のびたとブレイク

生き生きと第三の人生を歩んでいます
うたごえ ウォーキング ボランティア 時々花と金魚

さくら貝 詩情あふれる 歌になる

2017年12月09日 09時43分10秒 | うたごえ

うだえで沢山の歌を歌う 歌は素晴らしいなぁといつも思う

メロディも勿論だが なんと詩の持つ力の神秘的なものか

私たちに 映像も 愛や恋 ドラマまで 映し出してくれる

 

恋の歌なら 瞬時にして その想いの中に入って行くことができる

哀しみの歌なら 涙もにじむ 愛の歌なら その感動の中に溶け込んで行く

浜辺の歌 なら 一緒に海辺を逍遥する

 

うみ 海 砂浜 波打 なみ ドラマ 撮影 小説 事件 カップル 不倫 旅行 観光地 写真 記念撮影 記念写真 海岸 桜貝 テトラポット 防波堤 波打ち際 しぶき 潮 漁業 漁船 台風 強風 高潮 お天気 船舶

 

流れ着いた やしの実 も 遠い異国への想い 海流の不思議 次から次へと思いが巡る

誰もいない海 で 夏の想い出を棄てて 彷徨う姿も見える

さくらがいの歌 砂の上に 淡い桜色の貝 ここからもドラマが生まれる

 

私が中学を卒業するころ 少し親しく話をしている同級生が居た

別に恋心を抱く想いは無い この点に関しては 私は全く奥手だったなと思う

この彼女が 私にプレゼントを渡してくれた 

 

保田の海で拾ってきたの と言う 

小さい桐の箱に 真綿にくるんだ さくら貝が幾つか入っていた

不思議に 今 思っても 有難うは言ったが 嬉しいとか全然思わない無粋な私だった

 

 

今 思えば さくら貝を桐の箱に入れて渡すなんて 淡い恋ごころがあったのではないか

彼女に申し訳ないことをしたものだ 家に持ち帰ったが大事にせずに どこかへ行った

こんな話をして うたごえの皆さんが笑わせる あはは 私の人生こんなのがいっぱいだ

 

 

この さくら貝の歌には 哀しいドラマが込められていた

北海道・羊蹄山の近くに真狩(まっかり)と言う村がある 歌手の細川たかしさんの故郷だ

鎌倉・由比ヶ浜の近くに住んでいた青年 鈴木義光 さん この真狩出身でもあった

 

実は 横山八重子さん と言う恋人がいたが 胸を病み18歳で亡くなった

彼は 短歌を詠んで 恋人を偲んだ

わが恋のごとく悲しやさくら貝 片ひらのみのさみしくありて

 

彼の友人で当時 逗子町の役場の職員だった 土屋花情 がいた

この短歌のモチーフから 一篇の詩をつけたのが 私たちが知っている さくらがいの歌の歌詞

作曲家を目指していた 鈴木義光が この詩にメロディをつけ 名曲が誕生した

 

うるわしきさくら貝ひとつ 去り逝ける君に捧げん

この貝は 去年(こぞ)の浜辺に われひとりひろいし貝よ

 

ほのぼのと薄紅染むるは わが燃ゆるさみし血潮よ

はろばろと通う香りは きみ恋うる胸のさざなみ

 

ああなれど 我が想いははかなく うつし世の 渚に果てぬ

 

 

昭和14年 私が生まれた年に この歌が出来た

しかし そのまま誰にも知られずにいた

山田耕筰さんが この曲を気に入って編曲して NHKのラジオ歌謡で流し 一躍大ヒットした

 

鈴木義光さん その後 八洲秀章 と筆名 山のけむり あざみの歌 まりもの歌など作曲した

いずれも 私の大好きな曲でもあり うたごえでも数多くリクエスト 私も想いを込めピアノを弾く

山のけむり の作詞 大倉芳郎さんには その後バス添乗で 実際に会ったこともある

 

話はずれるが 奇遇は再び その大倉芳郎さんの娘さんの合唱団体の添乗にも巡り合った

信州・小諸の千曲川大橋のたもとに 山のけむり歌碑があり ここで娘さんの団体と一緒に歌った

畏れ多くも 私のキーボードを持参して 歌碑の前で歌ったものである

 

さて 八島秀章さんの筆名の由来を聴いて 涙が誘われる

恋人だった 八重子さんの  戒名の誓願院釈秀満大姉の  の一字を取って 八島秀章

これらの背景を知って歌を歌うと また違う感動を受ける

 

うたごえでは 笑いの話もするが 真面目に曲の背景などを話す

この落差が楽しいと 皆さんが言ってくれる

一昨日 本所地域プラザでの 下町のうたごえ 56名の参加であった

 

 

うたごえのリクエスト 34曲

とうだいもり カナリア 希望 四季の歌 誰もいない海 ひばりの花売り娘

冬の星座 好きになった人 まつのき小唄 お座敷小唄 倖せはここに アメージンググレイス

花は咲く 上海帰りのリル 東京だよお母さん 長崎の鐘 ああ人生に涙あり

 

恋しているんだもん 若鷲の歌 ふるさと(五木ひろし) 大きな古時計 忘れな草をあなたに

ブルーシャトー 津軽のふるさと 国境の町 泉のほとり おお牧場はみどり

トロイカ ゴンドラの唄 さくら貝の歌 庭の千草 冬景色 ペチカ 星影のワルツ

 

 

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