プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

副島末男

2012-12-16 12:32:28 | 日記
塩田工は好投手副島を擁し、混戦もようの今大会にあっては、一歩リードしている。副島は一八一センチの本格派投手。速球、カーブに威力がある
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横山小次郎

2012-12-15 07:45:33 | 日記
脱阪急ショック

横山 ロッテに救いの神

「やはりホッとした気持ちが強く、緊張感はなかった」四回で降板した木樽は、こういう。ピリピリと神経をとがらせた阪急戦に二連敗した虚脱感はぬぐい切れなかったようだ。二度のリードを守りきれなかったエース・木樽の不調は、前半のロッテに苦しい思いをさせた。「みんな私と同じですよ」と、木樽がいうように、盛り上がりのないベンチの気分は得点してもすぐ追いつかれる試合運びが輪をかけて、「前半は非常にムードが悪かった」(江藤)と、打撃陣にも暗い気持ちが広がりつつあった。こんなムードのロッテ・ベンチを一転して明るくしたのが、横山の好投だった。「横山がよく投げたので、ピリッとベンチのムードが変わった」と濃人監督もいう。五、六回の南海を三人ずつで片付けたピッチングが、江藤の3ホーマーをはじめとする16安打の猛攻の伏線となったのだ。
横山小次郎。二十九歳。四十一年近大からロッテに入団。四十三年に34試合に登板して4勝4敗を記録したほか、勝ち星はなかった。昨年は公式戦に出場せず、ほとんど二軍生活。その中で目立った記録を拾えば、昨年のイースタン・リーグで10勝7敗の成績を残し、最多勝利投手となっているくらい。ことしも二軍生活がつづいたが、六月一日のイースタン・リーグで東映をノーヒット・ノーランに押えて、やっと一軍入りした。六月三日の近鉄戦が公式戦初登板、首位攻防の阪急戦にも二試合登板した。大事な中継ぎを任され、二試合、3回を1安打の0点に押え「中継ぎに十分使える」と濃人監督の信頼を得た。「精神的に疲れたが、大事なところで使ってくれるので張り合いがある。投手陣が苦しいから、自分がやらなければいけないと考えがんばった」横山の顔にはうれしさよりも堅さがあった。大阪遠征で使い切った投手陣。ロッテにとっては、今シーズン初めての苦しいローテーションになったが、ここで横山が出てきたのは「明るい材料」(濃人監督)だ。

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大石清

2012-12-15 07:18:37 | 日記
度胸と速球で勝負

スライダー、シュートも覚える


二年目のジンクスなんかどこ吹く風といった調子で、大石は完全に広島のエースにのしあがった。十三勝五敗(二十七日現在)の星は文句無く光る。大石が入団したとき、井(日鉄二瀬)興津(専修大)上田(関大)らの有名選手の派手な入団にかくれて、まったく目立たなかった。紹介のときも青白い顔の少年が「大石です。清水商出身です」とポッキリ言ってペコリと頭をさげた。白石監督は「井ら三人を除いて、あとは二、三年、二軍で鍛える方針」といっていた。だから正直なところ、いまの働きを予想した人はいない。ところが、その春、試験的にオープン戦の南海戦で登板した。ここで南海の選手はもちろん、ファンも、ナインも大石の度胸にアッと驚かされた。打者が岡本のときだった。手もとが狂ったのかビンボール。怒った岡本は大石めがけてバットを投げつけた。ところが、当の大石はマウンドからゆっくりと降りたと思ったら、バットを岡本へ投げ返し、このあと凡ゴロに打ち取ってしまった。このとき「根性のあるやつ」とコーチ陣は大石を見直したという。ことしの春「二年目のジンクスは気になるだろう」といったら「そんなものあるんですか」とケロリとしていた。六月はじめ「すばらしいね」と打診したら「はあ、おかげ様で」と急に大人になった感じである。昨年の大石は度胸のよさと外角低めの速球だけで、九勝をかせいだといってもよいくらいだ。当時、藤村コーチが「あいつは本当のところシュートが投げられない。カーブも甘い。それで投げているのだから不思議なものだ」といっていた。ことしは持ち前の速球にスライダー、シュートを覚えたのだからジンクスなんか、ふっとぶのも道理。だがこんな見方をする評論家もいる。「若いうちはあれでよい。しかし、あのフォームは、一つガタが乗るとくずれるおそれがある。いまのように酷使されたらもたない」1㍍78、67㌔、身体は決して大きくない。二十歳でエースになったが、練習後にはボール集めをしたりして、先輩を立てる態度は気持ちがよい。このまま成長すればまだまだのびることはまちがえない。

大石投手の話

フィルムで自分のピッチングを見たが、思ったよりよかった。僕のピッチングは軸足が生命と思う。だからいつもスタンスや足首の方向を考えている。いまは外角低めの直球をもっと生かすため、シュートに制球力をつけるよう練習している。いやな打者は、中、江藤さんらの中日打線。目標は十五勝といったところ。

