古森病院@福岡市博多区 病院管理者のブログ

ベイサイドプレイス近隣にある長期滞在型病院です。投稿記事は管理者の独自見解であり、医療法人の見解ではありません。

男性は辛い  らしい。

2017-01-28 21:17:58 | 
古森病院@福岡市博多区です。

先日 ブックオフに溜まりに溜まった
本を売りに行ったところ
新書の棚に 「非モテの品格」と言う本が
ありましたので、買って帰りました。

集英社新書 杉田俊介さんの著作です。

物凄く要約致しますと
「男性も いわゆる男性らしさに拘らず 
弱音を吐こうじゃないか」という趣旨の本だと
解釈しております。

昨今の若い男性がどうかわかりませんが
確かに女性に比べれば 男性が弱音を
吐ける場面は限られていると言うか
男性自身で限っている人が多いように思います。

管理人が外来や入院でお会いする
男性患者さんの中には 管理人や看護師に
愚痴を仰る方はおられますが
それはあくまでも守秘義務が課せられた
職業人相手だからであり、御家族にも
同じように愚痴を仰る方はなかなかおられません。

顕著な例としては
老々介護の場面で 男性が主介護者の
場合、助けてと言えなかったばかりに
大変な事態を引き起こす場面も珍しく
ありません。

女らしくないということよりも
男らしくない方が遥かに体裁が悪い
という風潮は、時代とともに少しずつ
変わっているとは思います。。が
まだまだなのでしょう。
誰かに相談すれば
何か知恵があるかも知れないのです。
身近に相談相手が居なくても インターネットで
検索すれば何かヒントが見つかるかもしれません。

男性だからタフというわけでは
ないのに 男性という理由だけで、
押し並べて弱音を吐けない風潮は本当にきついと
思います。

管理人のビジネス上の経験では、強い男性ほど
上手に弱いところを見せる方が多いです。
ただ、管理人が女性だからという面はあり、
男性相手だと
また違う展開になる可能性があるかもしれません。

ご参考まで。

http://komoriーhp.cloudーline.com/

追記

カウンセリングの世界で「相談されたら 具体的なアドバイスよりも傾聴せよ」というアドバイスがよくありますが、
本当かなあ としばしば思います。
管理人は具体的なアドバイスしかしません。少なくともビジネス上は。
相談業務ってそんなものじゃないんでしょうかね・・。

「だれそれと結婚するか迷っている」「どこそこに就職するか迷っている」「子供の進路について迷っている」などの 
本人次第の相談は 確かに傾聴で十分と思いますが、「老々介護で困っている」とか「このままでは介護離職しないといけなくて 
困っている」とか「親の家がゴミ屋敷と化して困っている」などの相談は傾聴じゃすみませんよね・・。

きちんと対応をわけるべきとしばしば思います。「迷っている」と「困っている」を
ごちゃごちゃにして 相談にのる人も少なくないので。






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健康で文化的な最低限度の生活

2017-01-18 12:18:33 | 
古森病院@福岡市博多区 です。

日本国憲法 第25条

すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。


昔 子供のころ、生存権として社会で習いました。
ちなみに憲法25条が生活保護法制定の根拠になっています。

生活保護法
第一条  この法律は、日本国憲法第二十五条 に規定する理念に基き、国が生活に困窮するすべての国民に対し、
その困窮の程度に応じ、必要な保護を行い、その最低限度の生活を保障するとともに、その自立を助長することを目的とする。


この生活保護課ケースワーカーさんのお話が 小学館の週刊ビッグコミックスピリッツで
漫画として連載されているのをご存知でしょうか?

健康で文化的な最低限度の生活
柏木 ハルコ
https://www.amazon.co.jp/%E5%81%A5%E5%BA%B7%E3%81%A7%E6%96%87%E5%8C%96%E7%9A%84%E3%81%AA%E6%9C%80%E4%BD%8E%E9%99%90%E5%BA%A6%E3%81%AE%E7%94%9F%E6%B4%BB-1-%E3%83%93%E3%83%83%E3%82%B0%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9-%E6%9F%8F%E6%9C%A8-%E3%83%8F%E3%83%AB%E3%82%B3/dp/4091863574


管理人はケアマネージャーですが、外来患者さんを通じ、
包括や居宅のサービス事業者さんとも連携しています。
(外来は主治医として ですが・・)

ケアマネージャーの仕事と、民生委員、生活保護課のケースワーカーの方のお仕事は 困難事例の対応で
共通するものが多いです。
(生活保護課は保護を受けようとしている、あるいは受けている人しか対象ではないのが違いますが・・)。
ケアマネの仕事の中に、必要な人を保護につなげるということもありますので
読んでみました。

