地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

京急2000形・新D急行の日常的雄姿

2010-09-30 00:00:00 | 大手民鉄 (京急)


 神奈川県民にとって待ちに待った羽田空港国際線ターミナル (いやホント、成田空港まで行くのは銚子電鉄を訪れるのと同じような距離感だと思うのです。汗) の開業がいよいよ来月に迫ったということで、京急2000形のエアポートD急行をアップしてみましょう。
 去る6月を以て1000形が本当に姿を消してしまってからというもの、直流モーターを唸らせながらそれなりに豪快に (?) 飛ばす2000形D急行の存在は、今や「昭和の京急」を伝える最も良き存在とも言えるのではないか……とすら思えます(もう一つ、双璧をなす存在として800形がありますが、また改めて ^^;)。しかも2000形のD急行は、いくら待てども滅多に来なかった1000形本線普通車末期とは異なり、きちんと下調べをすれば20分間隔でやって来るところを効率良く楽しめますので、何とも嬉しい話です (^^)。加えて、羽田空港と新逗子の間の所要時間は約1時間ということで、一巡してまた戻って来るまでが短いのもグッド! (1000形が品川~浦賀普通の運用に入ったときには運の尽き、戻って来るまで延々と待たされたものです……)



 そんなD急行、登場から4ヶ月少々を経て、沿線の利用者の間でもそれなりに定着している印象を受けます。とくに、上りは神奈川新町でのみ快特を待避することから、それなりに使い勝手の良い列車として空港利用客以外にも認知されているような乗車率ではないかと思う次第。いっぽう問題は……川崎と上大岡で待避する下りですが、まだまだ空いているとはいえ急行のみ停まる駅の利用者からの期待は大きいようで、急行が来る時間を選んで駅に多くの客が集まって来るという雰囲気をはっきりと見て取れます。何とか下りも、子安や新町あたりでのみ待避するようにして全体的なスピードアップを図ることが出来れば、恐らくアピール効果は全然違うのだろうと思いますが、空港線内は未だ工事中で諸制約も多いと思われるだけに、まぁ将来の課題なのかも知れません。
 いっぽうD急行に使われている車両ですが、いろいろネットを見ていたところ……ぼちぼち乗客が増えつつあっても8連では十分に余力がある現状に鑑み、本数に余裕がある6連を試しにD急行に回したとか……。そこで4+4を捻出して、ダイヤ改正以来の増結減少で輸送力不足気味な快特を救済するのかも知れませんが、いっぽう老朽化がどう見ても進んでいる2000形の置き換えを本格的に始めるのかも……と思うにつけ、今のうちに意識して2000形を味わっておく方が良いのかも知れないと思う今日この頃です。

転換期の千代田線6000系 (2) 1・2次車

2010-09-29 00:00:00 | 都市民鉄 (首都圏)


 千代田線6000系は約40年にわたる活躍、そして様々な改造を経て、きわめて多種多様な形態を持つに至っていますので、その全容を撮り鉄の一個人に過ぎない私が把握することはおよそ手に余ることですが、まぁ一言で申し上げますと……一番のお気に入りは1次車のうち田の字窓を維持した編成ですね~。いやその……今やあの極めて狭苦しい印象を与える田の字窓が何とも言えず野暮ったく (^^;)、今でも洗練された印象の6000系にちょっとしたカオスさを添えているように思えますので……。しかも田の字窓で残る1次車は、6108Fを除いてチョッパ制御であり (但しGTOチョッパに換装済みのはず)、曰く言い難く絶妙な作動音にうっとりします (笑)。
 ともあれ、もしインドネシアがオリジナルの電機子チョッパ車ではなくGTOチョッパ車を欲しているとしたら、ひょっとしてこの編成もインドネシアに向かうのかも知れない……と思うにつけ、思わずシャッターを押す指にも力が入ります (笑)。そして、実際にこんな田の字窓車がエコノミーACとして走ることになれば楽しそうだなぁ、とワクワクするのですが (窓の投石被害時にも田の字窓車は損害が少ないでしょう)、すっかり東急8000系列やメトロ7000系などの一枚窓車に慣れつつあるジャカルタの電車利用客から見れば、メトロ5000系よりも狭い窓に「正面の印象とは裏腹過ぎ」と眼が白黒することになるのでしょうか?



