花咲く丘の高校生

平成時代の高校の授業風景を紹介したり、演歌の歌詞などを英語にしてみたり。

一茶英訳-かすむ日や

2024-05-11 | 翻訳
霞む日やしんかんとして大座敷

かすむむ日やしんかんとして大座敷
On a hazy day 霞む日に
The tatami hall so big  とても大きな畳の広間が
Is shrouded in silence  静けさに包まれている
hazy[イズイ]霞のかかった  shroud[シュウド]覆い隠す、死者を包む白布
宴会であんなに賑わっていた大広間も、一夜明けたら  死んだように静まり返っている
一茶オノマトペ俳句70句』は妙高市の書店主で「旺文社LL教室」校長の遠藤さんとの共訳で、彼がカラーイラストを入れて冊子にしたものです。ブログには私が担当した句をあげています。
😄 嬉しいことに、遠藤さんからの知らせです。
親しくしている東大教授Timothyさんが「一茶俳句英訳」冊子を見て、「これは素晴らしいパーフェクトな訳だから、東大の学生にも読み聞かせしている」とのこと、最後に、"Tell him, it's super!!!" との返事をくださったそうです。

   😄  himとはもちろん、このワタシめ、です😅 



コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

一茶英訳-草陰に

2024-04-30 | 翻訳
草蔭にぶつくさぬかす蛙かな

くさかげに ぶつくさ ぬかす かわずかな
Murmurs of a frog                           蛙のひそひそ声
In the shade of overgrown weeds  生い茂った雑草の陰で 
Mouthing off complaints      ぶつぶつ不平を言っている

murmur[-]囁き声 shade[エイド]陰、物陰 
mouthe[ウズ] offしゃべくる、吐き出す complaint[コンプイント]不平不満
                                                                      英訳も5-7-5の音節ですから、リズムよく口ずさめると思います。。

野尻湖と一茶の里へ行ってきました
一茶記念館では、キュレーター(学芸員)の渡辺さんに会って、カラーイラスト入りの冊子「一茶オノマトペ俳句70句」を常設展示販売させてもらえることになりました。@¥1,300
一茶記念館:〒389-1305 長野県上水内郡信濃町柏原2437-2              
                   ℡ 026-255-3741



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

一茶英訳-うそうそと

2024-04-18 | 翻訳
うそうそと雨降るなかを春の蝶(小林一茶)

 うそうそと あめふるなかを はるのちょう
 In the restless rain   Look, a spring butterfly is    Fluttering about
直訳:絶え間のない雨のなかで ごらん、春の蝶が ひらひら飛んでいるよ
注:restless[ストレス] 休まない、絶え間ない、落ち着かない、
 flutter[フタ] 羽ばたきする、ひらひら舞う flutter aboutひらひら飛び回る 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夢のアリゴ(英訳付) 

2023-12-26 | 翻訳
『新潟のむかし話』(新潟県小学校図書館評議会編 (株)日本標準 1976年)より
 Folk Tales from Niigaka Prefecture
      

夢のアリゴ(採話地・西頚城郡青海町)
 ①とんとむかしがあったとい。
 あるどき、村の男がふたりで、春さき、山へしばきりにいったとい。そうして、昼になって、ふたりは休んでいたとい。そうすると、ひとりの男は、すぐに眠ってしもたし、もうひとりの男は、なんとなしに眠らんでいたとい。そうすると、眠っていた男の鼻の穴から、アリゴがひとつ、はいだしてきたとい。
①A long, long time ago there was a story.
 One day, in early spring, two men from the village went to a mountain to cut the grass.  Then, at noon, the two men were resting,  and one of the two men immediately  fell asleep, but the oher man, for some reason, was unable to sleep. Then an ant crawled out of the sleeping man's nostril.
  
②ねむらん男が、
「はて、鼻の穴からアリゴがでてきたが。」って、おもて見ていたとい。そのアリゴが、そばにあるスギナの、とっぽう迄あがって、おっかなそうなかっこうして、もじもじしていたっけが、こんだ、戻ってきて、鼻の、べつなほうの穴に、もぐりこんだとい。そうしたらば、男は目を覚まして、
「おら、いま、おっかない夢を見た。」
「どんな夢を見た。」
「でっこい木の、とっぽうにあがって、おっかのうて、そこから落ちそうになった夢を見た。」っていうたとい。
 ひとの魂が、眠っているときに、アリゴになって、遊びにでたとい。
 これでないこと。
②The man who was awake thought to himself,  "Hey, an ant came out of his nostril."  The ant climbed up to the top of  a nearby horsetail plant and fidgeted, looking frightened, but then it came back and crawled into the other hole in the nose.  After that, the man woke up and said,
 "I just had a scary dream."
 "What kind of dream was it?"
 "It was a dream in which I climbed to the top of a huge tree and so scared that I almost fell off it."
 This is that when the man was sleeping, his soul turned into an ant and went to play.
 That's it.




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

演歌で覚える英語表現『七尾しぐれ』

2022-09-04 | 翻訳
『七尾しぐれ』 多岐川舞子
 
動画検索:enka song 七尾しぐれbyあっちゃん (ニコニコ動画)

1番 
雪なら 払えばすむものを
Snow can only be swept off
芯まで 沁みます 秋の雨
Autumn rain is chilling me  to the bone 
和倉 能登島 日本海
Wakura   Notojima   Nihonnkai
 あなた訪ねて 来た この町で
In this town I came seeking after you
故郷を 捨てたと 聞かされました
You had abandoned your home, they said
今は 迷い子 
Now I'm a lost child
七尾は しぐれ
 In Nanao,  a chilly rain is falling  




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする