地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

ことでんの釣掛古豪、全車廃車へ・・・

2019-05-06 10:14:00 | 地方民鉄 (琴電)


 元号が改まっても、相変わらず鉄道をめぐる大ニュースがしばしば突如飛び込んで来るものですが、その最初がまさか、なかば永遠不変とすら思われた存在に関するものとは……。
 かねてから様々な波乱を乗り越えて、奇跡の現役運転を続けて来た琴電の釣掛旧型車ですが、このたび「ことちゃん」公式ツイッターで発表されたところによりますと、ついに諸事情により廃車・解体へと向かうとのことです。



 冷静に考えてもみれば、たまに動態保存運転に供するための車両であっても、固定資産税は他の車両と同じくかかりますし、何と言っても懐事情が厳しい地方私鉄が人手不足のご時世の中、部品を一から造る仏生山の匠の技のみに依存し続けながら、大正・昭和・平成・令和と時代を跨いだ車両を保守し続けることには限界があったのでしょう。
 というわけでむしろ、以前1200・1250・1300形導入によって集中的に旧型車の廃車が進んだときと同様、廃車計画の非常に早い段階からファンに向けて広く周知して下さった琴電の配慮に感謝したいと思います。
 琴電はしばらくご無沙汰してしまっておりますが、京急色2種が現れたこともあり、また久しぶりに訪ねてみたくなりました。


琴電「ことちゃんひやく」号、終焉へ

2019-02-15 12:00:00 | 地方民鉄 (琴電)


 琴電では来月から、1081編成に京急色を塗り、何といつの間にか還暦を迎えた京急1000あらため1080形の長寿を祝うとのことですが、それと入れ替わりで、ここ8年にわたり琴電100周年を記念して走ってきた1203編成「ことちゃんひやく」号が、定期検査のため間もなく運行終了となるとか……。最近はラッピング地獄の感がある琴電にあって、このラッピングだけはなかなか良い感じだと思いますので、何とも惜しまれる話です。



 出来れば同じようなセンスのことちゃんラッピングを改めて貼り、新たなネーミングで走り出して欲しいものですが、果たしてどうなることやら……。いっぽう、沿線に復活ことでんを強く印象づけてきた「ことちゃんひやく」を記念すべく、是非鉄コレ化して頂きたいものです。いずっぱこのアニメ系ラッピング車鉄コレには全くそそられませんが、これが鉄コレで出れば是非即ゲットさせて頂きます☆ しかし、一時期琴電鉄コレがあちこちの店で長期間にわたりダブついていたことを思い出すにつけ、やはり難しい話なのでしょうか。京急色1081編成と同時発売で話題を巻き起こせ!……と思うのですが、果たして?!

琴電27+28、現役時代の光景再発掘

2014-12-08 00:00:00 | 地方民鉄 (琴電)


 琴電ではこのたび、23号の検査に際して塗装をどうするかアンケートを募り、その結果サーモンピンク塗装を復活させることになったようですが、思い出してもみれば00年代中頃に動態保存予定の旧型車は相次いで茶色ツートンになりましたしたので、確か一番最後までサーモンピンクで残っていた旧型車は元京急230形の27+28編成であったかと記憶しています。この2両は07年7月のさよなら運転&今橋イベントを以て廃車となりましたので、それ以後は志度線車両が近似の色を続けているとは言っても、旧型釣掛車でサーモンピンクというのはかれこれ約7年半ぶりということになりそうですね。まぁ個人的には、茶色ツートンで揃った編成は美しいと思いつつも、話題性やバラエティを盛り上げるために様々な色があって良いと思います。(サーモンピンクオンリーだった時代には一度しか訪れたことがないもので、サーモン色そのものには余り思い入れがなかったりするという……^^;)



 というわけで、そんなことをつらつらと思いつつ、昔の画像を掘り起こしてレタッチしようか……と外付けHDをゴソゴソ漁ろうとしていた矢先、京急年末恒例の鉄コレ、今年は230形とは!! 個人的には、大師線で細々と走っていた晩年、親に川崎大師に連れて行ってもらった記憶はなく、基本的に230形との付き合いは琴電で乗って撮ったに過ぎませんが、その優美極まりない大窓姿こそ京急電車のDNAの何たるかを雄弁に物語るものですので、ヲッサン&ジイサンヲタ大喜びの一品になるのではないでしょうか……。まぁ逆にその分、ナウなヤングやちびっ子 (死語? ^^;) の注目は全く集めないと思われるわけで、上大岡はそれほど大変なことにはならないのかも知れません。
 むしろ問題は……今後バリバリに琴電30形バリ展の嵐が吹き荒れ、財布が寒風吹きすさぶことになりそうだということ (笑)。27+28だけでも、ことでんロゴ有無で2バージョンとなりますし、さらには別編成で非貫通バージョンも……。如何せん一時期の志度・長尾線では圧倒的巨大勢力を誇っていただけに、いろいろと手を変え品を変え、息長くヲッサンヲタの財布が狙われ続けることでしょう……。

