地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

鉄コレ南海1201形をN化する

2016-09-28 00:11:00 | 超へっぽこ模型製作


 今回の鉄コレ第23弾のうち、個人的な究極の大本命として期待していたのは南海1201形! もちろん、東武7820も至高の大本命ではありますが、東武は既に7300系鉄コレでモールドの確実さが明らかですので、今回全く新たに金型が起こされた南海1201の出来具合にとりわけ強く関心を寄せずにはいられないというものです。
 というわけで開封してみますと……ぬほっ♪♪初期車1201の武骨な面構えが実に良い♪♪♪ 中期車1210のスカートも絶妙な雰囲気です♪ モールドは本当にリアルですし、塗りも窓パーツにほんの少々欠けがあるのを除けば、鉄コレとしては十分当たりだと思います♪ そしてシークレットは、前パン先頭車の1213!! 1箱しか買わずシクレが出た人々からは「1201は晩年、前パン側=貴志側が先頭だったことからして、これじゃ~編成にならねーよ……」という怨嗟の声が上がりそうですが、複数箱買いした私としては2通りの編成を楽しめますので没問題です。



 なお、今回のリリース品は正面貫通扉に車番がありますので、貴志川線時代の最晩年ということになりますが (80年代、中高坊だった頃に貴志川線を訪れた際には、まだ正面車番なし)、原理主義的南海党員の方でしたら、正面車番無しバージョンを激しく待望されていることでしょう。そして、戦中製造の一段窓バージョンや、貴志川線時代のラッシュ時の相棒であった超珍車21201、さらには水間や京福福井など、夢は広がる一方です♪ 鉄コレ界一般では水間と京福福井は人気が無さそうに思えるため、出ないのではないか……という懸念もあるのですが (-_-;)。
 それはさておき、南海1201を実際にN化して走らせようとする場合、フツーに貴志川線らしく2連にして走らせるのであれば何も問題はなく、スカートが無い1201を中間に挿入して3連以上を演出する場合も何も問題はありません。しかし、固定スカートの1210と1213を中間にして長編成化するのは、アーノルドカプラーと干渉するため一応不可能なようです。この2両の、ちょこっと飛び出ただけのダミーカプラーは、とくに胴受けがこの2両のためにつくられた新規品のようですし……(?)。

鉄コレ静鉄100形・熊電500形をN化する

2016-09-25 12:00:00 | 超へっぽこ模型製作


 鉄コレ事情をめぐっては、未だ全貌が明かされていない次の第24弾が国鉄近郊型のシルエットとともに予告されたことで、にわかに世情が蠢動を始めているようですが、他にも相鉄9000系旧塗装やら秋の関西オールスターズやら、財布にとっては誠に恐るべき状況が続いていますね……。個人的には、既に関西系はいじりきれておらず (滝汗)、N化施工待ちコーナーに山と積んである状況ですので、阪急5300系は欲しいもののパスか……? 能勢電はそのうち欲しいかも。そして京阪2600はブッ飛びましたが、そのうち1900系と同様にオープンパッケージで出るものと思い、凄まじい争奪戦からは離脱しようと思っております。
 というわけで、先日発売されたばかりの第23弾が早くも巷では忘れ去られつつあるかのような心地がしますが(鉄コレ事情が一番盛り上がるのは、発表から試作品公開までなのかも。汗)、個人的には東武7820と南海1201に狂喜して箱買いしましたので、新鮮なラブラブ状態は続いております (^^;;)。



