あれやらこれやら いろいろ沖縄

沖縄に住み30数年の県外居住者が見た沖縄の生活や人情・自然や文化、観光。「あれやらこれやら」気ままに。

沖縄の習慣~旧暦8月15日の十五夜~ふちゃぎ

2010年09月23日 09時18分36秒 | Weblog

 旧暦8月15日の15夜にヒヌカン(火の神様)と仏壇、神棚に供える「ふちゃぎ」。
吹上餅のことで「ふちゃぎむーちー」ともいう。
豊作と災難除けを祈願して供えた後、食べる。
沖縄の菓子の一種である。
餅粉をこねて蒸したものに、茹でた小豆をまぶしつける。
小豆は魔除けがあるといわれ、小豆を丸ごと餅にまぶす。
塩味が古来の「ふちゃぎ」らしいが、砂糖で甘味をつけたものや紅芋入りのものも「甘ふちゃぎ」「紅芋ふちゃぎ」として売られている。
 沖縄では「餅」はもち米をを粉末にして蒸して作るので、餅というより食感は団子だ。
塩味もいいが、甘味も抑えられていて「甘ふちゃぎ」もうまい。

 昨夜は月も出て、日中の暑さもやわらぎ、「十五夜」をひとり飲んだ。
仏壇、火の神、神棚とそれぞれにお供えしたので、3つは食べなければと思ったが、酒の肴を食べ過ぎてひとつだけ食した。
縁起物だから一日遅れの今日も2つは食べようと思っている。
 9時過ぎ、公園まで出てみる。
中天に満月が煌々と輝いていた。
満月の光の中でさへ、月のそ傍で輝いていた大きな明るい星はなんだろう。

 子供の頃、月明かりを頼りに夜道を急いだ。
新月の夜は漆黒の闇で、夜道はとても怖かった。
今では、地上に人工の明かりが満ち溢れていて、空を見上げなければ満月であることさへ気づかなくなった。
「月明かり」や「漆黒の闇」なんて言葉は遠くになりつつある。

*余談
「むーちー」
沖縄の方言母音はあ・い・うの3音が基本。
「え」は「「い」となり、「お」は「う」となる。
ローマ字表現の方が分かりやすいので置き換えてみよう。
「MOCHI(もち)」の「O]を「U」にすると「MUCHI(むち)」になる。
他に思いついた例を挙げてみよう。
「米(KOME)」は「くみ(KUMI)」
「嫁(YOME)」は「ゆみ(YUMI)」
子供たちがよく使う「くるすよ(KURUSUYO)」は「殺すよ(KOROSUYO)」。
この「くるす」「殺す」のではなく、「殴る」「叩く」という意味で使われる。
これを知っておくとかなり方言が理解できる。
もちろん、「え」も「お」も使われているようだが、その辺りのことについて、詳しくは言語学者に任せたい。

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沖縄の観光~高台や坂道など景観のポイント紹介~世界遺産・勝連城址からの眺望

2010年09月22日 17時57分29秒 | Weblog

ホーオーボク。
南米産の木で沖縄では街路樹などにも使われていてよく見かける。
夏の初めであればもっとたくさんの橙色の花をつける。
実はサヤ豆のようにぶら下がる。30cm以上にもなる。
写真の上の方にすでに実が下がっていた。
22年8月29日撮影。


 友人が來沖、半日時間が取れると言うので世界遺産のひとつである勝連城址と海中道路へ案内した。
生憎、突然のことだったので、カメラを持参してなかった。
いつものように携帯電話のカメラを使った。


 最初の石垣を登ると広場に出る。
あの高台に登ると360度の眺望が開ける。


この石段を登りきると眺望が開ける。
大層な距離があるように思えるが、駐車場から元気な子供なら、5分足らずで一気に登り切ってしまうだろう。


勝連城址から見た左が平安座(へんざ)島、右が浜比嘉島、中央の道路が海中道路。


勝連半島の突端に向かって立つ。
この先に米軍キャンプ「ホワイト・ビーチ」があるが、ここからは見えない。


眼下の海は金武湾。対岸は旧石川市街(現在はうるま市)。


中城湾と遠望は知念半島の山なみ。
よく見ると海の中に堤防のようなものが見えるが、これが話題の中城湾埋立て途中の堤防。

 泡瀬方面の写真も撮ったが逆光で画像は駄目だった。
一度、夜景を見たいものだ。


左上のスケールを上下すると地図は拡大、縮小します。


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