地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

東急恩田通信・田都8694F入場編

2013-08-31 00:00:00 | 大手民鉄 (東急)


 暦はとっくに秋となり、空の色も秋らしくなって来ましたが、いやはやとんでもない残暑ですね……(@o@;;)。そんな中ではありますが、そういえばインドネシア遠征やら何やらを挟んで恩田訪問が御無沙汰になってしまった (確か8692Fの富山地鉄送りシーンを目撃して以来……) ということを思い出しまして、昨日の夕方前に青葉台からあかね台行きバスに乗り、すっかり稲穂が重く垂れ下がった恩田の里を訪ねて参りました。すると……何と!正門脇の位置に8694Fの渋谷寄り5両が留置されているではありませんか!! いつの間に入場していたのですなぁ……。まぁ8694Fの前回入場は2009年春ということで、走行距離が少なめな○K編成であってもいつの間にか入場するべき時を迎えたのでしょう。



 そんな8694Fの、今後あと何回あるか分からない入場シーンを偶然撮れてしまったのは、何ともラッキーな話でありますが、個人的には最近8694Fに当たる機会がありまして……これもまた「鉄の神」による引き合わせなのかも知れません (笑)。去る今月中旬にインドネシアから帰国した翌日、鉄ヲタ修行中 (?) の甥っ子を連れて首都圏私鉄めぐりに連れて行ってやったのですが、たまたま中央林間で8694Fに当たり、インドネシアと異なりフラット音がほとんど混ざらない8000系列本来のサウンドを満喫しまくりつつ、甥っ子に「今こうして東急で8090・8590系に乗れることが如何に貴重なことか」とレクチャーし (爆)、某急行待避駅で下車して後追い撮影をした次第。まさかこれが、入場直前の貴重なカットになろうとは!
 とりあえず、入場した8694Fの「切られ方」は、10連入場時恒例の5+5であり、既に中央林間方5両は工場本屋に取り込まれていますので、他社に譲渡とはならず、このままフツーに10連としてピカピカな姿を再び披露してくれるものと予想していますが、果たして色褪せが進んだ赤帯の貼り替えは行われるのでしょうか……?
 あるいは、去る7月13日の富山地鉄稲荷町イベントの秘話講演会において、地鉄車両担当者の方が「形式名は東急との取り決めによりまだ言えない」と仰っていたのを思い出します。これは富山地鉄と東急の合同観光キャンペーンの可能性を示唆したものであり、8694Fにも富山地鉄に転じた2本と同じ帯色を施す……ということであれば面白いなぁ~、と (有り得ねぇ~……超妄想失礼!! ^^;)。

400万アクセス御礼・池上目蒲7200系

2013-08-30 00:00:00 | 懐かし画像


 いつも当ブログをご覧頂き誠にありがとうございます m(_ _)m
 このたび当ブログは400万アクセスの大台に達しました。元々あくまでごく狭い範囲の知り合いに楽しんで頂くため、そして個人的な鉄活動の備忘録として始めたに過ぎないこのブログが、厳格なアクセス数カウントの茶碗ブログにおいて400万アクセスに達したとは……今以て信じられない気分です (汗)。
 とはいえ、これだけ凄まじいカウント数になったからといって、鉄道趣味界の発展のために有益で客観的な内容に変えて行かなければならないという崇高な責任を感じるということは一切ございません。あくまでこれまで通り、鉄道趣味界の辺縁でひっそり細々と活動する私自身の忙中の閑として、気に入った鉄道車両への思い入れや、ヘタクソな模型の製作記録をダラダラと記して参ります。もっぱら自分のための備忘録、そしてお世話になっている方々に楽しんで頂くための自由放送ブログであることに変わりありません。
 というわけで、「キーワード検索にひっかかったこのブログ……何なのだ!この個人的で主観的すぎる内容は! 写真はありきたりな編成写真ばかりで芸術性がなくダメダメ! 模型も自己満足のみでヘタクソ!」と思われる方には、大事なお時間を有益に活かして頂くため、他の優れた内容のサイト様をお薦め致します。閲覧は無料ですので、有料サイトのような内容責任を負う必要は感じませんし、さりとて全く面識のない方の満足のために無報酬の献身をしなければならないという博愛精神も欠けた人間でございます……。一方、このような内容であってもお楽しみ頂いている方、あるいは幾許でも参考にして頂いている方には引き続きご笑覧頂ければ、庵主=管理人として心より幸甚に存じます m(_ _)m



