地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

武相風雪鉄2014 (8) 相鉄7000系

2014-02-28 00:00:00 | 大手民鉄 (相鉄)


 去る8日に首都圏を見舞った大雪は約半世紀に一回のものといわれ、これほど強烈に降るのはしばらくお預けか……と思いきや、14日にはまた降雪! そこで予報を眺めるにつけ、これは何が何でも時間を確保しなければと思いスケジュールを確認し、夕方の県内某所での所用に向かうまでの時間、8日に撮りそびれた近場のツボ車両を少々撮り歩いてみました。夜以降大変な事態になることを全く知らずに……。
 そこでまず訪れたのが相鉄7000系! 個人的には既に、この車両と雪の組み合わせを撮影したことはありますが、残り8連2本となって非常に撮りづらくなった今でも、やはり機会があれば撮っておきたい……と思うのは、長年この車両を日常的に利用してきたからこそであります。



 しかし思い出してもみれば、相鉄7000系を撮影したのは、昨年6月に相模大塚で開催されたマンケー・ウルトラマン電車撮影会 (ゲストとしてプラレール発売記念HMを装着した7000系も登場) 以来のことですので、某駅で下車して撮影地に向かう道すがら「一体何やってんだ……」と自問自答 (爆)。まぁ、それほど遭遇しにくくなってしまったということです……。2本とも日中はかしわ台や西横浜に引っ込んでしまう可能性も多々ありますし、1本が運用に入っているとしても、各停では横浜~大和or湘南台を1往復するにも待避三昧でエラく時間がかかるのが現状です。とはいえ、それで尻込みしてしまいますと、結局撮りたいものも撮れず仕舞い。とりわけ雪という一期一会な機会であれば、なおさら上記のマイナス要因をこらえてでも、今のうちに撮れるときに撮っておかなければいけません (笑)。
 というわけで、湿った雪による強烈な冷えをこらえつつ、何とか撮影……! この時点では積雪がイマイチで少々アレですが、その後の信じがたい積雪を思えば、ダイヤ通りに来たことをむしろ喜ぶべきなのでしょう。


国鉄交直流急行色475系・最後の活躍へ

2014-02-27 00:00:00 | 国鉄型車両


 来る3月15日のJR全国ダイヤ改正にあたり、北陸に残る475系は果たしてどの程度残るのでしょうか? ということで、富山ライトレール完乗後に当たった475系急行色の記録です。
 富山ライトレール、意外と面白かったなぁと思いつつ、そのまま目の前のJRW富山駅北口から北陸線ホームに進み、金沢行の普通列車に乗ってちょこっと万葉線を再訪しようとしたところ、ななな何と!イキナリ国鉄色が目の前に停車しているではありませんか!!  周知の通り、既にセミクロス化改造が行われ、完全に往時の姿ではないことは言うまでもありませんが、この色はかつて東北線急行華やかなりし頃に上野駅や東北線で目にした姿を彷彿とさせます……(もちろん、厳密には50khz用の455系には裾の細い帯はありませんが)。