 そんな中、ひときわ「をっ……これは良い」と思ってしまったのが、静鉄クモハ100と熊本電鉄モハ500の各2連! 静鉄長沼工場で自作されたこの車両、如何にも高度成長期的な未来志向の丸っこいスタイルでありながら、同時に下回りは機器流用で釣掛という、何ともカワイく愛すべきスタイルであります。しかし個人的には……80年代に中・高坊だった当時は、同じ釣掛でも半鋼製車でなければわざわざ乗りに行って撮る意味無し!という近視眼的志向であったため(とゆーかその前に、何と言っても遠征費用とフィルム代がごく僅か -_-;)、RP誌の地方民鉄特集を眺めてもほとんど興趣が湧かず、いつの間にか大学に入ったあとはパッカーに転じて非鉄……。00年代に鉄ヲタの道に戻ってきた頃には、この電車は都営三田線6000系に置き換えられて消えてしまっていたのでした……。
 それだけに、鉄コレ第23弾にこの車両が盛り込まれたのを眼にした瞬間、「うほっ、マニアック……。消えた後で『カワイイぜベイベー♪』と思った車両とこうして机上で出逢えるというのも鉄コレならではだよなぁ~」と思ったのですが、そんなヤツが世の中に多数いるとは到底思えません。どう考えてもマイナーなこの車両、もしオープンパッケージで出れば、一部の過激な地方民鉄原理主義者 (笑) は諸手を挙げて歓迎するでしょうが、量販店で膨大な塚を築いて叩き売りアイテムになることは必然……。それにもかかわらず、恐らく富技の中の方がどうしてもこの車両を作りたかったのだろうと推察します。そこで、ブラインド売りの通常弾に混ぜることで、「要らないヤツには超ハズレ玉でも、欲しいヤツは東武・南海・銚子も含めてどれを買っても大当たり」という企画としたのでしょう。
 とはいえそれでも、個人的には最大の狙い目は東武と南海。東武7820を6連で楽しむためにも3箱買いすると、漏れなく静鉄と熊電も各6両の大量増備となってしまうのはどうよ?と思っておりました。ところが……開封作業をしているうちに、極めて精密なモールドと、鉄コレ指折りクラスの (?) 美しい塗りを纏った静鉄・熊電を手に取るにつけ、どうにもこうにもN化を最優先したいような気分に……(笑)。というわけで、現実にはあり得なかった4連としまして、「琴電や遠鉄のようなラッシュアワー4連が静岡と熊本にもしもあったらこんな感じなのではないか?」と悦に入っております。そして各々もう2両ありますので、N化パーツを買い足した後には6連化を考えているのですが……(^^;;;;)。当初は、塗装変更や冷房化でフリーランス化しようと企んでいたのですが、最近はなかなかフリー電車をつくるヒマがなく (そのエネルギーは当面「社会主義日本エレクトリーチカ2」に注ぐつもり)、余りにもキレイに塗られているのをシンナー池にドボンするのは勿体ないな……と思いまして。

 さて今後は、こういう丸っこい中型車となれば……いずれは是非!東急5000系シリーズをお願いしたいものです!! 富技社としても、国鉄近郊型のメジャー車種をTOMIXのハイグレードで出しつつ、ニッチな車両は鉄コレで出すという路線を鮮明にしてきたようですので、東急5000系についても、既に本家について限定品HGを出したのをよそに、鉄コレで出しても良い頃合いなのではないか?と思う次第です。とゆーか……HGの東急5000、GM板キットで製作することを目指して購入を見送ったのですが、途中で放置中ですので、やっぱり完成品欲しい……(支離滅裂になってきたのでおしまい)。

第四ヤンゴン熱鉄記 (18) 東海色キハ48

2016-09-24 12:00:00 | ミャンマーの鉄道


 朝で涼しいためか、貫通扉閉めで来たRBE3057 (キハ48 6815)。



 やがて信号待ちの長時間停車状態に。たった一人の撮影会♪



 やがて昼近くになり、貫通路を開けて力走。



 別編成の先頭に立つRBE3028 (キハ48 3816)。尾灯点灯……(^^;

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 この度の落花生。様のヤンゴンご栄転につきまして、ご本人から正式な大本営発表がなされたのに続き、キハ40系列を上下で総力特集したRP誌11月号の発売 (肝心のミャンマーレポートは来月とのことですが)、そしてアウンサンスーチー国家顧問の訪日決定など、ミャンマーがらみでいろいろと良い話が続いたのを記念しまして、3月にヤンゴンで撮影した画像の続き……東海色キハ48です。
 今回の訪問時、環状線における東海色キハ40系列の編成は3編成となっており、勿論客レと比べれば少ないことは否めません。とはいえ、仙台色や久留里線など他のDCと合わせますと、環状線の運用の5分の2くらい (あるいはもっと?) を占めるようになりましたので、日本中古DCの中でも最もタマ数が多い東海色キハ48が、自ずとヤンゴン環状線の最も象徴的な存在となった……という気がするのは私だけでしょうか? 常時5連ということで、JRC時代のラッシュアワー4連よりも長く、むしろ海外転出することで「出世」したという印象すらあります。

社会主義日本エレクトリーチカ2をつくる (2)

2016-09-23 12:00:00 | 超へっぽこ模型製作


 昨年の秋、ふとした思いつきで、史上最凶のケツ作フリーランスN模型「社会主義日本エレクトリーチカ」の続編製作に着手し、今度は北朝鮮のヘロい電車にインスパイアされた様式にしようということで、「旧国70系の顔+東武10000系の側面+国鉄101系/秩父1000系の屋根」を組み合わせてみたものの……その後は全く作業を放置した状態となっていました。しばらく模型いじりをする時間が減ったのと、自室の畳を入れ替える際、増えすぎた模型や素材をあちこち動かした結果、どの素材が何処に行ったのか良く分からないまま、細かい板キットいじりに取り組むモチベーションもダダ下がりに……(-_-)。
 しかし最近、平壌を観光で訪問した中国人の知人から、土産として大同江ビールを1本頂いたのをきっかけに、このフリーランス模型製作が放置中であったことを思い出しました。そこで、改めて模型の素材を整理整頓したうえで、非常~に久しぶりに続きの作業に取りかかってみました。



