あれやらこれやら いろいろ沖縄

沖縄に住み30数年の県外居住者が見た沖縄の生活や人情・自然や文化、観光。「あれやらこれやら」気ままに。

沖縄の風景 ~ 思わぬヤンバルへのドライブになった(2) ~ 新58号線・多野岳

2021年12月21日 18時27分44秒 | Weblog
<10月25日より続き>
 道の駅「許田(きょだ)」を過ぎてすぐ、国道58号線が二手に分かれる。
右方面が名護市のバイパス新国道58号線(名護東道路 6.8km)となるのである。
新道は名護市の山地を長いトンネルで抜ける。
時折、山間に出るが、その谷間の風景も楽しい。
従来の58号線より30分あまり短縮されているが、観光ドライブなら名護市街(旧58号線)を走ることをおすすめしたい。
 旧58号線と合流するのは「伊差川」。
取り敢えず、ブログ地図を貼ったのでご覧頂きたい。

地図右下のユーザー地図をクリックすると拡大図が出る。
その地図の「道の駅許田(きょだ)」のすぐ上の「58」の文字の傍から点線で描かれている予定路線。
開通して間もないから地図の修正が出来てないのだろう。
この道へ入って行くとトンネルの連続で58号線伊差川に着く。
 新道、新58号線「名護東道路」である。


 付近の状況に多少知識のある人はこの 地図の右下のユーザー地図をクリックすると拡大図が出る。



 山を突き抜けていくから景色は殆どない。
谷間に出た。
あっという間の事だから、カメラの調整も出来なかった。


 58号線と合流する伊差川に出た。
「久し振りに多野岳にいってみよう」遠慮することなく、私が提案した。
 伊差川から1kmくらい北上して、右折し多野岳ヘ向かう。
頂上は標高385mの高原で、国民宿舎やキャンプ用のログハウスンドが建っているはずだった。


 頂上あたりと思う場所でショベルカーが止まっているだけで何もない。
工事中の様でもあったが、きょうは祝日。工事用のフェンスがひっそり建っているだけであった。
「もう少し、走ってみようか」
建物もなければ、面影もなかった。
 標高385mの山である。頂上は台地上であった。
あの頃、当時の名護市長であった今は亡き岸本健男市長が、健康のためとかでよく登られていた。
眺望を確保するかのように、木が伐採された一角に車を止め、遠く市街地を眺めていると
あの頃の瞬時に出会った市長の姿が目に浮かんだ。
ここは市有地であったと記憶している。
沖縄観光は「海」だ。「山」の魅力もあるが「海」には敵わない。
市の施設があるこの山の売り込みに必死であった市長の思いがあったのだろう。

 あの頃の景色のままの視界が広がっていた。
手前の山間に小さく見える湖水が羽地(はねじ)ダム、遠方には名護市街が見える。


 羽地ダムに寄ってみようということになった。
「今、そこで引き返した所を右に降りて行く道を下りていけばいいのじゃないか」
誰も異論はなかった。正に、展望した方角に当たるからだ。
 10分も走っただろうか。
突然、目の前が開けた。
見慣れた風景である。10数年前の田園風景と変わらない。
「東海岸に出たぞ!」
「えっ?」
「間違いない。この川に沿っていけば大浦湾だ」


 話している内に、河口へ出た。
沖合は沖縄県の反対を受けながら工事が進む米軍辺野古基地である。




 「道間違ったね」
「何年も来てなかったからよかった。名護に戻りましょう」とN氏。
二見の坂を超えずに、大浦から二見を眼下にみる開通した道路を通り名護市街に向かった。

<次回に続く>

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