プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

上条皇裕

2015-04-28 22:23:54 | 日記
1958年

上条投手は都内で左腕の王(早実)と並び右腕のナンバー・ワン投手といわれた好投手で、夏の東京大会では準々決勝で日大二高に敗れはしたが予選の5試合に伸びのある直球と切れのいいシュートを主武器に50個の三振を奪い、自責点なしという快投をみせている。また主将でもある上条は打っても四番の重責をよく果たすなど、文字どおりチームの原動力だった。1㍍70、68㌔。

上条投手の話 もし行けるものなら大学へ進んで勉強したかったのですが、父が胃かいようで寝たきりですし、四年間家の経済がどう変わるかもわからないので学費のこと、父の療養費のことなどいろいろ考えたすえ、プロへ行くことに決めました。他の球団では直接、間接的に南海、国鉄、東映、近鉄から交渉があったのですが、佃明忠さんがオリオンズ時代に知りあってオリオンズには前から関心があり、先月駒沢で見てくださった別当監督、また熱心に勧誘してくださった片岡さんの人柄にもひかれて大毎入りを決意しました。

大毎別当監督の話 上条君を駒沢でみたときなんといいバネをしているのかと驚いた。上背はないが球も早くコントロールがある。がっちりしているので第二の土橋になるかもしれない、とぜひとってくれと松村代表にも頼んでおいた。入団がきまって実にうれしい。

大毎松村代表の話 入団がきまってうれしい。上条君は単に東京だけでなく全国的にみても右腕の好投手と評価されており、来年からすぐにも活躍してもらえるだろうと期待している。

足立高中島野球部長の話 本人は二、三番という学校の成績なので大学へ行きたかったようだが、男の子一人という家庭だしその責任感もあってプロ入りを決意したようだ。
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伊藤竜彦

2015-04-26 21:00:18 | 日記
1958年

ノンプロかプロ入りかその去就が注目されていた中京商高の伊藤竜彦投手(17)はこのほど地元の中日ドラゴンズ入りを決意した模様である。同投手は今シーズン春、夏の甲子園大会に連続出場、春の選抜では非力なバックスをささえて優勝戦までコマを進めたが球運つたなく済々黌に敗れたそして今夏大会には初戦で宿敵済々黌とぶつかるなど皮肉なめぐり合わせは大会の圧巻で、マンモスを埋める観客に事実上の優勝戦とまでいわしめた。1㍍76、66㌔の体格はずば抜けて大きい方ではないが、持前の柔軟なフォーム、オーバースローから外角低目にきまる速球は多治見工の河村に勝るとも劣らない。春以来カーブにも鋭さを増しているが何よりも制球力のよい選手である。とくに打撃が県下大会など三年間の通算打率は三割八分強と驚異的で県下随一のスラッガーである。このため一時は打撃転向の話もあったが本人はあくまで投手としてのプロ入りを望んでおり、中日もまた投手として高く評価している。契約は十一月になる模様である。

伊藤竜彦投手の話 まだ正式にきまったわけではないがプロにゆくなら地元中日に入ろうと決心した。家庭の都合もあって進学が望めない。ノンプロ日本ビールに就職したいと思っていた理由は将来のことやプロに入っても自分の力が通ずるかどうか迷いがあったためです。しかし暫く家でもできるならプロにいってもよいとの条件を得たのでプロ入りの決意を固めた。
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富山大 吉川久一

2015-04-26 20:27:43 | 日記
1956年

近大の富山大(ひろし)吉川久一両選手の阪急入りが正式に決定、四日午後二時大阪市北区角田町阪急ビル五階球団事務所で阪本代表から発表した。富山選手(法学部三年中退、二十才、右投右打)は五尺八寸五分、十九貫の恵まれた体格に希有の長打力を持っている。学業半ばから各プロ球団が争奪戦を開始、結局阪急が阪本代表、丸尾企画部長、岡田(尼工ー近大を通じての先輩)らが乗り出し阪急入りとなったもの。一方の吉川久一投手(経済学部四年、二十二才、左投右打)は今年度12試合に出場して12勝全勝、武器はカーブとドロップだが、かなりの球速も持っている。近鉄あるいはノンプロ界からの勧誘を断って阪急入りとなったもの。
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平出凱夫

2015-04-26 15:16:56 | 日記
1957年

平出凱夫投手…水戸一高、五尺八寸、十九貫、左腕からのアウトシュートがよく、内角のドロップも球威がある。コントロールもよい。

春の高校野球協会結成記念大会や対全ハワイ高校選抜軍試合に活躍超高校級選手と伝えられた水戸一高平出凱夫投手(18)=水戸市五番町=は十一日西鉄ライオンズと正式に契約した。契約調印は水戸市鳥見町三笠荘で来水した西鉄ライオンズ渉外部長宇高勲氏との間に同校新井監督、実兄庸夫氏立会で行われたが、同選手は春の高校野球記念大会に快速球を操って優勝。また、八月に来日した全ハワイ高校選抜軍に対しても全茨城チームの投手として日本初の一勝をあげるという活躍ぶりを示しており、しかも西鉄が渇望する左腕投手だけに大きな期待がかけられている。身長五尺九寸三分、体重十九貫五百。

