旅と山を愛する花咲爺日記

歴史ある街、素晴らしい自然を旅し、高山植物、公園や街路の花壇に可憐に咲く花を、ブログにて記録することにしました。

降水量1ミリ ジョウロによる水撒きに換算するとどうなるか

2021-07-31 12:16:10 | ガーデニング 園芸用品・ノウハウ

連日の晴天続きの状況から、降水不足分、花壇への水撒きを継続せざるを得なくなった。

そこで、降水量の定義から、ジョウロによる水撒き量への換算を行うこととした。

 

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https://kotaro2018.com/weather/meaning-of-the-precipitation-of-mm/

降水量1ミリはどれくらい?
よく天気予報では、1mmの雨が降りましたなどと言っていますが、この1mmの雨とはどれくらいの雨なのでしょうか?

簡単に言うと、1時間で深さ1mmの降水量の雨が降水量1ミリです。

計算式では、

降水量(mm)=貯まった雨の体積(mm³)÷容器の表面積(mm²)

で計算されます。

この計算式で1mmの降水量とは、1㎡(1m×1mの箱)に1時間で約1ℓの雨が溜まる程度の雨になります。

この時、箱に溜まった水の高さは1mmになります。

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上記を参考に、花壇1個(1m×2m)に1ミリの降水量がどの程度のジョウロ水撒きに匹敵するのかセンチメートル換算で試算を行う。

100cm×100cm×2×0.1cm=2000㎤

1Lは1000㎤なので、降水量1ミリは、2Lに相当する水撒きが行われたことを意味する。

 

次に、2018年~2021年6月までの降水量を参照。

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2018年降水量

5月 66ミリ
6月 141.5ミリ
7月 155.5ミリ
8月 228.5ミリ
9月 49.5ミリ

2019年降水量

5月 29.5ミリ
6月 71ミリ
7月 31.5ミリ
8月 144.5ミリ
9月 108.5ミリ

2020年降水量

5月 45.5ミリ
6月 51.5ミリ
7月 56,6ミリ
8月 124ミリ
9月 53.5ミリ

2021年降水量

5月 76.5ミリ
6月 50.5ミリ
7月 7.5ミリ

*************

2019年は5月、7月、2021年7月が極端に降水量が少ない。

 

つまり、2019年5月、7月、2021年7月は、降水量が少ない分、花壇に水遣りする必要が生じたのである。

 

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街路の花壇維持に必要な水量(2021年6月)

2021-07-29 17:24:58 | ガーデニング 園芸用品・ノウハウ

街路の花壇に必要な水量がどの程度なのか、2021年6月の9つの花壇の水遣り実績などから推定することとした。

 

基本的に、3つの方針、①目先開花しそうな宿根がある花壇で5日以上連続して晴天の場合はほぼ毎日、②3日以上の晴天、最高気温が30℃を越えた場合は最低でも3日に一度の頻度で水遣りを実施した。

 

比較対象花壇は全部で9つ。いずれも日当たりの良い花壇。街路樹の有無、主要宿根名は以下。

花壇A:日当たり良し、街路樹有り、ヘメロカリス、ケローネ、フロックス

花壇B:日当たり良し、街路樹無し、フロックス、ケローネ、シダルセア、ヘメロカリス

花壇C:日当たり良し、街路樹有り、フロックス、ミソハギ、カンパニュラ

花壇D:日当たり良し、街路樹無し、カンパニュラ、フロックス各種




花壇E:日当たり良し、街路樹有り、ギボウシ、都忘れ、クロコスミア、あざみ

花壇F:日当たり良し、街路樹無し、電柱有り、ギボウシ、ロシアンセージ

花壇G:日当たり良し、街路樹有り、ギボウシ、都忘れ、ヘレニウム、シダルセア

花壇H:日当たり良し、街路樹無し、ギボウシ、ミソハギ、アスチルベ、ホトトギス

花壇I:日当たり良し、街路樹無し、ギボウシ、シュウメイ菊、フロックス、ホトトギス


このうち、主に①の原則を適用することとなった花壇は、花壇A、B、C、D
主に②の原則を適用することとなった花壇は、花壇E、F、G、H、I

 

次に、街路樹有のグループ、無しのグループに分け、生育状況、水遣り回数、水遣りした水量を記す。

・街路樹有る花壇 6月

花壇A:生育良 18回、84L
花壇C:生育やや不良(宿根全般) 16回、73L
花壇E:生育やや不良 6回、36L
花壇G:生育やや不良 5回、39L

・街路樹無しの花壇 6月

花壇B:生育良 18回、89L
花壇D:生育良 16回、77L
花壇F:生育不良 6回、15L
花壇H:生育やや不良(アスチルベ、ホトトギス) 6回、60L
花壇I:生育やや不良(フロックス、ホトトギス) 4回、37L


生育良の花壇について言うと、
街路樹有る花壇のケースで、水撒き回数で18回、水撒き量で84L となった。
街路樹無しの花壇のケースで、水撒き回数で15~18回、水撒き量で60~89Lとなった。

2021年の6月の降水量は、50.5ミリなので、ジョウロ水撒き換算で101L。(試算方法は後日紹介予定)

