ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)

映画、旅、その他について語らせていただきます。
タイトルの由来は、ライプツィヒが私の1番好きな街だからです。

日本保守党も、選挙区はともかく比例の議席獲得は可能ではないか

2024-05-02 00:00:00 | 社会時評

過日の衆議院東京都15区における補欠選挙の結果を、Wikipediaからのスクリーンショットで。

日本保守党飯山陽が4位で14.21%の得票率、24,264票の得票数で、これは当選した酒井菜摘の得た得票数の半数弱といったところです。

で、飯山という人は、『月刊Hanada2023年11月号』では応援者でしたが、まさに日本保守党の活動家になったわけです。それで私は、過去記事

安倍晋三があのような死を遂げていなければ、たぶん「日本保守党」などという政党は結成されなかったのではないか

では、


選挙で1議席でも獲得するのは難しいのではないか

と書きましたが、私が思っていたより案外票を取ったので、さすがに選挙区(衆議院でも参議院でも)では当選は難しいとしても、比例だったら議席を取りそうですね。今回の選挙の結果は、もちろん自民党の候補が出馬しなかったことによってある程度票が流れたのは事実ですが、日本維新の会の候補や、知名度は高い乙武洋匡らと並び、まあまあの数の有権者から票を得ています。また飯山という人物は、私のように産経御用達の連中をある程度知っている人間ならともかく、一般人にそんなに知名度が高いわけでもないでしょう。もっと強い候補が参議院の比例、あるいは衆議院でもブロックによっては当選も可能ではないか。

2022年7月に執行された、第26回参議院議員通常選挙では、比例代表への得票が53,027,260票で、NHK党(当時)が、得票率2.36%の1,253,872票、参政党が、得票率3.33%の1,768,385票、社会民主党が、得票率2.37%の1,258,501票でそれぞれ1人当選しています。参議院選挙は来年の7月ですが、衆議院の選挙は、現在行われればたぶん議席は得るのでしょうね。もちろんinti-solさんがご指摘のように、


ただ、あちらの保守層狙いの政党も乱立気味ですし(NHK党も参政党も明らかにその系統だし、維新も同様です)、最近は集合離散と近親憎悪も激しいようで、
次の選挙まで日本保守党がこの勢力を維持するかどうかは謎ですけどね。

ということなのでしょう。ただ決して維新が強いわけでない東京都とはいえ(2022年の東京都選挙区では、定数6のところ維新候補は7番目で落選。ちなみに乙武は、9位で落選)、新聞では「諸派」扱いの政党からの出馬とはいえ、参議院議員経験者(須藤元気)や維新の候補者とそんなにひどい差をつけられての落選ではないというと、参政党などと票の取り合いということになるのでしょうが、日本には、極右政党に入れる人が何百万人かは存在するんですかね。2022年の参議院選挙の際の有権者数は、


1億501万9203人

だそうですので、仮に300万人くらいの人が極右政党に投票するとなると、2.9%弱の得票率になり、考えてみればそんなにべらぼうな数字でもありません。それくらいの支持者は、日本にはいるでしょう。また国政選挙は、特に参議院は、実質有権者の半分くらいしか投票されないので、2倍の6%弱くらいの得票率にはなります。事実NHK党と参政党の得票数は合わせると3,022,257票になりますし、得票率の5.70%くらいになります。実際には、自民党に投票している人にもこの種の極右政党に投票する可能性のある人がいるし、また維新の支持者のなかにもそういう人がいますから、極右政党に投票する可能性のある有権者は、これよりだいぶ大きな数になるでしょう。

集合離散、近親憎悪などがありますが、しかし日本保守党には、他極右政党よりは「有名人」「セレブ(?)」しまいには、「(元)安倍晋三シンパサイザー」「文化勲章受章者」なんて人たちも支持者にいますので、他党よりは今後も末永く活動するのかもしれません。なお上の支持者連中に関しては、上でリンクした『月刊Hanada2023年11月号』の表紙をご覧になってください。

当方もちろん日本保守党ほかのような極右政党は支持していませんが、今後のこれらの政党の動向もいろいろと興味深いものがあります。維新などとともに私も今後も注目していきます。

 
コメント
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