花咲く丘の高校生

平成時代の高校の授業風景を紹介したり、演歌の歌詞などを英語にしてみたり。

ジベタリアンは死んでしまった

2013-08-29 | 日記
二学期が始まったが、エアコンのない教室はとても暑い。教室も窓側(南側)ほど暑い。

窓際の席の朱実(あけみ):「せんせ~、暑いよお~。席を代わっていいですか~」
私:「ああ、いいよ。でも、空いている席はないよ。こんな時に、座席を代わってくれる者もいないから、そこで我慢するしかないな。若者は逆境に耐えてこそ成長するのだ。この暑さは神様が朱実に課した50分の試練なんだよ」

朱実:「血液が沸騰しちゃうから、入り口の床に座って勉強したいよお~。いいでしょう?」
私:「いいよ。でも、朱実がジベタリアンだったとは知らなかったよ。ジベタリアンに遭遇するのは久しぶりだだなあ」

朱実:「あたし、ベジタリアンじゃないよお。昨日はちゃんとステーキを食べたんだから」
私:「ステーキ食べて素敵に育った朱実さん、でも、地べたにベッタリ座ったら、育ちの悪いジベタリアンになってしまうぞ!」

朱実:「??」
周りの生徒:「あっ、それジベタリアンって言うんですか。今日は、先生のギャグ冴えていますね」

私の独白:今日は俺のギャグに感動してくれてありがとう。でも、ステーキ素敵は親父ギャグだけど、ジベタリアンは20年ほど前の流行語なんだよ。ああ今ではもう『ジベタリアン』は完全な死語になってしまったのだ。
    The Jibetarians have long since been forgotten!
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慟哭とは

2013-08-24 | 日記
今日は、『さとうきび畑』の歌のいきさつを英文で学習した。その英文を和訳すると、「寺島さんは沖縄戦の戦跡を見ようと沖縄を訪れた。彼はそこで広大なサトウキビ畑を目にした。海からはそよ風が吹いていた。太陽が輝き、暑い夏の1日だった。
寺島さんの耳に突然何かが聞こえてきた。サトウキビ畑のザワザワと鳴る音だった。それは、死者たちの慟哭のように聞こえた。」
すると、ここで悠斗(ゆうと)が手を上げた。
「先生、『どーこく』ってなんですか?」
私:「大声でワンワンと泣くことだよ。」
すると悠斗:「あっ、そうか。先生の説明でよ~く納得できました。だから、犬の上に口が2つあるんですね。」
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かわい~い

2013-08-20 | 日記
 今時の女生徒は、何か変わったものとか興味を引くものを見ると「かわい~い」を連発する。

 下校時の職員玄関で、私が片手に鞄、(禿)頭には帽子といった出で立ちで、靴を履こうとしていると、2年生の女子が二人連れで声を掛けてきた、「あっ、おじいちゃん先生だ。せんせ、かわい~よ」
 こう言われると、あまり悪い気はしないのだが、私はギャグで応じた。「おい、おい、俺は河合じゃないぞ、金井だぞ。でも、ありがとうよ。このオレを『おニイちゃん先生』って呼んでくれて。」
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ごね上手

2013-08-18 | 日記
1年生の英語。定期考査前にノート検査をした。Good, Very Good, Excellentの3段階に分けてゴム印を押してやる。
 沙紀(さき)が、仲良しの茉実(まみ)のノートを持ってやって来た。茉実のノートはExcellentで沙紀のはVery Goodだった。
 「せんせ~、あたいも茉実のように1語のほうがいいよ~」と言ってごねている。それは、父親に物をねだっているような、舌足らずの甘えた口調だった。
 私は、思わず「そ~か。そうだな。沙紀は2語よりも1語のほうが好きなのか」と言って、"Excellent"に押し直してやった。
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一将功成さんとして万骨枯らす高校野球

2013-08-17 | 日記
このところ学校の部活動における体罰問題が大げさに取り上げられているが、甲子園の高校野球で一人の投手に100球以上も投げさせている学校の監督は虐待行為をしているのと同じだ。
この意味で、済美高校が負けてほっとしている。上手に育てればプロで活躍できる素質の安楽投手に183球も投げさせるなんて、まともな監督なら絶対にやらないだろう。1試合に2人以上の投手を起用するようにルール改正をしてほしい。一人で責任を背負って涙していた純真な安楽君が可哀いそうだった。
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