6月1か月間について、花壇1つ(1m×2m)の宿根の生育を維持するために必要な水量は、

=101+(60~89)

すなわち、161~190Lの水が必要との試算となった。
これは、一つの花壇について、1日平均で5L程度の水量に相当する。さらに、生育良と不良の水撒き回数の比較から、生育良の花壇とするには、小まめに水を撒いた方が良さそうなこともわかった。

ただ、水撒きの実績には、植え替えに伴う一時期的な多量の水の投入分が含まれている。さらに、この時期の花壇の土は水分を保有しており、水撒き量を減らせる余裕がある。


状況的には降水量が極端に少ない今年7月のデータが参考となりそうである。引続き、7月のデータから花壇に水撒きすべき水量について考察を行う予定である。

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花壇宿根の生育状況の比較結果(街路樹有り、無し)

2021-07-25 07:14:49 | ガーデニング 園芸用品・ノウハウ

同じ品種の宿根(耐寒性あり乾燥に比較的強い、フロックスの白)を、①街路樹ある花壇、②街路樹無しの花壇で植えてみた。

比較してわかったことを以下に記す。

1.日当たりの良い花壇での比較結果(4つの花壇での比較)

・花壇A 街路樹有り 6月上旬から7月中旬までの水遣り量 155L

画像A


・花壇B 街路樹有り 6月上旬から7月中旬までの水遣り量 133L

画像B


・花壇C 街路樹無し 6月上旬から7月中旬までの水遣り量 116L

画像C


・花壇D 街路樹無し 6月上旬から7月中旬までの水遣り量 127L

画像D


街路樹ない花壇の宿根の方が開花が早いだけでなく、葉の色が街路樹あるものよりも緑色っぽい。
街路樹ある花壇の宿根は、日当たりが良くでも街路樹ない花壇よりも開花が遅れ、葉の色が黄色っぽくなっている。
実績的には、街路樹有りの花壇の方により多くの水を撒いているが、街路樹ない花壇の宿根の方が生き生きしている。


2.半日陰花壇での比較結果(3つの花壇での比較)

・花壇E 街路樹有り 6月上旬から7月中旬までの水遣り量水遣り量 119L

画像E

・花壇F 街路樹無し 6月上旬から7月中旬までの水遣り量 126L (面積は通常の6割)

画像F

・花壇G 街路樹無し 6月上旬から7月中旬までの水遣り量水遣り量 178L

画像G

 

開花時期は、日当たりの良い花壇よりも一週間くらい遅い。
葉の色は、街路樹ない花壇の方が、街路樹ある花壇のものより緑色っぽく、生き生きとしている・。街路樹ある花壇の葉は、半日陰でも黄色っぽい。
半日陰の花壇の場合、適度な水遣りにより、葉の色が深緑色になること、水不足となればなるほど、葉の色が黄色っぽくなることが確認された。

 

※半日陰の花壇とは、住宅部分の存在により午前、午後の一部、日陰となる花壇


3.結論

日陰のない花壇において、街路樹有りの花壇により多くの水を撒いていても、街路樹無しの花壇の宿根の方が生き生きしていることなどから、街路樹は宿根が吸収しようとする水分の競合相手となっている。街路樹は、宿根の廻りに水を撒いても街路樹の根は宿根が必要とする水分までも吸収してしまう傾向がある。

青森県十和田市の官庁通りの大木並木ある花壇にかなり大規模に宿根を植えているが、木の根による水分吸収を考慮し、通常の花壇の倍程度の水遣りを継続しているのではないかと思われる。

十和田ガーデン花街道
https://www.facebook.com/hanamoribito/

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街路の花壇で増えすぎる植物

2021-07-20 11:56:44 | ガーデニング 園芸用品・ノウハウ

例年以上に晴天続きの中、水が十分でなく枯れそうな植物が続出する中で花壇の中でひと際目立つ植物がある。開花する順に並べてみた。

ヒマラヤユキノシタ
宿根ビオラ
ムスカリ
スズラン
シナノキンバイ
アシダンセラ
アヤメ
シダルセア



ブルートードフラックス
灯台草
キンケイギク




ラムズイヤー
ヘメロカリス ステラ デ オロ




ヘレニウム
イトバハルシャギク




クロコスミア
ハナトラノオ

 

これらは、乾燥に強く、晴天続きでもしおれることなく増える。花壇は限られたスペースであるので、想定以上に大きくなりすぎないように、間引きすべきである。

あまり大きくなり過ぎると美観を損ねるだけでなく、放置することは、花壇管理者としてのセンスを疑われることに繋がるのである。

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アスチルベ、山あじさい、ヘレニウムが開花

2021-07-12 06:00:07 | 庭の草花

・アスチルベ
開花直前に徐々に徐々に柔らかな雰囲気の色になります。水切れすると開花しません。半日陰向き。




・山あじさい
程よいマイルド感と落ち着きある、初夏の半日陰の主役。なかなか大きくならないため、ビビッドな色の宿根と並べて鑑賞しています。要冬囲い。






・ヘレニウム
遠目よりもやや近くで見た方が綺麗な花。乾燥に強いが増えすぎるため剪定が必要。




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