 今回の作業のメインは中間車2両の製作。最終的には6連化するつもりですので、あと2両足りないわけですが、とりあえずGMの東武10000系4連エコノミーキットを側面素材として使っていますので、その数だけ作ってみた次第です (残り2両分は改めてGMストアで買います ^^;)。でもって、単なる箱にするのみですので、大した作業ではない……と思いきや、東武10000系の側面と国鉄101系の妻面はうまく噛み合わさりませんので、接合部を紙ヤスリで平らにして整えてやる必要があります(面に対して概ね45度でヤスリを当て、斜めの貼りしろをつくる)。しかしそれは、物理的なかみ合わせを抜きにして単に接着剤の接着力で貼り合わせているに過ぎませんので、組む作業の途中で何度もバラバラになったり……(泣)。また、国鉄101屋根パーツも東武10000系側面とすんなり合うわけではなく、屋根側の裏突起の端を削るなどの工夫が必要となります。
 とまぁこんな感じで、約11ヶ月ぶりに作業を再開すると、すっかり先頭車を作ったときの要領を忘れていますし、何と言っても指先の感覚が失われており……メチャクチャ面倒臭く疲れました (滝汗)。焦点も合いにくいし……まさか老眼?! (爆汗)
 車体が組み上がった後は、4両分の妻窓をプラ板とパテで封鎖し、結構生じている隙間もパテで丁寧に埋め (今回の先頭車の作業はパテ埋め、そして屋する整形作業の際に邪魔となる前照灯の切除のみ ^^;)、あとはヤスリがけの鬼となるのみです。そして雨樋を設置すれば基本的なボディ作りは終了し、いよいよ社会主義的なカラーリングを塗る番となりますが、そこまでたどり着くのは何時になることやら。


 ラベルと王冠はマズそうですが、とても美味いらしい……(まだ飲んでない ^^;)。少なくとも、薄々なウリナラ・テーハンミングッ製ビールよりは余程良心的な味なのだとか。そりゃぁまぁ、特権階級たる党幹部・平壌市民と外国人観光客に飲ませるためのもののようですので……。

小湊鐵道の里山トロッコ客車初撮影

2016-09-22 12:00:00 | 地方民鉄 (関東北東部)


 最新鋭 (?) トロッコつながりでもう一つ。先日、小湊鐵道沿線に出掛ける野暮用がありましたので、そのついでに時間を確保して、小湊鐵道が昨年11月から運行を始めた「里山トロッコ」を撮影してみました。上総牛久行きだけですが……(^^;)。
 「里山トロッコ」は、五井で保存されている往年のSLを模したDB4ディーゼル機関車が、二軸客車のハフ101+ハテ101/102+クハ101を牽引するというもので、有り体に言えば伊予鉄「坊ちゃん列車」をもっと大型・長編成化したような列車と言えましょう。折り返し点の養老渓谷には転車台や機回し線がないため、逆行時にクハで総括制御するあたりは、本物のSLでは有り得ない嵯峨野トロッコ的発想です。
 そんな「里山トロッコ」、所詮「なんちゃって」というのは容易ですが、せめて見かけだけでもなかなか粋な車両が新造されたことには拍手を送りたいと思います。そして何と言っても、最新鋭の二軸客車というのが良いです♪ 



 というわけで、果たして実物はどんな印象なのか……と思い、ワクワクしながら待っていたところ……思いの外スピードが出ているのには腰を抜かしそうになりました (笑)。時刻からして、絶対にのんびりチンタラとやって来るはずで、連写も余裕で出来まくりだと思っていたのですが……。あるいは、キハ200の普通列車と比べれば確実に遅いものの、ファインダーの中で追いかけながら、見かけによらず意外とチョコマカと走って速い!という内心の衝撃が起こったのかも知れません (^^;
 こんな感じで、撮っていてなかなか意外性もあり楽しい列車ではありますが、この列車の登場によって普通列車が間引かれたというのが唯一最大の遺憾でしょうか。折角数年前に里見での交換設備が復活し、牛久から先の区間での本数が一旦増えても、やや遅いトロッコにスジを割り振った結果、逆に里見交換復活前と比べても普通列車のスジが開いてしまった気が……。客が少ないシーズンオフなどは、トロッコ運休=大減便!ということでもあり、乗り撮り鉄にとって厳しい展開ではあります……。また、トロッコ運転日であっても、乗車は2日前までに要予約、当日券は座席に余裕がある場合に五井のみで発売ということのようです。このため、牛久・里見・養老渓谷で目の前に止まっているトロッコが空いているからといって、その場で整理券ゲット!というわけには行かないのは残念です。まぁ、あらゆるシステムが昭和で止まっており、コンピュータ発券の可能性はまず予想できませんので、仕方がないのかも知れませんが……。
 ともあれ少なくとも、この二軸客車の雰囲気は結構気に入りましたので、またいずれのんびり・まったりと撮影してみたいものです。


 登場早々の長期運休の原因であったロッドを外して以来、基本的に無難に走り続けているようですが、やっぱロッドが無いと今ひとつお間抜けな印象が……(^^;