宇高氏の話 平出君は球団が熱望していた左腕速球投手だ。本人の努力次第で西鉄のエースになれる素質がある。もちろん一軍に登録するので来月六月ごろからは第一線で堂々投げられるのではないかと思う。一月からのキャンプ入りも在校生なので学校長の許可を受けて出してやりたいと思う。
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加古安宏

2015-04-26 14:15:48 | 日記
1957年

来シーズンの補強に積極的な意欲をみせている広島カープはこのほど名古屋市享栄商高の加古安宏選手(18)の入団を内定した。同選手は身長五尺八寸、体重十九貫五百と体格に恵まれ、すでに一年生の時から三塁ベースを守って三番打者の位置を堅持、通算打率三割一分強と名古屋地方球界のスラッガーである。

加古選手の話 長嶋選手に敬服していることから最初は立教に進学したいと思っていたが、やはりプロ入りすることにしました。もちろん現在の自分がそのままプロで通用するなど大それた考えは毛頭ありませんが、一日も早くレギュラーになるようがんばるつもりです。
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土井文夫

2015-04-26 12:32:06 | 日記
1958年

夏の高校野球選手権大会で活躍した松阪商業高校土井文夫捕手(19)はこのほど広島カープ入りが決定した。身長1㍍72、体重72㌔で強肩、しかも投手リードに勝り夏の大会では投手福原を擁した益田産業を破っている。大会でも好捕手の一人にあげられていた。
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金田高義

2015-04-26 12:17:15 | 日記
1957年

進学かプロ入りかとその去就について注目されていた中部地方高校球界の逸材愛知高校金田高義投手はこのほどプロ入りを決意、セ・リーグ国鉄スワローズと近く正式に契約を行う模様である。同選手は現国鉄金田正一投手の実弟で、すでに今季ストーブリーグの口火ともなり、数々の話題を巻いて阪神入りを伝えられる中京商高の本間投手とはよいライバル。身長五尺七寸三分、体重十七貫、右投右打、十八才、わずかに体格においては実兄に及ばないが、持前の快速球と懸架のごときドロップは絶妙のコントロールを持ち定評がある。

金田高義投手の話 すべてを兄に任せていました。でも最初は東京六大学に入ろうと思っていました。・・・・果たして未熟な私がプロの世界で通用するかしないかコワいような気がします。

同校芝監督の話 肝心な伸びざかりの春に肩を痛め、夏の大会では必ずしも満足のできる成績ではなかったが、九月以来めきめきと調子をあげ、スピードも一段と増してきた。これからが楽しみというところです。練習まじめな点は兄にそっくりですからどこへいっても期待にそってくれるとは思います。

国鉄金田正一投手の話 プロでの道のけわしさは弟も十分知っていることだと思う。ましてや同球団にあるだけに兄弟だからといって決して容赦はしない。プロはあくまで本人の実力で終始するものだ。その点弟も熟考の末、堅い決意の入団だと思うから心配はないと思います。
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古城守

2015-04-26 09:33:30 | 日記
1956年

西鉄ライオンズではこのほど三池農高古城守投手(18)と正式契約を行った。同投手は五尺六寸、十九貫、左投左打。高校時代はもと西鉄ライオンズ投手の野口正明氏にコーチをうけ今夏の県の第一次予選では三試合に29三振、第二次予選では小倉高校に敗退したが東筑高から13三振を奪っている快速球投手。契約金込みの年棒百六万円。
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矢形勝洋

2015-04-26 08:53:36 | 日記
1957年

阪急ブレーブスは二日午後一時半大阪市北区角田町の球団事務所でノンプロ丸善石油の矢形勝洋投手(22)=関学高校ー関学、五尺九寸八分、十八貫五百、左投左打=と同日午前十一時半正式契約を行ったむね発表した。同投手は昨春関学を卒業、丸善石油に入社した。関学在学中は関西六大学屈指の好投手といわれ、左腕から投げおろす速球には定評があった。丸善石油入社後はこの秋の産業別大会で活躍した西兄弟とともにチームの中堅選手として活躍、阪急のほか二、三のプロ球団からも勧誘の手がのびていた。

木地社長の話 うちの目標はあくまで打倒西鉄だ。その意味において梶本に続く大型左腕投手をねらっていた。だから矢形君に参加してもらったわけだ。これからまだまだのびる人だし、大いに期待できると思う。

矢形選手の話 体力的にも自信がついたので学生時代から好きだった阪急のお世話になることにした。今後は一にも二にもスピードをつけることと、それにもう一貫目は太りたい。それと沈む球をマスターすることだ。幸い阪急には梶本さんといういいお手本と目標があるから一日も早くご期待に答えられるようがん張りたい。
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近藤三明