 そこで個人的な国鉄交直流急行色の思い出を記しますと……元々私自身は、しょっちゅう上野駅を訪れてネームドトレインを撮りまくるという、今日の国鉄JRヲタの予備軍というべき少年ではありませんでした。一回だけ、同じ中学校の国鉄系な友人に誘われて、東京・上野駅でHMつき特急を撮ったことがあるものの、まぁそれが最初で最後 (何せ原点が東急東横線であり、その後半鋼製釣掛式電車に狂う10代となりましたので……^^;)。そんなときでも、親の出身地である伊豆に行く際に乗る急行型電車への親近感から、目の前に「急行まつしま」などが停車していれば異様にココロがときめいたものです (笑)。
 その後1984年の夏、消えゆくニス塗り旧客に一度でも良いから乗りたいと熱望し、生まれて初めての旧客体験として黒磯~福島をオハフ61で往復するという夢のような旅をしたのですが、その往路では「なすの」の間合い運用で宇都宮から黒磯まで運転されていた455系に当たり、無料開放されたグリーン車で夢のような約1時間を過ごしたものでした (笑……その後のオハフ61との落差がハンパない!)。とまぁこんな感じで、両親が伊豆・横須賀の出身であるということもあって、国鉄交直流急行色の列車に乗ったのはこれっきりではありますが (滝汗)、それでも如何にも地味なツートンカラーの列車には、見果てぬ東北への旅の憧憬と重ね合わせて、カッコ良い……と思ったものです。
 というわけで、土曜の朝だけに目出度く1ボックスを占領し、今や叶わない昭和の長距離急行の旅へのロマンを感じつつ、目の前を並行する新幹線の高架橋がこれから北陸の鉄道に起こす変化に微妙な気分を抱いているうちに、いつの間にか高岡に到着~。4番線でサンダバ待避のため長時間停車するということで、速攻で城端線ホームに移動し、後追いながらもド順光を浴びる姿を有り難く撮影したのでした♪
 この国鉄色475系は、最終的には北陸新幹線開業のダイヤ改正に合わせて、あるいはそれまでに廃車となるものと思われますが、その日まで安全運転で最後の使命を全うして欲しいものです。

第五ジャカルタ炎鉄録 (24) 都営6000青緑混色

2014-02-26 00:00:00 | インドネシアの鉄道


 都営三田線6000系は、東京での現役時代は何ともマイナーな電車であり、三田線利用者でない限り誰も気に留めなかった車両なのではないかと推察します。私も、割と頻繁に都営三田線を利用して、そのオールMのデンジャラスな走りを満喫しながらも (とりわけ非冷房時代は、車内の騒音が千代田線103系1000番台並みにスゴかった♪)、高島平側の高架線で撮影しようとは夢にも思わなかったのでした (引退時期が、ちょうど非鉄期から脱するか脱しないかというタイミングでしたので……)。しかし今になって考えてみますと、オールM、かつ先頭車・中間車を問わず2両1ユニットで編成替えをやりたい放題という柔軟な発想でつくられたことが、秩父・熊本 (しばらく訪れてないなぁ……ケロロが良くない。爆)・ジャカルタといった全く異なる性格の路線での再デビューを可能にしているわけで、ある意味でリユースを徹底的に考えた見識のある設計による名車なのではないかと評価できます。



 その長所はとりわけジャカルタで活かされているわけで、当初の8連オンリーがやがて4・6・8連とよりどりみどり、ヘンテコ顔取り付けで中間車が簡単に (?) 先頭車に化けもすれば、用途変更によりいとも容易く中間車を差し替えて柔軟に編成替えが行われるあたり、さぞかしKAIとしても都営6000系を重宝していることが見て取れます。というわけで、既にジャカルタでのデビューからとっくに10年を過ぎ、とりわけデビュー当初から2009年頃まではアジア経済危機の影響を引きずった予算不足やら何やらが重なって整備不良気味といわれ、廃車の可能性がいろいろ取り沙汰されたものですが(私も2009年の初訪問時には「こりゃ相当ヤバいな。いずれ別の車両が東京から来たら廃車となっても不思議ではないな」と思ったものです)、KAIとしてはフツーに整備してちゃんと走る限り断じて廃車にするつもりはない!という方針のようで、そのことが帯色変更や最近のクーラー換装開始などにも現れているのは大変喜ばしいことです。何と言っても、デポック電車区での予防整備作業を拝見するにつけ、若いスタッフがホコリまみれになりながら「何が何でもキレイに保ってやる!」という気概を見せつけていたことに感銘を受けました。
 そんな「都営6000系をとにかく無駄なく活用したい」という思いの象徴が、訪問直前の7月に行われた編成替え (6181Fの6→8連化) によって発生した青帯+緑帯混色編成でしょうか♪ 昨年夏の訪問時には6201Fが混色編成となっていたものの、撮影機会を逃していましたので、改めてこのような編成が出現したのは嬉しいですね~! とくに個人的には幼い頃、横浜線103系や相鉄6000系の混色三昧ぶりをしばしば目にしていたため、混色大好きだったりしますので、こーゆーのは非常に興奮するのです……(^^;)。

