地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

第五ヤンゴン熱鉄記 (1) 総論・RBE百花繚乱

2017-03-20 23:37:00 | ミャンマーの鉄道


 仙台支社キハ48。当地での一番人気はこれ?



 東海キハ48。現在ヤンゴンでは、純東海色が来る頻度は低下中。



 札沼線キハ48。昨年訪問時は車庫の中でしたので撮れてラッキー♪



 東海キハ11も運用範囲を環状線の外側へと拡大中~。

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 東南アジアの眠れる大国であったミャンマーは、自由で競争的な選挙によってついに平和的な政権交代を実現してさらに国際的な注目を集め、しかも現時点では労働力も低廉豊富であることから、猛烈な勢いで外資が入って目まぐるしい変化が進みつつあります。その勢いはまさに、1990年代の中国を思い出すかのような光景……。ヤンゴンの街のあちこちに、巨大なショッピングモールが出来つつあり、将来ここに地下鉄やMRTの類いの駅が出来れば一大商圏となること間違いなし……と思えるような状況となりつつあるほか、街外れに出ますと従来は一面の田んぼだったところが工業団地へと姿を変え、まだ造成中のところは乾いた暑季だけに猛烈な土埃が舞っています。
 そして鉄道についても、例えばヤンゴン中央駅とその周辺の再開発計画をはじめとする新規投資については、政権交代以来このかた旧政権が決めた計画の妥当性を精査しているようで当面は足踏み状態が続いているようですが、いずれその作業が終わり次第、様々な計画が実行に移されて行くことでしょう。そう、今はまさに、これまでのミャンマー国鉄の最後の姿を楽しめるひとときなのかも知れません。

 というわけでこのたび、ちょうど1年ぶりに5回目の訪緬をしまして、過渡期さなかにあるミャンマー国鉄を満喫 (と申しますか撮り鉄激闘 ^^;) したのですが、今回の訪問は二つの偶然が重なって、かつてなく濃厚・充実したものとなりました。一つの偶然は、昨年の秋に「インドネシアといえばこの方」といえる落花生。様がヤンゴンに転勤されたこと! そしてもう一つの偶然は、RP誌などでお馴染みの東南アジア鉄第一人者でおられる斎藤幹雄様が全く同時期にヤンゴンを訪問されたこと! (事前にメールを頂いて、余りの偶然に超!びっくり仰天♪
 そこで、斎藤様が事前に手配された地方の機関区訪問には、MR幹部の方の機転あるお力添えもあって、落花生。様と私が便乗させて頂くことになりました。のみならず、一日に1往復しか走らない路線の訪問も、落花生。様のお抱え運転手つきの車をフル活用することによって、実に効率的に行うことが出来ました。そして夜は毎晩、高級なミャンマー料理店ならびに年々急増する日本料理店(味のレベルも全く素晴らしい!)を渡り歩きまして、ビールを飲みながら鉄ヲタトーク三昧に浸るというひとときを共有させて頂きました♪ いやはや、本当におかげさまをもちまして、超濃厚な訪問となったと思います……。

 今後の記事化にあたり先ず、機関区訪問にご高配を頂いたMR幹部のM様、見事な日本語能力ならびに鉄ヲタの願望を即座に理解する能力で通訳の労を果たして下さったC様、そして斎藤様、落花生。様、現地在住で今後のヲタ界を盛り上げて下さることが期待されるT様には、この場ながら心よりお礼申し上げます m(_ )m
 また、鉄ヲタ3名の来訪にあたり、感動・感激の光景を心置きなく見せて下さったP・B両機関区 (※) 関係者の皆様にも心よりお礼申し上げます m(_ _)m (※察しの良い方は、これらが何処か既にどこかお分かりでしょうが、具体的には今後の記事をお楽しみに~)

 なお、今回の訪問では上記の通り、毎晩飲んだくれて画像を整理するヒマがほとんどなかったため (そしてタイ編も画像数がかなり怒濤)、帰国後も依然として画像の整理に手間取っております。なるべく記事化のペースアップに務めますが、他の諸々との兼ね合いで遅れ気味になるかも知れず、楽しみにして頂いている方には大変恐縮です。
 最後に、毎年記していることではございますが、線路内での撮影につきましては許可を取っておりませんが、当面は文句を言われることはなく、関係者も気付けばライト点灯や手を振るなどフレンドリーな対応をして下さいます。ただ、今後の情勢次第では鉄道写真撮影に制約が加わるかも知れませんのでご注意下さい。その場での最低限英語での対応が出来ない方の訪問は全くおすすめ出来ません。また、車庫内での撮影は上記の通りの成り行きで許可を得ております。

