地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

鉄コレ第22弾加悦キハ08にガックリする

2016-03-31 14:30:00 | 模型素人物欲見聞記


 昨日は、かねてから期待されていた鉄コレ第22弾の発売日。私も予約していた近所の模型屋にて早速引き取って参りました。そしていよいよドキドキワクワクの開封作業……。とりわけ今回については、試作品段階での造形については文句のつけようはないものの、塗りが何やらイマイチでしたので、何とか改善され安定の品質になっていますように、と念じながら……。
 しかし、最初に取り出したブツを開封して姿を現した加悦キハ08 3を眺めて、思わず腰を抜かしました。一体何なのだ、この怪しい蛍光色っぽい色合いは……(-_-; レタッチを重ねても微妙な色合いを出しにくいのですが、もっとオレンジはピンクっぽく、クリームはスケスケホワイト気味)。これでは、鉄コレごく初期の琴電サーモンピンク+クリームと同じで、全然リアリティに欠けるではないか……(~_~メ)。



 うぐぐ……何故このようになってしまったのか。現役当時の写真を書籍やネットで見ても、あるいは加悦SL広場にて現存する実車を見ても、確かに国鉄の気動車ツートンとは違った色合いではありますが、間違ってもこんな蛍光色っぽい色ではないだろう……と。そこで、これはもう、22弾の生産が、深センだか東莞だかにあるといわれる幾つかの工場のうち、良い工場は最近の事業者限定品に割り振られ (必死に並んでゲットした泉北・コマル・叡電の画像を未だアップしておりませんが、いずれも鉄コレの中ではなかなか良い塗りだと思います♪ オープンパッケージでも、京阪1900やひたちなか3710もなかなか☆)、22弾の多くはハズレ工場に割り振られてしまったためであろうと考えざるを得ません。しかも、生産の時期がちょうど春節前後にかかっており、ヤル気のない農民工がさらにイイ加減な仕事をしたとしか思えない……。果たせるかな、他の車種については露骨な塗装乱れや接着剤乱れ (激怒) が混入し、一体全体まともに検品しているのかと……。デフレ突入気味のチーナ国で安月給にあえぐ農民工が「どーせ小倭子国に輸出するのだから、思い切り手抜きしたろ」と思ったに違いありません。
 総じて、今回の22弾で、塗りに満足できるのは江若と島原かなぁ……。岡山臨海もまぁまぁキレイでしたが、ドピンクではなくもう少々シブい色合いであればローカルっぽさが増したような (写真で見る実写画像がかなり鮮やかなピンクなので、ある意味で忠実なのかも)。
 というわけで、折角の加悦キハ08ですが、こういう微妙すぎる色合いで出て来てしまった以上、これは最早「遠慮なく国鉄キハ08に塗り替えて良し」という天啓なのでしょうなぁ……。TOMIXのオハ61 (62が望ましいですが) をキサハに塗り替えて、長大編成でもやったるか……(笑)。
 ちなみに、今回のシクレは、ツートンの国鉄キハユニ15 9でした。


 塗り分け目が乱れすぎるにも程があるでしょうに・・・。



 ストロボ光の影響で分かりづらいかも知れませんが、これほど広範囲に接着剤っぽいムラや擦り傷がある個体って一体……。おのれキタイスキー……。まぁ今回はフリーで遊ぶ分も含めて多めに確保しており、この個体はシンナー池に放り込んでフリーランスにしてやるから、今回は不問にしてやる……(-_-メメ)。否、そもそもの問題は、トミーテックの検品体制が杜撰だということで。

第四ヤンゴン熱鉄記 (4) 広電772走る

2016-03-30 12:00:00 | ミャンマーの鉄道


 大英帝国的景観。人力車カブリで (泣) 急遽アングル変更……。



 曇り&交通量偶然少なめで、車道から激写しまくり!



 臨港線最大の名所 (迷所?)・料金所ゲートを通過!