 さて、区切り目ごとの堅苦しいご挨拶と、目立とうという意図はそもそも全くないにもかかわらず異常なアクセス数に至ったことへの当惑はこの程度にしまして、恒例のキリ番記念懐かし画像をどうするか……ですが、とにかく80年代の中学・高校時代に撮ったカットそのものが、フィルム代にも事欠く貧乏中坊・高坊であったために僅少であり、数多くのシャッターを切れない=ちっとも上達できないという問題もございますので、だんだんネタ切れになりつつあります……(滝汗)。しかし、それでも今回何とか、1984年の初秋に撮影した東急7200系の画像を発掘してレタッチを加えてみました。中坊だった当時は基本的にカラーネガで撮っていたのですが、このときに限ってふと「モノクロフィルムで東急を撮ってみたい」という気分になり、中学・高校時代を通じて唯一モノクロフィルム (ネオパンSS) を使ったのがこの東急撮り鉄でありました。とはいえ今から考えてみますと、カラーフィルムの劣化は目を覆うばかりである一方、モノクロフィルムはビクともせずスキャンとレタッチもラクラク♪ うーん、常にモノクロフィルムを使うべきでした……。
 それはさておき、神奈川県央在住の半鋼製釣掛式電車小僧であった当時の私にとって、東急撮影の最大のお目当てはそれまで全く乗って撮る機会がなかった (泣) 3450形など戦前製電車であり、例えばこんな写真あんな写真を撮ってはしゃいでおりましたので、正直なところ東横線で8090系が増えたあおりで目蒲線や池上線に進出したばかりの7200系は「別に来なくていい……」という存在でした (爆汗)。うーむ、生まれたときから幼稚園の頃までは、毎日目を皿のようにして7200系の8連急行を眺めていたはずなのですが……。しかし中坊時代の私は誠に根暗で、性格も容姿もブス揃いな超底辺中学校の女子には「ケッ」としか思わず、聖○チャンカットや「おニャ○子」などのアイドルの氾濫にも「キモッ」と一瞥もくれず (○まちゃんブームで再び80年代アイドル文化が注目されており、今改めて見るとそれなりに後の芸能界人材の発掘機能を果たしていたことが分かりますし、小○○日子の独特の哀感ある歌も魅力的なわけですが、当時のああいう髪型だけはどうしてもコテコテ過ぎてイヤだ……)、ただひたすら「釣掛式電車最高っ!」と念じていたものですので、折角のギンギラコルゲート車体にも愛を注ぐ余裕はない視野狭窄に陥っていたのであります……。とはいえ、やはりナマで目蒲池上に転じた7200系を目にしますと、にわかに幼い頃の誼を感じまして、こんな感じで (1) 御嶽山での並び (2) 地上時代の大岡山……といった懐かしく貴重な (?) カットを撮っておりまして、今さらながら「でかした俺!」という気分です (^^;)。
 以来早いもので……あっという間に29年の歳月が流れた今、私自身は釣掛式電車しか眼中になかった中坊高坊時代を心から反省し、昭和のカルダン駆動電車についても大いに愛でているわけですが、とりわけ東急7200系は今改めて旬であるように感じられます。本家東急では歌舞伎VVVF7600系が何時まで走るか分からず、十和田の両運化7200系や恩田の旧デヤがどうなるか宙に浮き、上田の7200系はまるまどラッピング2編成のみとなる中 (2枚目のデハ7253が全く同じ車番でまるまど編成として現役!)、豊橋鉄道に転じたグループはまさに百花繚乱のカラーバリエーションとなってますます長寿の気配が感じられ (1枚目の画像の2編成は、いま豊鉄で「菜の花」「桜」編成となっています)、兄弟車の静鉄1000系のカラバリもなかなか興味深いという……。一方模型でも、今年に入り本家7200系・豊鉄1800系赤・上田まるまど・静鉄1000現行標準色が鉄コレとなり、今後ますますカラバリ攻勢で財布がすっからかんになりそうな……(^^;)。というわけで、先日ジャカルタで東急8000系列にどっぷりハマったのも良いのですが、一方で今年に入ってから静鉄と豊鉄を再訪して短時間ながらも結構楽しめまくりでしたので、ここらで久しぶりにじっくりと、本家池多摩線の7600系をはじめ、各地の東急7200系軍団を撮り貯めてみたいものです♪ まぁ、時間が足りない……というジレンマがますます強まるばかりですが (汗)。

