地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

さよなら鹿島鉄道 (5) 緑の金太郎

2007-04-30 01:03:47 | 地方民鉄 (関鉄系)


 早いもので4月も最終日。鹿島鉄道の廃止からも一ヶ月が経ちました。廃止直前から廃止後いまに至るまでのさまざまな経過は、すでにネット上でも膨大な量の情報が流れており、静かだった頃の記憶を頭の中にとどめておきたいという思いから敢えて近寄らなかった私でも、いやおうなく廃止の現実をじわじわと感じずにはいられないです。
 そういえば去る2週間ほど前、NHK関東版ひるまえ番組「こんにちは一都六県」を見ていたところ、鹿島鉄道の最終日に臨んだ石岡機関区長の一日の模様をプチ特集していました。とくに、生え抜きの鉄道マンとして、どんどん深刻になる遅れを挽回しながら最後の最後まで安全運転の確保につとめられた機関区長氏の奮闘ぶりに、画面を通してジーンとしてしまいました。すべての列車の運行が終わったあと、朝の3時まで機関区で別れを惜しんでいた、というナレーションが印象に残りましたね……。
 というわけで、なくなった後もじんわりと鹿島鉄道を惜しむこのシリーズ、今日アップするのは、鉾田行き最終列車の先頭に立ったキハ431です。



 キハ432が「赤い金太郎」になったとき、その余りにも懐かしく、でもキュートな雰囲気にクラクラしてしまった私ですが (^^;)、その後を追ってキハ431が「緑の金太郎」になったのを知ったときは、ほとんど狂喜に近いものを感じました。何故なら……緑とクリーム系の塗装をまとったシブい車両というのは、むかしは結構あちこちにあったような気がするのですが、最近はめっきり減っていたからです。そこで、控えめなグリーンの姿がさぞかし沿線の田園風景になじむことだろう……という期待が盛り上がりまくり (^_^)。
 でも、私が訪れるといつも「赤い金太郎」キハ432の出番で、結局キハ431が動いているシーンに出くわしたのはイベント運転の2両編成ぐらいでした (汗)。というわけで何の因果か、「緑の金太郎」が単独で走っているシーンを目にしたのはこの日が最初で最後……(-_-)。それでも、浜〜玉造町のカーブを華麗に快走して行くシーンを完璧に決めることが出来て本当に良かったです。
 鉾田に最終列車として到着したあとは、キハ431とともに常陸小川に回送されるのではなく、そのまま鉾田に残留している「緑の金太郎」……。鉾田駅を中心とした動態保存施設がもし実現するとしたら、そのときスターとして復活するのを楽しみにしたいと思います……。

07春・はかない日常 (3) 京成3300形

2007-04-29 22:15:42 | 都市民鉄 (首都圏)


 京急1000形・小田急5000系列と並んで、いよいよ先行きが暗いな……としか思えないのが京成3300形。先月下旬、運用離脱直前の赤電塗装3298Fを仕事前に撮りに行った際にも、その1〜2本前の普通電車として3300形の6両固定編成がやって来てくれましたが (^o^)、すでに3200形の崩壊が時間の問題となっている中、3300形がこうして本線系で当たり前のようにやって来る光景も、一体いつまで楽しめるのでしょうか。最近発売されたRP誌増刊号に載っている編成表を見るにつけ、これまで通りイケイケなノリで3000形が増えれば、たぶんひとたまりもないなぁ……とため息 (-_-)。



 そんな今日この頃、ゾロ目のモハ3333を先頭とする編成が下町の風景を見下ろしながら関屋を発車して行く光景を撮れれば、それだけで宝くじ大当たり!という感じです (^^;)。
 京成も、感覚的には1時間に少なくとも1〜2本の普通電車が3200・3300形でやって来るような印象がありますが(もちろん金町線の日中運用に入れば話は別 ^_^)、これを「今の時代にしては多くて貴重な路線」とみるか、それとも「やっぱり減った」とみるか、微妙なところかも知れません。
 そういえば……新たに北総にリースされた編成をまだ撮っていませんでした。これも忘れないうちに、京急線内も含めて撮っておかないと……(汗)。リース期間が終了したあとは、4コテ×2の編成をほどいて、できれば青帯姿のまま金町線あたりのノンビリとした運用に入ってくれればなぁ、と妄想しています (これまでのリース車両の例に照らしてありえないとは分かっています。高砂で誤乗を招くかも知れませんし ^^;)。

都電荒川線・黄色い7022号を撮る!

2007-04-27 13:55:33 | 路面電車


 都電荒川線のアイドルとなっている黄色いアイツ、もとい旧塗装を復活させた7022号は、これまで私が荒川線を訪れると、何故か入庫や行き違いのため撮る機会に恵まれませんでした。先日の7504号イベントでも、黄色い並びを期待して行ってみると、7022号は見事に検査でしたし……。
 しかし、ついに7022号を確実に撮影する機会がやって来ました! すでにご存じの方も多いかと思いますが、リンク頂いているだけでなく東武趣味のうえで大変お世話になっているmelonpanさんが主催されたオフ会がさる21日に開催され、そのメインイベントとして黄色い7022号を貸し切られたのです!!