 速攻連写。最も形式写真っぽく撮影出来たのがこのカット。

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 緬泰両国から帰国して約2週間になるものの、未だヤンゴン鉄事情の激変に興奮冷めやらぬ今日この頃ですが、環状線におけるキハ181の運行終了・キハ40系列の激増と並んで刮目せずにはいられなかったのは、日本でも報道番組などで大いに (?) 話題となった臨港線の電化と広電の運行開始であります。
 しかしそもそも臨港線は、ヤンゴンのダウンタウンにおける人の流動とはほとんど関係ない、ヤンゴン川沿いのまさに臨港地帯を走っているわけで、三陸鉄道のRBE3001/3002を当初約1時間間隔の出血大サービスで運行しても結局開業直後の物見遊山時期が終わればスカスカとなってしまった以上、わざわざ巨費を投じて電化するなどということは全くの時間と金のムダであります (キッパリ)。そこを敢えて電化し、しかも広電の中古釣掛車 (元大阪市電の772改めTCE701に至っては車齢66年!) を走らせるというのは、単純に見れば全く市場原理と関係ありません。「この電車が走ることで、急激に厳しさを増すヤンゴンの交通渋滞を緩和し、市民の足として大いに活躍することが期待されます」などというニュースのコメントは、実際の臨港線の雰囲気をつぶさにフィールドワークしていない空虚な美辞麗句に過ぎないのです。
 したがってこの臨港線電化のココロは……ミャンマー国鉄が電気式DLではなく実際の電車の何たるかに慣れ、将来の環状線電化 (またはハイブリッドDC運行?) や地下鉄建設に備えるための、一種の教習施設であり、純粋に日本政府からのプレゼントであるとしか解釈しようがありません。そして、だからこそこの臨港線電化には、通常の鉄道を超越した最高にマニアックな香りが漂っているのです……。
 というわけで、今回の2.75日にわたるヤンゴンでの鉄活動のうち、2日間の朝を臨港線に捧げましたが、その一因は……暑季のくせにやたらと蒸し暑く曇った朝が2日続いてしまったからでもあります (苦笑)。ドピーカンであれば、道路の南側を走る臨港線の撮影アングルはかなり限られ、それよりは環状線の列車を撮った方が圧倒的に楽しいのですが、曇った以上は臨港線に行ってやるぞということで……。
 そしてやって来たのは、連接車のTCE3001 or 3002ではなく、単行のTCE701! ホント、まさか昭和20年代に大阪で生まれた電車が、約70年を経て遠くヤンゴンの地でデビューするとは、全く考えられなかったことでしょう……。事実は小説よりも奇なり。

幕車が急激に減った京急1500形

2016-03-29 12:30:00 | 大手民鉄 (京急)


 京急2100形ブルースカイ編成を台鉄藍色普通車に化かす感動の企画は、大好評のうちに6月上旬まで延長となり、毎年恒例5月下旬の久里浜イベントでも良い位置に並べられることが今から期待されるわけですが、このような展開となれば自ずと、台鉄においても京急色の何かを走らせて頂きたいと思わずにはいられません。そんな矢先、台湾鉄路管理局の局長氏が自らの顔本(中文では「臉書」) にて、5月あたりに京急色を出すと宣言したとのこと! 狙いやすさという点で、基隆~新竹間を中心として運用されるEMU700 (スネ夫) またはEMU800 (ほほえみ号) あたりにして頂きたいものですが、さてどうなることやら。



 いっぽう京急は、かねてから泉岳寺駅前の本社がボロくなったため、みなとみらい21に本社を移転させるという計画があったようですが、今朝の『神奈川新聞』には計画正式スタートに関する細かい情報が載っていました。大師電気鉄道創立から120周年を記念したこの事業では,単に京急グループ各社の本社機能を集約するだけでなく、1階フロアあたりに「京急ミュージアム」を設け、昭和初期の車両を展示する云々とありました。となると、久里浜で現在保存されている2両の半鋼製車は間違いなくこちらに移転して常時公開となるのでしょうが、他にも逗子で放置されている600形、そして1000形、2000形あたりも是非ラインナップに加えて頂きたいものです。