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4 コメント

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Unknown (フ・エータ)
2017-03-23 21:51:02
こんばんは。ミャンマー・タイ渡航お疲れ様です。
落花生。様と斎藤様と一緒に行動されたとの事、羨ましいです。機関区訪問リポート、楽しみにしています(特にPの方が気になります)。

私も13日から昨日までミャンマーに渡航しており、もしかしたらヤンゴンで知っている方とすれ違うかも?!と思っておりました。ミャンマー鉄をきっかけとした交流の輪をこれからも広げていきたいです。
Unknown (おっとっと)
2017-03-23 23:43:45
>フ・エータさま
 こんばんは、コメントどうもありがとうございます!
 ほぼ同時期に訪緬されていたとのこと、どうもお疲れ様でした~。
 カレーミョのLRBEに加えて、今回は許可を申請されて機関区・工場訪問を果たされたとのこと、さぞかし大いに充実されていたことと存じます~。
 私自身は来年のこの時期またミャンマーに行くのかどうか、現時点では未定ですが (アジアの未訪問の国を開拓したいという願望も……)、これまでの数年間で日本人鉄によってかなりの程度ミャンマーの鉄道に関する知見の蓄積も進んだことですし、交流の機会が増えると良いですね。いつも誰かしらがミャンマーを訪問し、しばしば複数の方が同時に活動しているというのは、ほとんど台湾やインドネシア並みに「ミャンマー鉄」がメジャーになりつつあることの証しなのかも知れません。ヤンゴンの駅や撮影地などで突然鉢合わせということも増えて行くのでしょう。初訪問した2013年春には想像すらできなかったことです……(笑)。

 今回の斎藤様および落花生。様との日帰りツアーの濃さは、ほとんど私の鉄道趣味史上最高レベルでしたので (?!)、画像レタッチと文章づくりには気合いを入れたいと思っております。事情通の方でしたら恐らく、PとBではPの方が圧倒的に気になるのではないでしょうか (笑)。
Unknown (落花生。@ハノイ空港VN310待ち。)
2017-03-25 01:26:54
おっとっと様、
先日はどうもお疲れ様でしたー。そして帰路のタイで、行かれたのですね。タイのチカウム。白黒写真の記事にはコメントできませんでしたので、こちらにて失礼いたしますが、現地紹介記事のアップが今からワクワクものです。というか、近所?に住んでいるのだから、行けばいいのですよね…

ともあれ、ミャンマー鉄もメジャーになって来ましたね、とは、初渡航は15年前ですが、実質的には新参者の私が言う台詞ではありませんが、
ジャカルタの時と同様、多くの日本人鉄の皆様がお越しになり、お互いに情報交換して“知見の蓄積”が出来れば嬉しいですね。当方も、出来る限り惜しまず、ニッチな情報でも公開させていただければと考えております。

ともあれ、まずは近々の日本での宴を楽しみにしております♪ 
Unknown (おっとっと)
2017-03-25 22:02:31
>落花生。さま
 こんばんは、コメントどうもありがとうございます!
 午前1時の時点でハノイにいらっしゃったということで、今頃は都内の御実家に戻られたことと存じます・ご帰国の長旅お疲れ様でした~! 
 「タイのチカウム」、本当に凄い光景でした……。そして、訪問後に念のため検索してみたところ、やはり先に訪れた方の記録がありましたが、その割には無名に等しい場所でしたので、何故このように凄い場所がこれまでほとんど知られていなかったのか……と思うばかりです。
 今回の私のように、ナコーンラーチャシーマまで快速列車の旅を楽しもうと欲張るのでなければ、バンコクから十分余裕を持って往復できる距離ですので、いずれバンコク往復の短期休暇を取得されたら是非!!
 このブログへのアップは、もう少々前振りネタでじらさせて頂きます (^^;

 それはさておき、ミャンマーはつい5~6年前まで厳格な軍政真っ盛りで、斎藤さんが細々と取材され、その他旅行者のふりをしたファンが軍人の隙を見てこっそりと撮影していたという状況であったことを考えますと、鉄情報の蓄積ぶりはこの国の経済・社会と同様に、本当に日の出の勢いかと存じます。そのような状況を目撃できることを幸せに感じるとともに、ヤンゴン御赴任という超絶な趣味活動環境を是非活かされることを期待するばかりです~!

 というわけでこちらこそ、宴でお会いするのを楽しみにしておりますが、まずは今後数日厳しく冷え込むようですので、くれぐれもご健康にはお気をつけ下さい……(最高気温40度からイキナリ8度の世界へ、というのは過酷でしょうから)。

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