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映画・演劇のレビュー

『またヴィンセントは襲われる』

2024-05-15 14:18:00 | 映画
タイトル通りのまさかの不条理に巻き込まれるヴィンセント。監督のステファン・カスタンは容赦ない。ただ目が合っただけで暴力を振るわれる不条理サバイバル・スリラーだ。最初はどうなるのかと期待したけど、だんだんどうにもならないし、進展がないから、退屈してくる。さらにはこの事態に陥っているのが彼だけではないことがわかり、話が広がっていくかと思っていたが、緊張感がますますなくなり最後はただのパニック映画、ある . . . 本文を読む
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『水深ゼロメートル』

2024-05-15 11:40:00 | 映画
山下敦弘監督の新作だが、全く乗れなかった。現役高校生が、書いた戯曲の映画化だが、まるでリアリティがない。絵空事にすらなってないから見ていて虚しい。2019年に開催された第44回四国地区高等学校演劇研究大会で文部科学大臣賞(最優秀賞)を受賞した徳島市立高等学校の同名舞台劇の映画化らしいが、舞台で演じる1時間の高校演劇ならそれなりに面白くなったかもしれないが、現実の高校のプールでこれをやられると、話の . . . 本文を読む
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宮島未奈『成瀬は天下を取りに行く』

2024-05-15 08:02:00 | その他
今年の本屋大賞受賞作。おめでとう。ちゃんと天下を取った。ずっと前から読むはずだったけど、図書館の予約がかなり立て込んでいて、無理っぽいから読むことを諦めていたら、学校の図書館が買っていたので、無事読むことが叶う。よかった、よかった。  バカバカしい話だけど、彼女の生きる姿勢には感心する。14歳とは思えない達観、大胆、太っ腹? 豪快。大津西武閉店まで1ヶ月毎日通うとか、まるで漫才なんてし . . . 本文を読む
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大崎梢『春休みに出会った探偵は』

2024-05-15 07:56:00 | その他
普通日常生活をしていて探偵なんかに出会ったりはしない。だからこれは特別なこと。中学生の女の子が主人公。父子家庭、父親の海外赴任(シンガポール!)のために曽祖母のところに預けられる。   探偵と女の子っていうと薬師丸ひろ子と松田優作の『探偵物語』を思い出す。もちろんTVの優作の同名タイトルドラマは別物。あれは赤川次郎原作の角川映画で薬師丸は女子大生。この小説の主人公を彼女に演じて欲しい . . . 本文を読む
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