花咲く丘の高校生

平成時代の高校の授業風景を紹介したり、演歌の歌詞などを英語にしてみたり。

大江戸活粋パレード

2013-10-31 | 日記
日曜日にたまたま日本橋で『大江戸活粋(かっき)パレード』を見物した。おかげで日本全国の伝統的な踊りを一挙に見ることが出来た。
その踊りは、①土佐よさこい、②沖縄エイサー、③能登キリコ、④徳島阿波踊り、⑤仙台すずめ踊り、⑥前橋だんべえ踊り、⑦鹿児島おはら節、⑧盛岡さんさ踊り、⑨南京玉すだれ、⑩かっぽれ、⑪天草ハイヤ節
『佐渡おけさ』もあればよかったのに。
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美しいノートは心の鏡

2013-10-24 | 日記
ノート検査をした。実に素晴らしいノートを作成している生徒が多くいる。心がこもった彼らのノートを見ていると、私の授業が素晴らしかったような錯覚に陥る。

授業をきちんと聞いて、素敵なノートをまるで職人のように作成していく。学力だけが尺度の、いわゆる一流校には到底及ばない我が校の生徒だが、変な自惚れがないだけに実に誠実である。

昨今の競争・格差社会は、彼らの素晴らしさが認められる構造にはなっていない。誠実、まじめ、実直、美しい文字、美しいノートに価値を見出そうとしないこの日本は決して美しい一流国家にはなれないだろう。

美しいノートは、美しい国造りに必要なのだ。美しいノートを提出した生徒の顔は、とっても美しく見えるではないか。
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超ミニスカと腰パンツ

2013-10-13 | 日記
生徒の作文です。

 私の学校では、制服を着崩している者が多くいます。男子は「腰パン」、女子は、スカートの「超ミニばき」とその下にジャージをはく「はにわ」のスタイルです。

 学校を訪れる進学や求人関係の方々は、こんな私たちを「おしゃれで素敵」と思ってくれるでしょうか。校則さえ守れない生徒を採用したいと思うでしょうか。

 「制服が乱れていても、心は乱れていない」なんて、自分を正当化しようとする言い訳にすぎません。私は、自分の行動を狭い考えで正当化せず、自分が正しいと考える行動をしたいと思っています。

 
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名残の月

2013-10-05 | 日記
「せんせ~、ジョーバ連れてって~」2年生の優衣が言った。
「ああ、いいよ」と答えたが、ジョーバって何?「乗馬」かな?もしかして遊園地のメリーゴーラウンドのことかな?と考えを巡らせた。
「どこのジョーバなの?」
「上越大通りのセブンの前のジョーバだよ」
・・・・ああ、そうか。それは『上越バイキング』という焼き肉店のことだった。

 授業中は落ち着きがなく、成績も下降している優衣だった。だから、「ジョーバへ連れてって」は、「優衣のことを見捨てないで」というシグナルだと思った。
だから私は「ああ、いいよ。期末考査で優衣の成績が少しでも上がっていたらね」と答えた。

・・・・それから夏休みに入り、そして夏休みが終わった。

 二学期が始まって2週間が過ぎるというのに、優衣は学校に来ていない。夏休みの間に両親が離婚して、優衣は母親と一緒に他所へ引っ越したのだという。親しかった級友との連絡も途絶えているらしい。

そして、今日は初秋の9月の13夜。見上げると、空には名残の月が浮かんでいた。

・・・・ああ、そうだったのか。「せんせ~、ジョーバへ連れてって~」は、優衣が父親に言いたかった言葉だったのだ。

 まだ子供だった頃、優衣は両親に連れられて何度も「ジョーバ」に行ったのだろう。家族が団らんで、あんなに楽しいバイキングだったのに。
 そう、あの店では、大好きなプリンやケーキも食べ放題だった。そしてくるくる回っている綿飴機の前にじっと立って、優衣はふわふわと純白な夢を膨らませていたことだろう。

 優衣が行ってしまった。父親への思いを断ち切るかのように。あれは、もう二度と会うことの叶わない父との想い出を呼び戻そうとしていたのだろうか。「せんせ~、ジョーバへ連れてって~」この言葉を私の心に置いたままで。



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