 私も、企画の当初からお誘いをうけ、参加したかったのはやまやまでしたが、この日は早い段階から業務が入っており、早稲田までおつき合いすると間に合わなくなってしまうことが判明……。ただ、沿線から仕事場までの所要時間を計算すると、王子以東の区間であれば貸切電車を撮影できることから、貸切中は走行シーン撮影を両立できないmelonpanさんのために陰ながら協賛することにしました (^_^)。
 貸切電車の運行シーンは、すでにmelonpanさんのブログでアップして頂いた通りですが、ついでにもう一つの楽しみが……。そう、滅多に撮れない7022号の荒川車庫出庫シーンです! まず道路上の急カーブでグイッと曲がるところを連写! そして一旦停止して電停を発車するところをまた連写! ホンの短時間で2度美味しい思いをしながら、これほど確実な撮影の機会を設けて下さったmelonpanさんにただただ感謝感謝……なのでした。m(_ _)m
 そんなハイテンションが、そのまま小台の交差点での人目をはばからないスーツ姿超激写につながったことは言うまでもありません (爆)。

07年春・はかない日常 (2) 小田急5000系列

2007-04-26 12:07:00 | 大手民鉄 (小田急)


 京急大師線にて、30分間隔でしかやって来ない1000形を少々撮影したあとは、そういえば相鉄の新塗装お披露目撮影会があるはずだ!と思い出してみたものの、いずみ野駅に停車中の新塗装9000系は何と1番線に停車中で、下回りは全く見えず……(-_-;)。どうせ延々と並んで撮るなら、少なくとも下回りが見えなければ仕方がないのではないか……という性分の私は、結局側面だけを撮ったあと、次の湘南台行きに乗ってしまったのでした (爆)。
 そこでちょっと時間の余裕が出来たことから思いついたのが、小田急5000系列の撮影! とくに、2600形や4000形なき今、小田急顔と田の字窓を保ち続ける5000形は、見るたび乗るたびにいとおしさが募るばかりです (*^_^*)。しかもこのときは、カメラを構えて最初にやって来た快速急行でご登場!! 5000形は全15編成が残っており、そこそこ遭遇する機会も多いですが、新宿方4コテには1000形や8000形も入りますので、一発で当たればやはりラッキーです (^o^)。



 しかし、その後相次いで藤沢方面へ向かって行った10両編成の新宿方は8000形ばかりでしたので、当面5000形の撮影はあきらめ (-_-)、車齢が新しいはずなのに廃車が進みつつある5200形の撮影に的を絞りました。幸いにして、たまたま訪れた時点での江ノ島線内は5200形の濃度が高く、割とスムーズにカットをためることに成功! (^_^) 2600・4000が消え、5200も減った代わりに、3000が大増殖を続けている江ノ島線では、かつての小田急顔天国を思い出すことも難しくなりつつありますが、このときばかりは久々に「懐かしい日常」を満喫したのでした。
 そこで、もし江ノ島線の日中6連運用が、かつてと同じく町田〜藤沢・江ノ島間の機織り運用中心であれば、終日5200三昧を堪能することもできたはずですが……現在のダイヤでは、相模大野・町田で折り返すと今度は小田原方面に向かってしまうことから、江ノ島線内で短時間に5200が集中している状態はまさにうたかたの夢物語 (-_-;)。果たして今度はいつこのような状態を楽しめるのだろうか……これから新4000形が続々と甲種回送されて来れば、それも永遠に過去のものになってしまうのだろうか……と思わずにはいられません。

07年春・はかない日常 (1) 京急大師線1000形

2007-04-25 10:00:00 | 大手民鉄 (京急)


 メトロ5000系甲種を激写したあとは、早起きしていたこともあって腹がペコペコ (爆)。そこで、いつも千鳥線で撮影したあとの個人的定番となっている、川崎銀柳街入口バス停前の「天下一い・ず・ま」な店に向かったのですが、まだ開店まではちょっと時間が。そこで暇つぶしを兼ねて (^^;)、正月に新春HMつきシーンを撮影して以来しばらくぶりに、京急大師線で活躍を続ける1000形を記録してみることにしました。京急川崎駅からちょっと歩けば、もうそこはウネウネ走る電車をバッチリ決められる極上の撮影スポットだというところが、何とも言えない大師線の魅力です。夜間、変なヤツが鉄道用地に入るのを防ぐために、貨車門ならぬ「電車門」(?) が本線上にあるのも (画面右) 大師線ならではですね。



 しかーし! まず1枚目のカットを撮って「さすが大師線、いつ訪れてもお手軽に1000形を撮れるから最高だよなぁー!」とぬか喜びしていた自分は甘かった……。何と、このときの大師線の運用は、3本中2本が1500形。1枚目を撮った直後、大師方から1500形が姿を現した時点では「まぁ1本くらい1500形が走っているのは珍しくないだろう」と思っていたのですが、その次も1500形でやって来た瞬間「大師線でも1500形の方がメインになってしまったのかぁっ!」という悲痛な叫びを上げそうになってしまったのでした (爆)。
 大師線の3運用体制は30分に1サイクルですので、結局この2枚を撮影するために30分もかかった勘定になります (-_-;;
 つい2〜3年前までは、すべて700形と1000形で運用され、来る列車がすべて「当たり」だったはずの大師線……それこそ湯水のようにフィルムやメモリを消費してしまうほどの世界でしたが、もはや日中の3運用すべてが1500形で来てもおかしくない時代となってしまいました (T_T)。
 1500形、まあ悪くない電車だと思うのですが、ブラックフェイスって好きじゃないんですよね……。1000形の代わりとして、都営に乗り入れできず運用が限定されている2000形の4両固定編成を大師線に入れてくれればどんなに美味しいだろうか!と思っています (ダメな理由でもあるのでしょうか ^^;)。