 そんな京急では、今年に入ってからというもの、1500形以後の車両について、正面の表示を急速にLEDに改めつつあります (とゆーか、すでに「改めてしまった」と過去形で記すべきか?)。去る2月のヨコハマ模型ヲタ祭りの祭、近所に住んでおりひょっこりやって来た甥っ子が「今年に入ってからさぁ~、1500がどんどんLEDになってるんだよね~。マジでわけわかんねぇ~」と言うのを「幕信仰が強い京急で、そんな馬鹿な話があるか」と半信半疑で聞き流していたのですが、いざ台湾藍色普通車色を撮るべく先月下旬に久しぶりに京急撮り鉄をしてみたところ、確かに甥っ子のいう通りでした……(滝汗)。幕でやって来た1500は、1枚目の1731編成のみで、他は悉くLED……。まぁ、京急の新LEDは、フォーカルプレーンシャッター一眼レフで撮影しても、画面が切れ切れにならない優れものですので、これはこれでまぁ良いかと思うのですが,何はともあれ、1500のようなありふれた車両でも常日頃からの記録が大切なのだなぁ……と痛感したのでした。

第四ヤンゴン熱鉄記 (3) 仙台色のキハ48

2016-03-28 00:00:00 | ミャンマーの鉄道


 偶然貫通扉が閉まっており、日緬友好ステッカーが凜々しい♪



 新たな高層ビル建設で、線路周辺の風景も変わり始めました。



 余りの暑さで気怠すぎる午後1時台、緑の風で一陣の涼♪



 夕暮れの斜光線の中を突き進む仙台色。5連は日本時代レア?

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 北海道新幹線の開業に伴い、ここ2~3日の主要メディアでは緑が鮮烈な印象のE5系の映像が繰り返し強調されているところです。しかし、ミャンマーを訪れたばかりの私の脳裏で圧倒的に鮮烈な緑といえば、ヤンゴンの仙台色キハ40/48を措いて他にありません (*^^*)。
 周知の通り、JREは仙石線や新潟地区に新型ハイブリッドDCを投入し、その玉突きで非冷房のままだったキハ40/48が廃車となりつつありますが、このような車両こそミャンマーにはもってこいというわけで、昨年来JRCのキハ40系列と並んで続々と海を渡りつつあります。そして、昨年秋から走り始めた車両につきましては、JREによる対緬技術支援も記念して、貫通扉と側面の数カ所に日緬両国の国旗が描かれた友好協力ステッカーが貼られています♪
 ただ、ミャンマーにおけるDC列車の常として、貫通扉はほぼ常に、機関助手の前方確認と通風を兼ねて開け放たれておりまして、折角の日緬友好ステッカー姿がスポイルされてしまうのは残念なところです。それでも、後追い撮影の際にはたまに貫通扉が閉まっていることもありますので、そういうシーンに際会できれば、その日の晩のビールが死ぬほど美味い☆というわけです (^O^)。
 もっとも、貫通扉開放姿であっても、この編成が来れば「キターッ!」と祭り状態になれます。何と申しましても、ミャンマーの緑深き風景に、仙台色って物凄く似合うんですよね……♪ LBT客車の外装や学校の制服にも用いられているように、ミャンマーの人は基本的に緑という色が好きでもあるようですし。
 ちなみに、このJRE編成は、並行して投入されているJRCのキハ40/47/48編成と比べますと、同じ運賃200ksでも雲泥の差で大当たりなのですが、その理由を詳述する前に一発で思いつく方は、DCマニアとして認定させて頂きます (笑)。

2016.3.26 小田急車はついに常磐線へ。

2016-03-26 21:24:00 | ノンジャンル


 小田急4000形・常磐線内初の営業運転は、綾瀬出庫の651Eでしたが、小田急から常磐線まで最初に直通したのは本厚木発641E。



 車内画面には「準急 千代田線直通 我孫子ゆき」という、小田急の歴史を画する一言がさりげなく。9000や1000だったら……。



 そして確かに、綾瀬から先は北綾瀬ではなく常磐線へ。江戸川を渡り、千葉県東葛エリアに小田急電車の領域が広がりました。