武相風雪鉄2014 (7) 小田急1000形WD車

2014-02-25 00:00:00 | 大手民鉄 (小田急)


 記録的暴風雪な8日の撮り鉄散歩 (?)、ラストは小田急江ノ島賎民らしく、江ノ島線専用車種となったかの感がある1000形ワイドドア車 (1700番台) を狙いました。沿線民としてこれを一番最初ではなく一番最後に回したのは、「豆腐3000が来る可能性も極めて高い(とゆーか、その方が全然本数が多い)ことから、しばらく粘り腰でかかる必要があり、時間もかかるだろう。それでも風雪がいよいよヤバくなったらすぐに帰宅すれば良い」という計算をしたからであります。
 というわけで、まずは中央林間駅のハコソバにて遅い昼メシを摂り、いつものように美味いかき揚げと大盛りの蕎麦に舌鼓♪……と申しますか、それまでの散々の雪中撮影(しかも真っ昼間でも氷点下!)のため、顔全体が既にこわばっており、何か上手く噛めない……(爆)。ともあれ、まずは体内からホカホカになった後、いよいよ上り列車を撮影開始! 豆腐、そして運転を諦めた30000形特急の回送に引き続き、目出度く1755Fがやって来てくれました♪



 しっかしまぁ……この時点で既に猛吹雪となっており、ホアイトアウト寸前の視界となっている中、徐行運転でノロノロとホームに滑り込んで来る雰囲気は凄惨の一言……。屋根の上の雪が猛然と風に煽られて舞っている光景でなおさら、「ここは南関東ではなく北海道ではないか?」という感覚に陥りました (冷汗)。
 そして、ここからが江ノ島線の受難……。とりあえず中央林間で1カット決まったため、南へ向けて移動しようとしたところ、まずは「大雪のため大幅な遅れ。車両のやり繰りがつき次第相模大野を発車の予定」という、急速に事態が悪化しつつあることを想起させるアナウンスが入ったかと思ったら、次に「鶴川で脱輪のため全線で抑止」とのアナウンス……。それでも何とか江ノ島線は間もなく再開され、定時14時30分の江ノ島行が約40分遅れでやって来たのはまだマシでありました。というわけで、「やれやれ、こりゃもう撮影は終了か」と思いつつ、この列車に乗って帰宅しようとしたところ……鶴間で改めて全線抑止アナウンス! ヤベぇなぁ、と思っていると、数分後に再び動き出し、とりあえず大和まで走ることに。恐らく、大和まで行けば相鉄線にも振り替えられるという司令員の判断なのでしょう。しかし、ノロノロ運転でやっと着いた大和では相鉄線も既に全線運休となっており、我が列車も「吹雪による視界不良で踏切の安全が確保出来ないため運転打ち切り。復活予定は未定」ということになってしまいました。
 というわけで、「しゃぁ~ねぇなぁ~」とボヤきつつも、一応大和まで来れば、登山靴装備につき (笑) 雪中行軍でも徒歩○時間で帰宅できる自信がありますので、まずは間もなくやってきた上りの大和打ち切り列車を撮影! この列車も豆腐ではなく1756Fでやって来たとは嬉しいではありませんか♪ そして何と……中央林間14時21発 (この日は10分以上遅延) の江ノ島行も大和で運転を打ち切っていたことから、「奇跡の1・2番ホーム各停並び」が実現! しかも……なな何と!1~3番線に停車している編成は全て1000形であり、江ノ島線でありながら1編成も豆腐が混ざっていないという究極の奇跡が実現!! 結局この後、江ノ島線は雪が小康状態となるまで2時間以上不通になり、私自身も振り回されたことは確かですが、「人生ラクありゃ苦もあるさ」という嘉言の通りに貴重な記録が出来たのは決して悪い話ではない……と思っております。


 粉雪が吹き付けまくってホームまで一面の雪化粧となった中、1000形の各停が3本並ぶという神秘的な光景……。これは間違いなく最初で最後でしょうか?!


