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オペラで歌う「勝手にしやがれ」

2023年05月07日 | ライブ・公演・舞台

オペラコンサートで、ジュリーの「勝手にしやがれ」が歌われると聞いて、チケットのプレゼントに当選したので行ってきました。5月4日、場所は西宮の県立芸術劇場。

反響が大きかったそうだけど「勝手にしやがれ」を、オペラ歌手が歌ったらどんな感じになるのかな??

それは、想像したよりも受け入れやすい、オペラの大袈裟さをあまり感じない、歌い上げるけれど やっぱりそれは「勝手にしやがれ」でした。

 

難病への理解、歌で広がれ 紫外線で皮膚障害の患者支え10年 明石の声楽家夫妻、5月に演奏会

 紫外線で皮膚障害が起こる難病「ポルフィリン症」の患者を支援しようと、兵庫県明石市の声楽家夫妻、諏訪部匡司さん(40)、二星美紀さん(42)が5月4日、同県西宮

神戸新聞NEXT

 

会場は県立芸術劇場の小ホール。

2時からの開演に、1時15分頃に受付に行ったら、すでに多くの奥様方が行列を作って待っていて、ロビーには華やいだ熱気が満ちていました。待っている観客の間を、ダークスーツの40代くらいの男性が、にこやかな笑顔で挨拶をしながら回っていて、もしかして新聞に載っていた声楽家の諏訪部さん、ご本人?そうだったようです。

それほど広くはないロビーが、開場を待つ観客でいっぱいになり、予定よりも早く開場になりました。

自由席なので好きな席に座れる、後ろでいいかなと思いながら、だんだん前の方に進んで、前から2番目のセンターに座りました。これがジュリーのコンサートなら神席やね(^-^) 観客の多くは中高年の女性、ご夫婦、子ども連れの家族などが多く、ほぼ満席の盛況です。

伴奏はピアノ

出演者はソプラノの二星美紀さん、テノールの諏訪部匡司さん、バリトンの西村圭市さん、少年少女合唱団「心会 こころえ」、ピアニスト

まずは、合唱団の初々しい歌声から。次はオペラの世界、詳しい説明付きでわかりやすく、オペラ初心者でも知っているような有名な曲ばかり。男性のテノール、バリトン、次はソプラノの二星(にぼし)さんが、すばらしい高音で、まさに玉を転がすような歌声、これが コロラトゥーラ・・なんとかいう歌い方か??(コロラトゥーラ・ソプラノ)

素晴らしい歌声に感嘆しながらも、 

 

瞼が・・ 

 

知らず 知らずに

重たくなって

気が遠~くなって・・ 

・・・・・

(2列センターで寝るなぁ~!!)

ハっと気がついたら、これまでの会の10年の歩みを振り返る場面で、これから歌う曲の紹介でした。良かった、すぐ気がついて(^^; 

ここを聴かないでどうするの。

主催者の諏訪部さんが、会の7周年のコンサートで、布施明さんの「君は薔薇より美しい」を歌い、ヨシ!上手く歌えた!!と、自分ではとても満足していた。ところが、続いて歌ったゲストのKさんが「勝手にしやがれ」を歌い、粋にサっと帽子を飛ばすポーズをしたり観客に大うけ!!それを見せつけられて、僕はシュンとしましたと、本当に悔しそうな顔で (・・;)

という訳で、今日はそのリベンジに「勝手にしやがれ」を歌います!!♪

ピアノが奏でる お馴染みの軽快なイントロに、諏訪部さんは 朗々と力強く歌い出します。思ったような大袈裟さはなく、オペラの臭みを感じさせません、続けて バリトンの西村さん。ア~ア~ア~のパートは、ソプラノの二星さん。そうか、こんな「勝手にしやがれ」もアリなんやな♪と、思わせて意外や楽しい!

最後は3人で、ア~ア~ア~ ア~ア~ア~ ア~ア~ア~~~ チャンチャチャン!

出来れば最後は3人で コブシを突き上げてもらいたかったけどね、それはなかったです。オペラ歌手らしく、3人が手を広げポーズを決めて華やかに終わり。ブラヴォー!!の声が、今回 初めてあがりました。

いやいや、オペラ歌手3人で歌い継ぐ「勝手にしやがれ」楽しいやないの~ 初めは、はぁ?と思っていたけど、新たな眼を耳を広げさせていただきました。まさにブラヴォー!!精いっぱいの拍手を3人に贈りました。

少年少女合唱隊の「レ・ミゼラブル」より民衆の歌。この曲は私も好き、心の中で一緒に歌いました。休憩後の二部は、日本のうた、そして オラトリオ「ヤマトタケル」より、愛の二重奏。ヤマトタケルとオトタチバナヒメのこれぞ究極の愛、極限の愛。お互いを思いあい、引くに引けない二人の胸の内を思い、どうしようもない運命に思わず涙が出ました。まさか、ここで泣かされるなんて・・思いもよらなかった

オペラのお三人、合唱団、出演者の皆さんに、観客から盛大な拍手が送られました。もちろん私も、出演の皆さんに届け!と思いっきり拍手。主催の諏訪部さんがそれを見て、感激されている様子が感じられて、なお一層大きな拍手

初めてのオペラ鑑賞は、ジュリーの「勝手にしやがれ」を聴きたいがための軽い気持ちでしたが、GWの午後のひと時が素敵な時間になりました。

未知の初めての経験は、ドキドキ不安感があるけれど、一度は経験してみるもんですね。次はお二人の秋の公演に行って見ようかしらと、オペラの垣根がこれで一気に低くなりました。

そしてまだ話は終わらなかった

君は薔薇より美しい

布施さんのリベンジは4日の、その夜の事でした。

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