地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

阪堺散歩2018冬 (1) 青空白雲のモ164

2018-12-23 14:39:00 | 路面電車


 阪堺のモ161形は、登場から90年を経た堂々の日本最古現役電車として、現在も4両が車籍を維持していますが、そのうちモ164はICカードリーダーを装備した完全な通常営業運転車となっており、ひと頃の阪堺を象徴する雲モクモク塗装を纏って活躍しています。もっとも、車齢が車齢だけに予備車的存在であることは否めませんが、阪堺公式HPによりますと、今日から来年5月までの予定で、雲塗装登場当時のキャッチコピーや社章・各種表示を復活させて運用に入るとのことです。



 そんなことをつゆ知らず、昨日は京都出張のついでに非常に久しぶりに阪堺沿線を訪ね、あびこ道界隈をウロウロしていたところ、何と!車庫の中で164号がライトを点灯し動き出しましたので、「こ、これは……車交で運用入りの瞬間キターッ!」と舞い上がってしまいました。しかし、それも束の間……再び車庫の奥へと引っ込んでしまいましたとさ (鬱)。要は、今日からの本格運用入りを控えたウォーミングアップだったようです……。まぁ、冬でも全く動かない可能性も十分ある中、こうしてパン上げして動くシーンを撮れただけでも良しとしましょうか。

追憶の岐阜市内線つづき・赤い電車

2018-02-05 21:53:00 | 路面電車


 昨日は、当ブログ発足時からの常連さんとして (→と申しますか、それ以前に私がネットに足を突っ込むようになった頃から) 長年お世話になっております「ぱれっと」様が久しぶりに首都圏にお越しになり、しかも夜は沼津に泊まられて今日は某アニメの聖地巡礼をされるとのことでしたので、ロマンスカー移動の途中の町田にてちょっとした宴を開催しました。入った店は、先月パクアン急行様と初めて入ったタイ屋台風居酒屋で、いや〜実に美味かったです♪ ぱれっと様は別のご予定がキャンセルになって急遽時間が出来、私も先週でしたら飛行機の中で全く対応不可でしたので、お互いの予定が絶妙に重なり合って本当に良かったです☆ ぱれっと様には、楽しいひとときを共有して頂き心よりお礼申し上げます〜!



 というわけで、絶妙な味加減のタイ料理をつつきつつ、まぁいろいろな話題に及んだのですが、ざっくり備忘録として記しますと:
 *(ぱれっと様の最近の遠征報告) 香港は最近物価が上がりすぎ (→円安もトホホ)、鉄活動するのも頭が痛い。深圳の羅湖ではないボーダーの近くに宿をとり、毎日香港に「越境通勤」するスタイルにすれば、宿代も朝晩のメシ代も安い。しかも深圳には東風3 (!) と22系客車の静態保存もある!
 *ここ1〜2年は、103系と115系を潰すというJRWの本気を見せつけられ続け、広島では8〜9割が227になり、大阪環状線でも201は既に朝晩しか来なくなった。関西線の103系6連も昨年で消滅し、奈良線の103系4連も今度の改正以後205に変わって行くだろう。稲荷駅に雲集する外国人観光客を103に乗せるという奇想天外な風景は過去のものになるだろうが、こうなるといよいよ桜井和歌山線の105系と加古川播但線の103系の貴重度は激増する。ヲタ殺到の前に乗って撮るに越したことなし。また「国鉄広島」は死語になりつつあるが、「国鉄岡山」は当面安定しているので、ここも今のうちか。あと、七尾線の415系+クハ455を北陸鉄道とからめるのも今が最後の旬か? 
 *JREではついに川越・八高線にE231 3000を入れることになり、205・209系がヤバくなったものの、宇都宮地区では当面205は安泰か? ブッ壊れそうな飛ばしっぷりで野州北部を激走する205は、北千住〜柏間の常磐快速103に匹敵する爆走ぶりといえる。
 *琴電は最近、琴平線で600形の限定運用を続けているものの、2本のみとなった1070形の限定運用をやっていない。ということは、運が良ければ1070が日中に2連で運用されている姿に遭遇出来るかも知れない。いっぽう四国の121系は、既に結構な本数が7200形に改造されている。
 *広電906号のソウル輿入れは、今のうちに行ってみたい気分が強いけれども、とにかくソウル首都圏ではホームドアのせいで列車が撮りにくくなったのは辛い。そこで路面電車事情に目を向けるにつけ、宇都宮はクルマ社会栃木にありながら中心部のバスの本数や客の数が多く、うまくやれば (富山などとは違って) 最近ゼロから路面電車を創った街として注目されるだろう。
 *そう考えるにつけ、岐阜市内線の廃線は本当に返す返すも惜しい。今でも長良北町・忠節・鏡島方面へのバスは結構頻繁運転で、きちんとバリアフリーに配慮したり安全島を整備するなどすれば絶対に生き残る余地はあったはず。かつて岐阜には名古屋とは違った独特の賑わいがあったが、繊維業が没落した街に新たに人を引き込む努力をしなかった結果、名古屋と近場のSCに買い物客を取られ、徹明町の名鉄百貨店はドンキに変わり、昔の岐阜を知る者としては実に片腹痛い。ある街が公共交通に冷淡な態度を取るということは、実は来るかも知れない客をみすみす逃して自ら没落を選ぶことに等しい。