 いっぽうこちらは、VVVF化と一段窓化改造を受けた2次車。とりあえず16000系の新造予定数は16編成ということで、その数は現有のチョッパ制御編成の数と一致しますので、VVVF化された編成は1・2次車であっても一律に延命することになると思われますが、製造から約40年を経て、しかも窓は改造されたと言っても相変わらず狭い車両が、今後も引き続き「走るんです」やA-trainに取り巻かれながらも力走することになるのはなかなか痛快なことであります。頑張れ、オッサン世代の星!という存在になって行くのでしょうか (笑)。
 しかし……もしチョッパ編成が全廃だとしますと、ひょっとして6次車の6133・34F、そして7次車の6135Fも行く行くは廃車になるのでしょうか……(@o@)。これらの編成は私の学生時代には登場ホヤホヤの最新編成で(年齢バレバレ ^^;)、緑をアクセントとした美しい車内デザインは本当に目が覚める心地すらし、私などは内心「グリーン車」と呼んで、通学時にやって来れば飛び上がるほど喜んでいたほどですので (^^;;)、このまま更新工事を受けずに廃車だなんてイヤ過ぎます……。せめて新造時からGTOチョッパを搭載して登場した6135Fだけでも延命してくれればと思うのですが (千代田線は慢性的な車両不足のようですので)、その場合インドネシアでは2014年度以降電車の輸入を禁止する方針であるらしいため、ジャカルタに行く可能性はなくなるのでしょう。
 話が1・2次車からだいぶ逸れてしまいましたが (^^;)、今後は特にインドネシア輸出の具体的動きに注目して行きたいものです。そして、ジャカルタ到着後の新カラーがどうなるのか、都営6000系と「6000」がダブることをどう処理するのか (単純に「Hibah[贈り物]6000」と「TM6000」と呼んで区別するだけで改番しなかったりして ^^;;)、非常に気になります……(そう思うのはジャカルタ・フリークな「鉄」だけかも知れませんが ^^;)。

新ジャカルタ炎鉄録 (12) 白い抵抗非冷房車

2010-09-28 00:00:00 | インドネシアの鉄道


 先日久しぶりにKCJ (ジャボデタベック通勤鉄道) 公式HPをのぞいてみたところ、トップページの画像が「最新鋭」のメトロ7000系に変わっておりましたが、それは同時にヒジュラ暦1431年 (預言者ムハンマドがメッカからメディナに「聖遷=ヒジュラ」してイスラーム共同体を作ってから純粋太陰暦で1431年、ということ) のイードゥル・フィトリ (イード・アル・フィトル=断食明け) を会社として祝う画像でもあり、イスラームを象徴する緑色をベースとした背景イラストの中に描かれているのは何とトルコ・イスタンブルのブルーモスク……(笑)。何故ジャカルタの線路脇に聳え立つイスティクラル・マスジッド (独立モスク) ではないのか?!……ということで、メトロ7000系は何気にボスポラス海峡を越えてヨーロッパにも上陸したことになります……イラスト上では (^^;;)。
 そんなシュールな画像は直接KCJ公式HPでご覧頂くとして、しばらくご無沙汰だった夏のインドネシア遠征画像のつづきです。メトロ7000系のデヴューはジャカルタの鉄道シーンの印象を相当程度変えているようですが、最低でも4,500ルピアを取られるエコノミーACは低所得層にとっては高嶺の花。非冷房車は相変わらず冷房車に伍して相変わらず頻繁に (?) 往来しています。



 そんな非冷房車、昨年訪れた際には剥げ気味の塗装に落書きがされ放題でかなり痛々しい雰囲気の車両が少なくなかったのですが、1年のあいだに急速に明るいホワイト+オレンジ帯という新塗装への変更が進み、少なくとも外観を見る限りかなり車齢が若返ったかの印象を受けます。もちろん、ラッシュアワーの屋根乗車は度重なる禁令にもかかわらず相変わらずですし (滝汗)、車内に足を踏み入れればムワッと蒸し暑くボロいことに変わりはありませんが……(^^;)。
 今回の訪問では、これに雨が加わるとひときわ悲惨であることを思い知らされました。通常8月のジャワ島は乾期ということで降水量が少なく、昨年は真夜中にパラッと降ったのを経験したのみでしたが、全世界的に異常気象が引き起こされた今年の場合は……ジャワ島近海の海水温が異常に高かったためかまさに雨期状態。連日夕方になると約1時間ほど狂ったような勢いでスコールが叩きつけたのでした。そんな中でも、混雑した車内を嫌って屋根に乗る客が多数おり、しかもビニールをかぶって雨をしのいでいるという……。ビニールがうっかり舞い上がって架線にからみついたらどうするのか……と (@o@)。バックのセレブな超高層マンションと、土砂降りの中を走ってきた手前の非冷房エコノミー……この「天国と地獄」の対比こそ、ジャカルタという街の「いま」を象徴しているのかも知れません。
 2枚目のカットをサワー・ブサール駅で撮影したあと、私もこの列車に乗ってホテル最寄りのゴンダンディアまで乗ったのですが、ムチャクチャに湿度が高い満員電車のドア近くに立ち、全開のドアから降り止まない雨が吹き込んでくるのに耐えながら、何も遮るものもなく大統領官邸&独立記念塔界隈を眺めたという……。まぁこれはこれで最高に濃厚なジャカルタ体験であると断言出来ます、はい (汗)。