富山ライトレール初乗車の記

2014-02-24 00:00:00 | 路面電車


 昨年7・11月と今年1月に度々富山を訪れ、東急8590系改め17480形を追っかけた私ですが (汗)、ここまで頻繁に訪れたとなれば、ついでに富山の鉄道・軌道シーンの未体験ゾーンを少しでも減らそうと思いまして、昨年11月初旬の富山地鉄17480形ヲタイベントの前には富山ライトレールに初乗車してみました (滝汗)。
 富山港線を廃止してLRTへと脱皮させた代表格である富山ライトレールに今さら初めて乗ったとは、又しても「お前本当に鉄ヲタか?」とお叱りを受けそうな話でありますが、いやその……そもそも乗り潰し派ではないもので悪しからず……(汗)。また、富山港線時代も一度も乗ったことはありません。小~中学時代、「73系の最後の残党に乗るためにも富山に行きたいな……」と思った矢先、73系が廃車となって激しくショックを受けたものでして、中学卒業後2回富山に遠征した際にも、結局富山地鉄の釣掛を追っかけるばかり……(滝汗)。その後、富山港線が富山ライトレールに衣替えし、大いに世間の注目が集まったものの、路面電車は個人的ヲタ活動の中では比重が極めて低いため (汗)、「まぁそのうち乗ればいいや」と思っていたのでした。しかし、そんな気合いゼロな態度では、何時まで経っても乗らないわけで……今回富山入りする際に乗った高速バスが5時半着で、12時の稲荷町集合までは時間があったこと、そして7月の訪問で県営渡船~万葉線ルートを完乗したことから、ならば富山ライトレールも早朝の客が少ないうちに体験しておこうと思い立ったのでした。



 朝6時前、強烈な快晴と朝焼けの中に剣岳の凄絶なシルエットが浮かび上がるのを富山駅北口から眺めつつ、岩瀬浜行き初電の到着を待っていたところ、すっかり路面電車新時代の定番となったかの感があるLRT車両がスススィッと到着~。さっそく先頭車後方の4人がけボックスシートを占拠し (空いているので余裕でOK ^^;)、「万葉線もそうだけど、椅子が硬いな」とブツクサ思っているうちにいざ発車! 岩瀬浜寄り車両は機器から発せられる作動音がけっこうやかましいというきらいはありますが、総じて走りそのものは安定していますなぁ~(まぁ万葉線も同じか)。
 そしてついにお楽しみ……道路からグイッと90度曲がり、富山港線の鉄道区間に直通開始! 駅設備がことごとく低床ワンマン運転対応の新しくシンプル・簡素なものに改められ、富山港線時代のホームの残骸がところどことうち捨てられているのを除けば、総じて富山港線のレール・架線設備がそのまま (?) 活用され、そこを結構な加減速でブッ飛ばして行くのが痛快です (笑)。LRTの華奢なイメージとは全くかけ離れたこの走りは一体……。
 そんなこんなで、やがて港湾地帯っぽい雰囲気がそこかしこに見られるようになると、終点の岩瀬浜に到着~。ホームと同一平面で連絡バス (水橋方面に向かうとのことで、北陸線と合わせてショート・ラウンドトリップも可能か?) に乗り換え可能であるあたり、う~む、実に良く練られた、交通弱者にも優しいインフラだな……と思わずにはいられません。
 その後はそのまま、岩瀬浜まで乗って来た電車に再び乗って富山駅前に戻ってきた次第ですが、クルマの普及率が非常に高い富山県内にあって、通勤にもそれなりに積極的に利用されているのは素晴らしいことですし、今後地鉄市内線に直通するようになればますます利便性も高まることでしょう。
 というわけで、正直なところこれまで趣味的にLRTには注目していなかったのですが、今回の乗車を記念して鉄むすラッピング鉄コレ (ラッピング自体は訪問時既に終了)を買っちまいましたとさ……(笑)。