LJ名鉄3800系板キットをフリー化する

2013-08-29 00:00:00 | 超へっぽこ模型製作


 夏のヘンテコフリーランス第4弾……リトルジャパンの名鉄3800系板キットをフリーランスにした愚昧な一品をアップしてみます (滝汗)。個人的にはこのブツ、板キットに手を染め始めた4年数ヶ月前、煙草臭すぎて出来れば行きたくないG○下○沢店にて塗装済み板キットとして売られているのを発見し、「名鉄AL車をどんどん揃えたいよなぁ~」と思って手を出した一品であります。しかしその後、鉄コレ第14弾から名鉄3800系を作ったため、結局作るあてもなく放置……(滝汗)。
 しかもそもそも後から考えてみますと、塗装済み板キットというのは意外と厄介なものだったりします。何のかの言ってランナーから切り離して「バリ」を削り取る際、塗装された部分にも影響が及んでしまうものですし、セメント接着剤で接合する際に塗料が剥げるという根本的な問題が……(@@)。そしてこの3800系塗装済みキットに関して申しますと、車内まで真っ赤っかに染まっているというのも不自然の極み! 結局、自分でシコシコとマスキングを施して塗ることにこそ、板キットいじりの醍醐味があると思うのです (まだ板キットに手を出して5年しか経っていないドシロートが、よくもまぁ悟ったような口ぶりを……滝汗)。
 


 何はさておき、こうしてリトルジャパンの塗装済み名鉄3800系は放置が続いたのですが、数ヶ月前「作るつもりが全く作らずにたまってしまったキット在庫」(汗) を整理整頓していた際にふと眼に入りました。そこで、これを使って「如何にも垢抜けずダサい雰囲気の地方私鉄電車」でも作ってやろうか、という妄想が沸々と……(^^;)。実際、この板キットを改めて仔細に眺めてみますと、やけに深い幕板部分は実車と比べて鈍重なムードを醸し出しまくりですし、それが鉄コレ第14弾改造名鉄3800系との混結を困難にしているような気が……。だからこそなおさら、この板キットは味付けを楽しむフリーランス向きだと思われるのですが、単にそのまま組むだけでは依然として名鉄っぽさが強いことも否めません。そこで、

(1) ガイコツテールを切除して、接着剤で非運転台側の妻面にお手軽移植し、貫通扉の古臭い雰囲気を前面に押し出したマスクとする。
(2) LJ名鉄3800系板キットとほぼ同じ側面高となるGM73系板キットのドア部分を切り接ぎ移植し、「如何にも後から3扉化してダサい電車にしました」という雰囲気を盛り上げる。なお、切り接いだ車体の長さは本来の3800系板キットと完全に同一とすることで、屋根が完全無調整ですんなりとはまるようにする。増設ドアの両側は戸袋窓無しで相当不格好であり、ドアの高さも両端とは全然異なるものの、それもまたダサい改造らしさを盛り上げるためのチャームポイントとする (確か名鉄AL車はステップがあったはず……しかし増設ドアはステップ省略ということで ^^;)。ウィンドシルは改めて極薄プラ線を使って貼り直す。
(3) 単純に付属の床板と組み合わせると、上述の通り幕板部分の深さもあって大幅に腰高な印象となる。そこで、下回りは鉄コレ動力or台枠対応とし、車体側に貼る鉄コレ台枠受けプラ棒の位置を調節することで車高を0.数ミリほど下げる。