……というわけで、公共交通を愛する者として必ず慨嘆せずにはいられない岐阜市内線の没落を改めて思い出してしまいましたので、徹明町にて撮影した570・590形の画像を貼っておきます。昨年中山道を歩いたついでに徹明町を訪れたところ、そこに線路があったことを示すものはあらかた消えていて愕然としたものです……。

韓国へ行った広島電鉄906号 (約10年前)

2018-01-21 14:00:00 | 路面電車


 あっという間に約1年前の話になりつつあるミャンマー遠征の際 (全然画像アップしてない……^^;)、ヤンゴンからピュンタザに向かう車の中にて、いつもお世話になっております斎藤様および落花生。様と、アジアの鉄道とそれを取り巻く諸情勢について放談しまくる濃厚なひとときを共有させて頂いたのですが、その際に私が話題にしたネタのひとつは、ウリナラを取り巻く国際関係におけるリーダーシップの問題でした。M新テートンリョンの思想と行動はどう考えても一貫性がない親北民族至上主義者なのではないかと……(もっと露骨な表現を使いましたが、それはさすがに省略)。そして今や、この予感は正確であったと、自分でも驚くばかりです。当事者の意見を聞かなかったという理由で日韓の外交上の取り決めをひっくり返したかと思えば、選手の声を聞かずに南北合同チームをつくって自国選手を泣かせるとは……。まぁ、蝋燭を灯す新興宗教じみた祝祭でこのような人物に国政を委ねた人々の自己責任ではありますが、ウリナラの若者は目を覚まして事の本質を見極め、今度は「386世代をやっつけろ!蝋燭デモ」でも起こせば如何かな?と思います (他人事)。



 しかしまぁ、事はここに至ってしまいましたので、まずは本当に平壌オリンピックになりつつある中、実際に平壌からピョンファエ・ヨルチャが38線の鉄路を越えてやって来るのかどうかに注目したいと思います (まだ平壌に停車していると宣っていますが w)。VVVF車が行き交う京義線なり京江線なりを、古式蒼然としたダークグリーンの客車が通過するとしたら、それはそれで凄まじいネタではあり、是非世紀の珍景を撮ってみたいと思わなくもありません。
 もっとも、実際にはさっくりとバスで越境するのでしょうな……。
 というわけで、最近はムグンファや風前の灯火のセマウル客車を除いて、撮りたいと思う車両がすっかり減り、ソウル首都圏電鉄もホームドアが整備されてどうしようもないな……というわけで、すっかりウリナラへ撮り鉄訪問したいという願望は薄れて久しかったのですが、ここに来て広電906号の無償譲渡とは心底驚きました (詳しくは、いつもお世話になっております『西船junctionどっと混む』様をご覧下さい)。このネタは、先日のインドネシアの宴でも、ちょっとした話題になったことを特記しておきます。もっとも、「倭色」そのものな表記が多数残る中、現状の塗装・仕様で実際に展示運行に供されるのかどうか分かりませんし、今後については計画倒れという可能性もゼロではありませんから、撮りたい方は早めに撮りに行くに越したことはないでしょう。(どうしようかなぁ……)
 というわけで、約10年前に撮影した広電画像を掘り返してみたところ、1カットだけ906号を撮影していました (^^)。他の900形も、今走っているうちに再訪した方が良さそうですね……(ソウルよりも広島を再訪する方が重要か?)。