上信デハ205旧塗装復活! (TR-11様ご撮影)

2010-09-27 00:00:00 | 頂き物画像


 上信電鉄では昨日「鉄道感謝フェア」が開催され、その直前には両運転台のデハ205号 (高崎方が東武顔の珍車) が懐かしの紺帯旧塗装に塗り直された旨のサプライズ発表がなされました!……が、私はあれこれ仕事が山積しており、高崎まで出かける余裕はなく、実はその直前サプライズ発表も知らずにPC画面とにらめっこする日々を送っておりました。そんな折、かねてから大変お世話になっております、地元群馬ご在住の「TR-11」様から、デハ205旧塗装復活御披露目混合列車走行シーンというとんでもない画像を頂きまして、まさに感動・感激の極み……!



 思い出してもみれば、個人的にデハ205を撮影したのは今から約8年前、下仁田駅で寝ている姿を眺めたのみで、営業運転中の姿を撮ったことはありません。と申しますのも……この8年前の上信訪問の際には幸いにして標準塗装車ばかりが稼働していたものの、その後訪れても派手な広告車ばかり……上信を訪問する意欲はすっかり下がりっぱなしで、205号もどうせ単行の予備車扱いなのだろうと諦めていたからであります。しかし、しかーし! これぞ上信のあるべき姿! 昔の写真を本で眺めてかねてから思慕し続けた姿! それが今やこうして再現され、恐らくはこれから冷房が不要な季節において使う気満々であると思われますので、俄然「久しぶりに上信行きたい!」熱が沸騰しております (*^^*)。
 これであとは、デハ200+クハ300がこの色に戻り、250・1000・6000といった傑作の面々が本来の大胆で美しいストライプを取り戻してくれれば何度でも通いたいのですが……いっぺんには無理でしょうか (^^;;)。
 何はともあれ、とにかく感動的な画像をお送り下さったTR-11様に心よりお礼申し上げます m(^^)m

鉄コレ東急8500系を塗装変更する (2)

2010-09-26 00:00:00 | 超へっぽこ模型製作


 鉄コレといえば……折角ほどほどにキレイな仕上がりの鉄コレ東急8500系をドボンとシンナー池に投じるという「暴挙」に打って出たものですが、その後はとりあえずフツーにステンレスシルバーと帯色の西武レッドを塗り、GMのステッカーを使ってナンバーと各種表示を貼り、屋根と下回りをあれこれ差し替えて、めでたく1編成完成! 車番は、個人的に○K編成を撮影した中でも最も頻繁に (?) 現れたという点で思い出深く、しかも現在ジャカルタで大活躍している8607Fのうち6両としました♪



 それにしても……再塗装にあたっては、とにかく顔まわりの塗装に苦しみました (汗)。車体には赤帯の位置を示す微妙な盛り上がりのモールドがあるのですが、その通りにマスキングを施して塗装すると、どうしても赤帯が実車と比べて細く見えてしまいます。そこで……微妙にマスキングの幅を広げる匙加減が第一のヤマ場となりました (なお塗装の手順としましては、「下地出し→メタルプライマー→ステンレス→半艶クリヤー→マスキング→メタルプライマー→レッド」という横着邪道ワザでやっております ^^;)。第二のヤマ場は……表示窓まわりの黒Hゴムモールドにエナメル塗料を塗ることですが、モールドが微細なため色を載せにくい!! いや~目がしんどかったです (滝汗)。第三のヤマ場は表示ステッカー貼りですが、GMのステッカーは鉄コレの表示窓モールドよりも大振りなため、切り出すときに小さめに切ると吉……という感じでしょうか。○Kステッカーがないのはスミマセン (^^;)。同梱のチン国で印刷されたショボいステッカーの貼り心地ってどんなものなのでしょう? それともGMで別に売っていましたっけ……。
 まぁ何はともあれ、GMの東急8000系や東武30000系などと並べると最高に良い感じです (*^^*)。他に6両分の塗装を剥がしておりますので、次は「伊豆のなつ」8614Fに挑戦しようと思っているのですが、GMのステッカーに8614F各車両のナンバーが存在しないのが最大の難点です。さてどうしましょ (滝汗)。

※10/3補遺……完成した車両を眺めながら「何かが足りない……」と思っていたのですが、そういえば最前部アンテナの穴を開けただけでまだ未装着でした (^^;