 こ~んな感じでモハとクハを1両ずつ製作し、とりあえず最近気に入っている富山地鉄戦前製車両風ツートンを塗ってみました。むふ~ん、良い感じ♪ 
 そもそも14760形の増備によって全廃された富山地鉄の戦前製車両軍団は、結構個性派揃いではあるのですが、主に2扉車で占められている中に1両だけ存在する3扉車・モハ10055の存在にインスパイアされまして……。もちろん、モハ10055の実車は、今回製作したフリーランス車両とはかなり異なる部分があります。とくに窓配置は……中央の扉の両側が埋められていないのは勿論のこと、運転台の直後に超!細い二段窓があるという濃いぃ風貌です。したがって、何をどう頑張っても個人の力ではこの車両をつくることは至難の業。しかし、幕板が広い3扉二段窓車の鈍重な雰囲気を似せることは可能なのではないのか……ということです (^^;)。結果的にみまして、鉄コレ14弾流用車と並べても味わい深いのではないか……と完全に超自己マン (爆)。富山地鉄久々の3扉以上の車両である東急8590の登場 (果たして形式名は……?!) を勝手に祝うという意味もありますし (^^;;;)。
 う~ん、やっぱ久しぶりの板キットいじりは楽しいなぁ……と。もっとも、他にもGM73系御殿場線やら、社会主義日本エレクトリーチカなど、まだ未完成であることをすぐに思い出し (後者に至っては1年放置 -o-;)、途方もない気分にも陥らざるを得ないのですが (大体出来上がっているのですが、細かい仕上げが面倒臭かったりするのです。滝汗)。

秩父1000系さよなら企画6連運転!(下)

2013-08-28 00:00:00 | 地方民鉄 (秩父)


 去る17日の秩父1000系さよなら企画6連運転の際には、沿線で撮影後三峰口の様子を見に行ってみると、スカイブルー1001Fが熊谷方に連結されており「ぬをっ、いつの間に……」と驚かされたものですが、帰宅後いろいろとネット画像を眺めておりますと、どうやら三峰口での撮影会は1001・1003Fを並べたものであったようで、その後で位置が変わったということのようです。
 したがって、来る31日の第二回目の運転では、スカイブルー1001Fとオレンジ1003Fの立場が逆転し、後者が往復ともに先頭となる可能性が高いのではないかと思われます。そのように変化をつけることにより、「また撮らねば……」と思う撮り鉄を再び沿線に集め、運賃収入をさらにアップ!ということなのでしょう……。31日の臨時列車に乗車される「きえふにいさん」様と「あまのじゃく」様におかれましては、車内から沿線のフィーバーぶり、とりわけ主要撮影スポットのパニックぶりをしかと眺めて頂ければと存じます……(爆)。



 では私はどうするのか? この手の臨時イベント電車運転というものは、大体初回よりも2回目以降の方がデンジャラスな雰囲気になる……というのが、過去において東急8007F「伊豆のなつ」を毎週撮影して以来の基本認識であります (滝汗)。というわけで、出来れば1回目の運転でオレンジ1003Fについてもしっかり記録しておきたい (そして2回目の運転については沿線撮影を省略したい) と思っていたのですが、幸いにして1003Fが先頭になって動くシーンも記録出来てしまいました♪ v(^O^)v まぁ、三峰口での入換シーンではありますが……(^^;)。 三峰口を13時30分に発車する6連の撮影は、強烈な晴天につき後追いに徹し、如何にも「末端の山間部をレアな6連が走ってます♪」という雰囲気のカットを撮影! (*^O^*) むせ返るような夏の緑と花々に見送られながら走り去るという、四半世紀以上にわたる秩父1000系の歴史のフィナーレにふさわしい光景です……。
 こんな感じで、9時過ぎに沿線に到着してから約4時間半にわたる撮影闘争を終えた後は、余りの蒸し暑さ (アメダス観測でこの日の秩父の最高気温は34.3度、湿度50%超) で疲れがグワッと吹き出して来まして、直後のヲタ回収列車 (7500系3連が完全に満席となり、立ち客もそれなりに……!) で御花畑に戻ったのでした。折角西武池袋から「秩父フリー切符」で訪れていますので、もっと涼しければ夕方まで沿線で粘りたいところですが、1000系を心行くまで撮ればこれで良い、ということでもあります。
 う~ん、しかし1000系が完全に消える前に、もう一回のんびりと秩父谷の末端部で乗って撮ってみたいですね……。時間の確保が肝要です (汗)。
 何はともあれ、HM無しの6連ということで、まさに「混色国電」そのものとしか言い様がない堂々とした編成を再現してファンの前に披露して下さった秩父鉄道関係者の皆様に、この場ながら心より御礼申し上げます m(_ _)m

第五ジャカルタ炎鉄録 (3) 自動改札の陣 (下)

