまで、様々なギターを爪弾くそのプレイはボブやクラプトンからの信頼も厚く、エレキでもアコースティックなフィールをきちんと残した素晴らしいギタリストであります(ボブと聴き間違えるほどのいい歌も歌う素晴らしいヴォーカリストでもあるのですなぁ)。

この「ブラザーズ・イン・アームス」は、当時(85年作)の流行サウンドを多少取り入れつつも、それはあくまで味付けに留め、ノップラーの爪弾く、出しゃばらずにきっちりと美味しいギターフレーズが散りばめられた傑作。
A2「マネー・フォー・ナッシング」(スティングも歌で参加!)で聴ける腰の座ったブギーサウンドや、A3「ウォーク・オブ・ライフ」のシンセの裏で鳴っているカントリーフレーバー溢れるミュートの効いたバッキング。
B1「ライド・アクロス・ザ・リバー」では拳の効いたサンタナばりのリードフレーズとサイケの香り立つ浮遊感のあるフレーズを行き来し、B3「ワン・ワールド」でのブルージーかつファンキーなコールアンドレスポンスは指弾きならではのスタッカートな切れ味の良さが満載!(ちなみにこの曲、おそらくベースがトニー・レヴィン。これだけベースの音が明らかに異なる(笑))
そして表題曲の「ブラザーズ・イン・アームス」で聴けるノップラー節ともいえる憂いを帯びたギターの音!(泣きのギターとはちと違う、「憂い」なんですな。ブルースなんだけどブルースだけじゃない、ワールド・ミュージックにも詳しいノップラーならではの音といえましょう)

いやぁ……やはり素晴らしい名盤。ギターの事ばかり書いてしまったが、先述の通り、ノップラー御大は素晴らしいヴォーカリストでもある。つまり、歌とギターが連続線上にあり、両者がシームレスにメロディを紡いでいく……おお、ブルースの方法論そのままではないか!

歌とギターのコールアンドレスポンスでメロディをつないでいくにはやはり指弾き!ブルースマンに指弾きが多い理由も分かるというもの。うーむ、やる気が湧いてくるではないか!

というわけで本日も修練に勤しむので今回はここまで!
また次回!ハウリンメガネでした!あでゅ〜。


「フクシマン土屋」の「イイトコ探訪 福島県!」 (第51回) 五十歳にしてフルマラソン初挑戦!結果は?

2022-10-01 13:10:38 | 「フクシマン土屋」の「イイトコ福島県」&more

こんにちは「フクシマン土屋」です!

先月、お陰様で五十歳を迎えました。
ありがとうございます。

かねてからの目標であった
「五十歳までにフルマラソン完走!」。
五十歳を11日ほど過ぎてはしまいましたが、
大会に参加してきました。

コロナでことごとく大会が中止になる中、
ようやく参加できたのは9月18日に開催された
「秋田・田沢湖マラソン」。
紅葉には早いけど、黄金色に色づいた稲が揺れる
カントリーロード。さらに、
コバルトブルーに輝く田沢湖をぐるっと一周する
ロケーション最高のコース!
晴天にも恵まれ
「走り出す前にご褒美をいただいた」気持ちでした。

自分がランニングを始めたのは44歳。
この時は走るのが目的ではなく
「何か新しいことにチャレンジ」したかった。
そこで「ふくしま健康マラソン10km」へ唐突に申込み。

大会と名の付くものに出るのは高校の合唱部の時以来。なので26年ぶり、緊張したね〜。
その時は完走はしたけれど以後1週間、
いや10日間くらい足の痛みがひどかったよ。。。
そんな思いはしたけれど、この後は近場の大会に参加するようになっていったんだ。
はじめは記録が伸びるのが楽しかったのかもしれない。
でも続けている理由はそうじゃないことに、
後になって気づいたんだ。
その理由のひとつはコロナ前に、
もうひとつはコロナで走らなくなってから。

コロナ前の大会というと、
それはもう「お祭り」のようでさ。
選手も観客も運営もみんな高揚していて、会場は賑やかで楽しいんだ。出店とかもあるしね。
そして何より嬉しいのは「沿道からの声援」なんだ。
わざわざ道路沿いまで出てきてくれて、
見ず知らずの選手たちに手を振って応援してくれる。
走っていても、元気をもらえて幸せな気持ちになる。
ああ、自分はこの雰囲気が好きで続けているんだな。
これが理由のひとつめ。

そして2019年47歳の誕生日、
大会での「フルマラソン完走」を目標にしたんだ。
すぐに参加可能なフルマラソン大会に申込み。
開催は2020年4月。ところが…
ご承知のとおりコロナが出現。
以後、大会はことごとく中止に。それどころか
ランニング練習なんてできる雰囲気ではなかった。

大会はないし、そもそも走れないしで楽しくない。
モチベーションもダウン。
続ける理由のひとつが無くなった。
しかし、そのせいで走り続ける
「ふたつ目の理由」に気づいたんだ。
しばらく走るのをやめていると、
「足(おもに膝)」が痛くなってくる。
これが不思議なんだけど、走るのを再開し
続けていると痛みがなくなるんだよ。
こんなことを何回か繰り返して、自分は走る練習を続けている方が足の調子が良いことを確信したんだ。
足だけでなく身体の調子も良く、体重も簡単にベストに戻る。気持ちが塞いでいても、走ると気持ちはスッキリする。そんなことに気づいたんだ。
これが走り続けるふたつ目の理由だね。

練習を徐々に再開しモチベーションも戻ってきた。
出走可能な大会にエントリーもした。が、
中止で出場できぬまま五十歳は迫っていた…

そしてようやく出場できたのが冒頭の
「田沢湖マラソン」ってわけ。
結果はどうなのかって?おかげさまで完走できました!!

いや〜足痛かった!マジ疲れた。
ツラい時もあった、でも楽しんで走れた。
コースが気持ち良かったな。応援も嬉しかった。
走りだすときはお腹いっぱいだったけど、
走り終わったときには腹減ってたよ(笑)
アプリによると消費したカロリーは3,375kcal!
夕飯はしこたま食べました!(もちろんビールもね)


「イイトコ探訪 福島県!」を読んでくれてありがとうございます。

今回フルマラソンを完走できたことは自信になりました。
走り始めた時には考えもしなかったフルマラソン。
自分が成し遂げられるとは。
でも絶対これは達成すると決めてた。
五十歳にこだわったけど、それは
「期限」を切りたかったから。
健康や身体に関して、普段は実年齢のことは
あまり気にしてません。
もう五十だし、五十なのに、、、。
そう考えるとそのとおりになるからね。
図々しくも、、
年齢マイナス20歳くらいの気持ちでいます(笑)

健康でいると身体も心も若くいられる気がします。
あなたも自分なりの健康法を見つけてくださいね。
では、ごきげんよう!