忍之閻魔帳

ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)。
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【PR】Switch「妄想凶ザナトリウム」1巻完結の読み切りのノリで良いなら

2024年05月16日 | 作品紹介(ゲーム)


▼【PR】Switch「妄想凶ザナトリウム」1巻完結の読み切りのノリで良いなら



漫画家のぱげらった氏がシナリオ・イラスト・演出の三役をこなして完成させた
サイコホラー系アドベンチャーゲーム「妄想狂ザナトリウム」が、いつもお世話になっているケムコ様より配信中。
配信専用でプラットホームはNintendo Switch、Xbox SeriesX|S、Xbox One、PS5、PS4、Steam。
深刻な幻覚症状を引き起こす未知のウィルス”スピリア”の爆発感染により
一変してしまった世界を舞台に、感染者を受け入れる施設に入院することになった
主人公・玄崎類が遭遇した恐怖の体験を描く。
例によってケムコ様よりコードをいただいてしまったので、クリア後の感想を簡単にまとめておきたい。
各機種のリンクは、作者ご本人がXで紹介されているのでそちらを貼っておく。



「妄想凶ザナトリウム」は、現実と妄想の区別が曖昧になっていくサイコホラーを軸に
新種のウィルスが引き起こすパンデミックの恐怖と、
「ゾンビ」などに代表される終末世界モノの恐怖がミックスされている。
既存のジャンルを組み合わせることで新味を出したホラーアドベンチャーと言ったところだろうか。
アニメ&実写映画の「ゾン100 〜ゾンビになるまでにしたい100のこと」や「がっこうぐらし」、
Netflixドラマの「いま、私たちの学校は」など、若者を主人公にしたホラー作品に通じる空気を持ちながら
ストーリーの仕掛けは「シャッターアイランド」や「es」などのハリウッド発サイコサスペンスのノリで
この手の作品が好きな私は最後まで楽しく読み進めることができた。
途中何箇所か分岐は存在するが、基本的には1本道のノベルゲームでクリア後の追加シナリオも最小限。
物語のエンジンがかかるまでに延々とユルい掛け合いを読まされるよりはよっぽどいい。

ほんのりと既視感があったので何だろうと脳内リサートをかけたところ
一昨年に見たドラマ「赤いナースコール」だと思い当たった。
交通事故を起こしたカップルが、毎晩のように奇妙なことが起こる病院で
身も凍る体験をするサイコサスペンスで、あちらはもっとB級ホラーのノリだったが、
本作はいたずらに残虐表現に走るのではなく、霧のかかった主人公の記憶を掘り返しながら
真実に辿り着くまでの過程に無理がない。急ぎすぎもせず、時間稼ぎでしかない回り道もないおかげで
2、3時間ほどでエンドロールを迎えることが出来た。
1巻で完結する読み切りのコミックと思えば、880円の価格設定も納得はいくのではないか。
(*2024年5月16日まで10%OFFで販売中、なんと本日だった)

ひとつだけ気になったのは、舞台を精神病院にするのであれば
あんな自由に入院患者が病室の外に出て歩き回ったり、屋上まで上がれてはいかんだろう。
現実か妄想かの区別をつかなくして読み手をも惑わせることが本作の肝なのであれば
もう少し細部を詰めても良かった気はする。
まぁミステリー作品ではないのだし、序盤でタネがわかってしまったとしても
全体に与える影響は極軽度ではある。

トータル何万文字、無限にも思える分岐など、アドベンチャーにボリュームを求める方には不向きだが
映画1本見る時間で読み終えられるノベルゲー(それもホラー系)を探している方ならばお勧め。

「妄想凶ザナトリウム」は現在配信中。





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