巨人 長島選手の話

いい投手だ。球にノビがある。だから手もとで切れてくる。スピードのある投手で手もとへきてノビないと打ちやすいのだが、大石にはこの手もとの変化でやられている。それにモーションから投げる感じより球威があるので打ちにくい。いつもスピードで押される感じで打てない。

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中島淳一

2012-12-13 22:56:43 | 日記
中島みごとな火消し

・・西鉄の井上善は低めのシュートにコントロールがついてきた。しかも五回二死一、三塁で鈴木武にファウルでさんざんねばられながら2-3後の八球目を内野ゴロに打取る余裕も出てきた。六回箱田に打たれたあと二つの野選がつづき無死満塁のピンチを残して退いたが、続投させてピンチを切り抜けさせるのもおもしろかったろう。ここでリリーフした中島はスライダーをうまく使って金光、桑田の代打者を凡退させてピンチを切り抜け、以後大洋をよせつけなかったプレートさばきもすっかり落ち着きが出てきた。

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後藤修

2012-12-13 22:35:13 | 日記
「オペラ好き」で冷遇
転々とした後藤選手の場合

二十一日東映と「仮」契約した後藤修投手(21)の場合、オペラが好きというのが、にらまれる原因となった。飲酒、トバク、女などは七つの大罪に入らない。ある選手は、ピカソばりのアブストラクションを描くといってけぎらいされ、また最近パールスからトレードされた某選手は、暇があれば図書館通いするーというその趣味が、仰々しく取りぎたされ狂人扱いされた。プロ野球選手の団体生活では、ミーハー族以外の変わり者は排斥される傾向もある。
・・左投左打、5尺9寸5分、20貫、静岡県磐田南高を出て、昭和二十七年ロビンス入団。合宿で「楽譜ばかり見ている」変わり者とあって大洋系幹部にクビにされたのが昨年の末。この一月末にテストで市川の高橋キャンプを訪れると、ここに手ひどい侮辱が待っていた。
・・朝食前に四百メートルのグラウンド七周、その他、激しい柔軟運動。いざテストのときボールの伸びが悪くてはと、ややランニングをセーブしたら、飯塚代表から「そんな心がけではとうていスターになれぬ」とキツイおしかり。お寺の粗末な一室に十人詰め込まれ「テストは岡山のキャンプから」と冷たい態度、また待遇が悪く、合宿から球場までも、むかしの軍隊式のオイチニなので、三日目に帰郷を決意。
・・帰り支度をしているそばから、球団の某が「トットと出て行け」と追い出す始末。その原因も「テストで見る」約束を破約された後藤がシビレを切らしたところ、サヤあてしたもの。
伊東キャンプに某日現れた大川東映社長は、後藤を見て一目ぼれ、それかあらぬか球団結成以来初の金一封を全選手に手渡したよし。すでに球場で記録破りの五百フィート本塁打を放ち、土井垣がつききりでボールをうけとっている。「保井監督!もしあれがモノになれば、ベンチで眠っていて目をあければ勝てますよ」(浅原二軍監督談)
・・俗見にしいたげられた選手のサンプルであり、素質十分だが実戦的でない。という疑惑をどう征服するか。「後藤のことは(と、ぽんと胸をたたき)私に任せて下さい」という土井垣の親分ぶりがペナント・レースで実を結ぶか。ファーム組織に各球団が本腰を入れようとしておりからファーム四年生のデビューはテスト・ケースとして注目してよい。

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吉良修一

2012-12-13 22:13:38 | 日記
・・・高校(津久見高)時代、甲子園で鳴らした阪神・吉良は三年目。そろそろ力をあげねばならないのだが、先発で3回投げ被安打5、自責点2。コントロールがあまくコースが高い。上手から、スリークォーターに変えているが戦力としてはまだまだ。バレンタインがオープン戦二度目の右打席で場外ホーマー。内角寄りの高めの好球だがシャープなスイングだった。第二打席は同じ高さの外角球をから振りの三振。安定性ではもう一つというところ。
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迫田七郎

2012-12-13 22:12:35 | 日記

東京第三の投手に

迫田がオープン戦五度目の登板、そして初めての先発で、しかも完投した。低目に速い球を投げ込み、失策がからんで、二点を失ったが自責点はない。迫田は「醍醐さんのサイン通り投げたが強い風は計算にいれた。これで落ちる球もよく落ちた」という。また張本を連続からの振りの三振にとったのは「カーブとシュート」。さらに東映の打線を「よくわからないが当たっていないのでしょう」と批評するあたりプロ二年生とは思えない落ち着いた口ぶりだった。真田ピッチング・コーチは「迫田は左打者の料理がうまいので出したが、期待通りだった。しかし簡単に四球を出すなど制球力に欠点があり、八十点から八十五点の出来。しかしまだまだ安心できない」といっている。迫田はこれでオープン戦二十イニングスで失点二、自責点0。昨年イースタンリーグで十二勝をあげ最多勝利投手になっており、小山、坂井につぐ東京期待の第三の投手として大きく浮かび上がりそうだ。

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