祝!ことちゃん全国3位!琴電長尾線600形

2013-08-07 00:00:00 | 地方民鉄 (琴電)


 世の中ゆるキャラ花盛り。まぁこれもひとえに、アニメやマンガの登場人物からお化けに至るまで、ありとあらゆる存在を妄想せずにはいられない日本文化の空想力の発露だと思います。いっぽう、そんなゆるキャラが個別に有名になるにつれて、○まモンのようにギャランティをほとんど取らず全国に大拡散してゆく事例もあれば (キャラ単独のギャラによる儲け度外視でも、全体として熊○県の存在感が上がればそれでOK、という戦略であることは容易に見て取れます。知事からして異色のアイデアマンですからなぁ……。つーか、東北道のSAに「く○もんグッズコーナー」があるってのはどーよ? 汗)、ひ○にゃんのようにすったもんだの裁判沙汰になることもあるという点で (つーわけで、近江鉄道も二番煎じキャラを車体にラッピングするとい苦肉の策……)、ゆるキャラをめぐる人間模様と経済力学はそのまま社会の縮図であると言えるのかも知れません。



 そんなゆるキャラをめぐっては、浅学非才の世捨て人である私にはさっぱり分からないことだらけですが、最近はいくつかの人気投票があるそうで……その一つ・日本百貨店協会主催の「ご当地キャラ総選挙」において、ななな何と!我々地方私鉄ヲタにとっての心のふるさとの一つと言って過言ではない琴電の「ことちゃん」が第3位に入賞したとは!! スッゲー!!オメデトー!!\(^O^)/ まぁ、1位がF橋市非公認キャラという非常に濃いぃ存在であることを思えば、さすがにことちゃんの存在感を以てしても1位はムリっぽそうですが、この勢いで一層「ぞぞー」とうどんをすすり、ネームバリューで琴電により多くの定期外運賃収入をもたらして欲しいものだと思います。(なお、ことちゃんは「ゆるくない」という自負から、これまで「ゆるキャラ」を銘打った人気投票には立候補せず、今回は「ご当地キャラ」と銘打った選挙であるため立候補したとのことですが、まぁ傍から見ればキャラはキャラなので大して変わらん……と想うのは私だけでしょうか?)
 というわけで一昨年の5月、京都出張のついでに日帰りで高松まで足を伸ばしたという無茶苦茶なことをした際に撮影した琴電画像のうち、まだ未アップであった長尾線600形の画像をアップしておきます。今や長尾線の主力はすっかり元京急700・1000集中冷房車改め1250・1300形に移りましたが、日中は小型車ゆえの消費電力の少なさというわけで (?)、600形の出番が結構多いような印象があります。朝のラッシュが終わった9時台、瓦町駅の長尾線ホームに2編成が縦列停車するのは、これはこれで隠れた琴電名物風景なのかも知れません。
 あ、そういえば……ことちゃんの知名度が全国区になる?!ということで……現在は琴電に限定されているICカード「Iruca」の、SuicaやPASMO等との共通化を激しく希望いたします (笑)。

祝!鉄コレ発売予告記念・琴電1080形

2013-01-09 00:00:00 | 地方民鉄 (琴電)


 昨年末に上大岡で展開された鉄コレ京急700形争奪戦、今度はネット通販等の場に舞台を移して展開される模様ですが、まぁいずれにせよ模型における京急人気というのは大したものです……。そして、既に1000形分散冷房車や700形がこうして鉄コレ化された以上、今度はことでん移籍後の姿でリリースされないものかと期待せずにはいられないわけで……。あ、そういえば、既にGMでも出ていましたが、塗装済み板キットでメッチャ高いというのはどうにも解せないため、個人的には手を出しておらず、なおさら鉄コレの動向に秘かに注目していたのです。



 したがって、昨晩帰宅後にネットをウロウロしていた際、ついに鉄コレ琴電1080形がリリースされるという報せを目にした瞬間、うをををををっ!と気分は小躍り (爆)。しかも、旧塗装と現行塗装の両方を用意してくれるとは、何とも有り難い話ではありませんか! よぉ~し!それでは超妄想6連を組んじゃうぞ!!……というわけで今からワクワクしております (^^;)。これに加えて、今度の17弾は琴電1000形・3000形がラインナップされているわけですから、どうやら今年の春は盛大なることでん祭りを自宅の畳の上で開催することになりそうです♪
 というわけで、そんな嬉しい話を記念して、一昨年の5月に撮影した1080形の画像のうち未アップ分を速攻レタッチしてみました~。1080形は既に、長尾線大型化によって余剰となった600形の一部が琴平線のラッシュアワー用になったことに伴い、1089+1090が廃車となってしまいましたが (高潮のため高松築港で冠水気味になって以来状態が悪かった編成のようで、致し方ないのかも)、5編成が車齢約半世紀を迎えてますます大活躍中であるというのは喜ばしいことです。う~む、今年は久しぶりに四国を再訪してみたいものですね (行きたいところが多過ぎ。汗)。