2015-04-25 18:41:34 | 日記
1958年

積極的に来季の補強に乗り出す近鉄パールズは先に益田産業の福原投手を獲得したがこのほど関東社会人球界の雄日本鋼管の新鋭近藤三明投手(20)=左投左打=に交渉の結果本人の内諾を得て近鉄入りが決定した模様である。近藤投手は水戸農高出身、一昨年日本鋼管に入社、昨年度の都市対抗では同チームのエース杉本とともに怪腕をふるって後楽園出場の経験を持ち本格派投手として早くから注目されていた逸材である。ことに投手陣の非力をかこつ近鉄としては期待のホープである。
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坂本盛明

2015-04-25 17:30:55 | 日記
1956年

セ・リーグ大洋ホエールズでは二十四日専大野球部坂本盛明外野手(22)の入団を発表した。正式契約は二十六日午後一時に行われる。同選手は二十八年春熊本商高から専大へ入学し昨シーズンあたりからメキメキ売り出した強打者、特に昨秋の日大との決勝戦には島津投手からサヨナラホーマーを奪い専大優勝に貢献した東都大リーグ屈指の強打者といわれ、ことしも五番打者として活躍した。一時は南海に入団するのではないかとみられていたがこのほど大洋が獲得に成功したもの。五尺九寸、二十一貫右投右打で足も速い。
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鈴木義文

2015-04-25 14:35:01 | 日記
1956年

中日入りを伝えられていた鈴木義文外野手(22)=土浦三高、全藤倉=は三日午後五時半中日ドラゴンズ東京事務所で中日宮坂総務、全藤倉大館監督、土井コーチ立会いのもとに正式契約を行った。同選手は二十八年藤倉入社、二十九年の都市対抗から左翼手として出場、主力打者として活躍した。五尺七寸、十九貫五百。

鈴木選手の話 中日、南海からお話がありましたが、大館さんや土井さんも中日入りをすすめて下さったので中日を選びました。一応自信はもっておりますが先輩に色々おしえをこい早く第一線で働くよう頑張ります。

全藤倉大館監督の話 鈴木は練習熱心だし努力型の選手なのでプロでも十分やってくれると思う。高校時代捕手と外野手両方をやっていたが藤倉では打力を生かし外野手とした。強肩だし足も早くことしの産業野球前にはトップ打者にとも考えたが、長打力のある彼をトップにおくのはもったいないので六番を打たせた。カーブにもろい欠点はあるが、西沢選手などよい先輩もいることだから直してもらえるだろう、活躍を期待する。
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佐藤三男

2015-04-25 14:01:05 | 日記
1958年

宮城県東北高の佐藤三男二塁手(18)は大毎オリオンズ入りが決まった。佐藤二塁手は東北高の五番打者として今夏の甲子園の全国高校野球に活躍、大型二塁手として注目され、大洋、日鉱日立などからも勧誘されていたが、本人の希望で大毎入りが決まったもの。

佐藤選手の話 大洋や日鉱の砂押監督からも来ないかといってくれましたが、ボクはオリオンズのチーム・カラーが好きだし先輩の若生さんもいるので大毎に行くことにしました。
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花本和夫

2015-04-25 13:49:35 | 日記
1958年

大毎入りが決定した東鉄の花本和夫投手(21)=山梨県都留高校出身=は二十六日午後四時有楽町の大毎球団事務所で正式に入団の契約を行った。花本投手は1㍍83、75㌔の巨漢右腕投手でのびのあるストレートとカーブが武器、これまで東鉄では大きな試合に登板しなかったので目だたなかったが、本格派投手として将来を楽しめる選手。

松村代表の話 花本君は目だたなかったとはいえ二、三の球団から誘いがあったようだ。これで上条、菅原と三人目の右腕投手を獲得したが花本君は別当君も使えそうだといっているくらいだから、右腕投手陣の強力な一員となってくれるかもしれない。

花本選手の話 大毎を選んだのは郷里の先輩矢頭さんがいるし伊東で別当監督さんたちから見てもらった際、チームカラーが好みに合っているようなのできめた。
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荒井健

2015-04-25 13:34:12 | 日記
1956年

近鉄パールズはきのう十七日午後一時半から大阪阿倍野同球団事務所で大北代表、今村マネージャー立会のもとに早大荒井健投手(22)=右投右打、五尺六寸五分、十七貫五百、高松一高卒=と正式契約を行った。荒井投手は今年は東京六大学リーグ戦には一度も出場しなかったが、シュート、スライダーを主武器とする本格派投手でかつて昭和二十九年夏の大会には二年生ながら高松一高の主戦投手として出場準決勝でその年の覇者平安高に惜敗したとはいえ、外角低目をつく速球には定評があり早くから注目されていた逸材である。

大北代表の話 荒井君は多彩な球質の持主で今夏からマークしていた選手だが、ちょうど芥田監督の後輩でもあり、その活躍を大いに期待している。
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