遠くまでウォーキングして 疲れたら帰りにバスに乗ることがある
バスに年中乗る方には当たり前の光景かも知れないが 昔日のバスとは変わったなぁと感慨する
乗り心地とか整備された車内だけでは無い 障害者向けに配慮がされ乗客の寛容さが出てきたと思う
全盲の高齢の女性が盲導犬を連れて乗ってきた
優先席に座ると 盲導犬もその前に足を前に出して伏せる 尻尾が通路の真ん中まで来る
優先席は前方左側にある 乗ってくる乗客は全員ここを通るしかない
気が付かなくて尻尾を踏んでしまわないか 私はハラハラしながら見て居た
皆さん 一旦 犬が居ることにびっくりするが ちゃんと除けて通る
誰も不快な顔を見せないで これが普通のことと 通り過ぎて行く
障害者に冷たい世相もあるが こんな光景だけでも 理解者が多くなったことだと嬉しくなった
降りるとき 彼女は言った 『運転手さん 有難うございました』
別に介助したわけではないが 見えない協力に感謝しているのだろう
最近 車いすの方が乗ってくるケースも良く見かける
運転手は一言 乗客に告げて 座席から降りて外に出て 後ろの下車口に備え付けの乗降板を引き出す
地面とバスの中に固定させて 乗るのを確認して また収納して 運転席に戻る
降りる時も同じだ いったん外に出て 乗降板の取り付け 下車確認して収納する
この時の乗客は勿論少し除けたりしながら 安全に協力する
誰も嫌な顔をしない 運転手も面倒だと言う顔も見せない これが日常になってきたのが歓迎だ
行先表示板 これも 気が付かないかも知れないが 4つ5つ先の停留所まで表示される
初めてこの路線に乗る健常者でも有難いことだ 次はどこか 聞き耳を立てて あるいは外の景色を注意する
以前 難聴障がい者の方とブログで付き合った
地方の路線は 均一料金では無いので 行先表示では無く 料金表が殆ど全面を占める
料金の替る停留所までの表示が出ていて 車内案内を必死に聴いていないと 下車するところが分からない
すごく不安があると話していた 私でも慣れない地へ行ったら 同じ体験をすることがある
今では 難聴の方のために メモ帳を運転席に用意してあると表示もでる
筆談が出来るようになっているのだ
表示板ひとつで ああ 以前よりは障がい者に優しい社会にはなってきているなと感じた都バスの出来事である
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