美濃路歩き鉄 (8) 追憶の岐阜市内線

2017-11-12 10:11:00 | 路面電車


 茶所駅前から中山道の加納宿をしばし進みますと、やがて加納天満宮を経て、岐阜駅南口に通じる大通りを横切ります。普通の街道歩き屋さんでしたら、岐阜駅には目もくれず直進するところでしょう。しかし、私は腐っても鉄ヲタの端くれですので、寄り道と称して北進し、岐阜駅前〜新岐阜もとい名鉄岐阜駅前〜明町界隈をぶらついてみました。そう……今はなき名鉄岐阜市内線の雰囲気を少しでも嗅ぎ取るために。
 しかしまぁ、そこに路面電車が走っていたことを示す形跡は、ものの見事にほとんど払拭されてしまっています……。これもまた、路面電車には冷たかった岐阜市らしい成り行きであるのかも知れません



 そして、かつては四方から電車が集って繁華を極めていた徹明町がすっかり寂れ、名鉄のデパートがドンキに変わっていたことこそ哀しけれ。僅かに金園町のアーケードにて、街区表示の看板に電車が描かれていることのみ、そこがかつて電車通りだった歴史を伝えていました。
 というわけで、強者どもが夢のあとを偲びつつ、当ブログの開設前にデジタル撮影していた揖斐線直通用770形の画像をアップしてみたいと思います。とりあえずカテゴリは「路面電車」としましたが、果たしてこれらの画像、既に「懐かし画像」の範疇に入れても良いものでしょうか??
 また、510・520形に代わる揖斐線直通用として名鉄が気合いを入れて造ったはずの、路面電車新時代を象徴していた70形も、今や登場からちょうど30年。一見すると福井鉄道の主力として活躍しているように見えても、実はそれなりに「古株」だったりするという……。時の流れの早さに呆然とします。


熊本加油! (中) 熊本市電いろいろ

2016-04-20 15:37:00 | 路面電車


 やっぱ熊本市電と言えばこの色!



 PASMOが使えることに仰天。基本的に西鉄nimocaの勢力圏。



 熊本城の再建にはどれほどの時間がかかるのでしょうか……。



 熊本製の部品がトヨタの命運を決める……熊本は一大工業県。

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 昨日郵便局にて、本当に申し訳ばかりの義援金を振り込んだのですが、昼飯時直前に行ったら待ち時間ゼロ♪ というわけで、撮り貯めたまま未アップであった熊本画像の続きは市電。市電や熊本電鉄の藤崎宮前~御代志間は昨日から復活したとのことで本当に何よりです。
 折角のバス窓ボディながら、広告ラッピング車がほとんどなのは残念ですが、それでも一応記録として撮っておけば、こんな感じでネタとしてアップする機会も来るというものでしょうか。
 ただ、唯一最大の遺憾は、撮影名所である熊本城前でのアングルを撮っていないこと……。滞在時間が極めて限られている中、これらのカットを短時間で撮ったのち、バスセンターで膨大なバス群に圧倒されまくりでしたので、「熊本城バックはまたいずれで良い」と判断したためです。「観光よりも、いつ無くなるか分からない車両の形式写真を!」ということですが、それが裏目にも出るわけで……。万物は流転し諸行無常、いつ何がどうなるか分からないという覚悟を以て何にでもレンズを向けることが大事なのだということをひしひしと感じております。