しっかり取材されて書かれており、現状(福岡市がどうなのかはよくわかりませんが)を
知るのに非常に良い本だと思います。

生活保護を不要と唱える方は 管理人の周囲にも少なくありません。
保護の実態を知らないと わからないことは多いと思います。

保護不要と言われる方に お勧めの一冊です。
そもそも生きている限り、誰でも保護対象になる可能性があるのです。

紹介文
http://konomanga.jp/guide/10650-2


http://komori-hp.cloud-line.com/





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初心に戻って。。

2017-01-13 22:29:59 | 日記
古森病院@福岡市博多区です。

管理人が研修医師時代は、小難しい
成書しかなかった医学書ですが
最近は優れた臨床教育者が分かりやすく
疾患を同定する思考過程を書いた書物や
各地の有志による臨床
カンファレンス内容を文字起こしした
書物が発行され、一筋縄ではいかない
臨床現場での謎解きに一役かっています。

インターネット上で見つけた研修医師向けの

関西若手医師フェデレーション編著 
臨床推論カンファレンスライブ

と言う本を先日読んだところ、

多様性のなかで、1つだけ共通しているものが
あります。それは「すべての患者さんは何らかの不快/不安な症状があって、
あなた(医師)の目の前にやってきた」ということです。
そして、「それを快/安心な状態に向かわせることが、我々のゴールである。」ことも
共通しています。ですから、診断推論の文脈においては、患者の世界(主観)にある不快/不安な症状を
取りだし、医者の世界(客観)に置き換え、最終的に患者の役に立つ形(治療や説明)に繋げることができる
「問題点」を明らかにしていく作業が問診の本質であると言えます。

と言う文章があり、問診の重要性を改めて
噛み締めました。

この歳になっても、研修医師対象の本はそれぞれに
面白く、また勉強になるものです。

話は変わるのですが、当院に応募される看護師さんの
中にまれに「私は何でも出来ます」と言われる
方がおられます。管理人は面接でこのセリフが
出た場合は、その一点を持って採用を
お断りするよう採用部門に言っております。

凡そ専門職は、実力者ほど謙虚です。
管理人は実力はないので(笑)何でも出来るなど
口が割けても言えませんが、国会に専門職参考人として呼ばれるような
その道のプロの方すら
「私が知る限り、ーーーーーーと聞き及んでおります」
「一般的には〇〇〇と成ることが多いですが 必ずしもそうとは限りません」
「その分野に関しては 自分の専門外であり 存じません。」という言い方をされ、
断言される方はおられません。
プロスポーツ選手などのインタビューもその傾向が強いです。

どの分野でも極めることは難しく
黙々とやっていくしかないので、今後も
研修医師向け本を購入して参りたく思います。

http://komoriーhp.cloudーline.com/


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介護療養型医療施設の行方

2017-01-09 01:10:33 | 日記
古森病院@福岡市博多区です。

介護療養型病床は法律上平成30年末に
廃止になることになっていますが
あり方検討会の議論が先だってまとまり?
介護強化型の要件を満たす病床は
医療法適応下で、医療内包型施設に移行する
方向で話が進むか 現行制度再延長の声もまだあるようですが、
一応 存続の予定のようです。

療養病床の在り方等に関する検討会 厚労省
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/other-hoken.html?tid=282014

療養病床の在り方等に関する特別部会 厚労省 社会保障審議会
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/shingi-hosho.html?tid=353786


医療内包型施設に仮に移行した場合
患者様一人当たりの居住面積が
6.4m2から8m2になる以外は(経過措置あり?)
人員基準も変わらず、拠出保険が
介護か医療か混合か不明ですが、それはこれから
議論される予定のようです。
費用以外は、現行制度とほぼ同じと思われます。
費用は、当然ながら保険から当院へ拠出される報酬が上がることは まずないでしょう。

当院は、困難事例も相当引き受けておりますが
世間(マスコミを筆頭に 一部の介護関係者)から 
療養病床はなぜか叩かれてばかりで 普通に運営しているつもりですが、
何故か肩身の狭い雰囲気であったのが、ようやく
制度上の位置づけの方向性が定まりつつあります。
前述以外の方々からは、近隣医療機関(一部の在宅療養支援診療所含む)や患者様ご家族様、一部の在宅関係者を中心に 
暖かいお声掛けを戴き 有り難く思っております。

いまだ不透明な部分(医療保険政策上の都道府県のベッド調整などもありますので)も残るものの
引き続き、在宅生活が困難なご家庭を支援して参る所存ですので 宜しくお願い申し上げます。

http://komori-hp.cloud-line.com/





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人権ポスター(愛知県)

2017-01-04 12:27:54 | 日記



あけましておめでとうございます。
古森病院@福岡市博多区です。

管理人は今日、初めて知ったのですが
愛知県の人権週間ポスターがわかりやすく話題になっているそうです。

ご紹介まで。
アップ画像は平成25年バージョンで、毎年 更新されています。
(愛知県にはこのブログの掲載許可を得ています)

今年もよろしくお願いいたします。

http://komori-hp.cloud-line.com/

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