2013-08-27 00:00:00 | インドネシアの鉄道


 電車の図柄が何とも素敵♪なCOMMET Cardには、完全にSuica・Pasmo等と同じノリで利用できるMulti Trip Cardもあり、初回購入時には5万ルピアで、うち2万ルピアがデポジットとなっています。ということは……片道券も製作コストはそれぐらいかかっているということで、結局猛烈に減って行く片道券はそのままKAI・KCJの大損失に直結……。そこで先日から、片道券については発券の度に5,000ルピアのデポジットを取るという施策が断行されているとのこと (下車の都度払い戻しを受けるなんて面倒臭ぇ……)。取り敢えず私は罪滅ぼしとして、5日間の滞在では到底使い切れるわけがない23万ルピア (チャージ可能満額) をMunti券にチャージさせて頂きました……(次回訪問時にまたMulti券を購入させて頂きます)。
 とゆーか、そもそも自動改札の片道券はペラペラな軟券、またはショボいトークン (コイン状の磁気券) や味気ないカードにするのが一般的ではないかと思うのですが、このようなシステムと図柄で自動改札を始めてしまった以上、何としてでも片道券は回収しつつ、Multi Trip券への移行を促進するしかないわけで……。そこで、多くの駅でMulti Trip専用改札が設けられつつあり、他の改札の大混雑を尻目に結構空いていました。また、閉鎖された改札の位置にはガードマンが仁王立ちしており、通過しようとする客を追い払っているほか (例えばデポック駅の北側)、使用済み券を渡せば通過を黙認してやるという駅 (例えばカンプンバンダンのジャカルタ・コタ寄り) もありました。



 何はともあれ、自動改札及びCOMMET Cardの導入は、ジャボデタベック=ジャカルタ首都圏の全域における電車運賃制度全面変革、すなわち乗車駅数比例運賃化と連動しており、かつこれまでのように違う路線に乗ると別運賃を払わなければならないという超面倒な悪制度を止めて全線での通し運賃とするものであるため、およそ電車が走るところであれば全駅に自動改札があります。但し、スルポン~バンテン線のパルン・パンジャンから先の区間では、電車の運行本数が今のところ極端に少なく (1日5往復)、駅舎も昔ながらのものであるため、回転バーがある自動改札は未だ設置されず、日本の簡易Suica改札と同じような読み取り機が設置されています。また、南タンゲラン市の中心にあたるティガラクサ駅では、自動改札つきの電車用駅舎らしきものを建設中でした。
 しっかーし、極端に利用客が少ないチコヤ駅 (バンテン線電化区間の終点マジャの一つ手前) は、簡易読み取り機の設置を省略し、7月1日以後電車列車全て通過!! (滝汗……後日改めてレポートします >_<)
 また、電車列車における自動改札の導入に伴い、エコノミー客車鈍行の運行にも大きな影響が……。スルポン&バンテン線~タナ・アバン~環状線カンプン・バンダン~ジャティヌガラ~ブカシ間では、従来電車と客車鈍行が完全に共存し、客車鈍行も一部の小駅を除いて律儀に電車運転区間の駅に停車していましたが、客車列車停車駅の集約化・客車列車と電車列車の分離をなるべく図るという目的により、停車駅が以下のように変更されています (赤字は電車との乗換可能駅。切符は買い直さなければなりませんが、スルポン線内でCOMMET Cardを持つ客が客車鈍行を使うのは全く問題ないようです。激安な客車鈍行切符で電車に乗るのは不可)。

【ブカシ以遠、プルワカルタorチカンペック行き鈍行】ジャカルタ・コタクマヨラン→(パサール・スネンやジャティヌガラといった主要駅を通過!!)→ブカシ→以後各駅停車。
【スルポン&バンテン線のランカスビトゥンorメラク行き鈍行】アンケ (客車列車発着専用駅化され、電車は全て通過化!)→ドゥリ→(これまで客車鈍行の発着駅であったタナ・アバンを全面通過!!)→ジュラン・マング及びラワ・ブントゥを除くスルポン線内各駅

 では、電車と客車鈍行が共に停車する駅では、紙券を買った客車鈍行利用客はどのようにして自動改札を通過すれば良いのか……。考えただけで夜も眠れないかと申しますとそんなことはなく、自動改札の脇に立っている警備員に紙券を見せると、改札を開けるための職員用カードをタッチしてくれます (笑)。何だか中途半端過ぎるなぁ……という印象です (汗)。