伊東良徳の超乱読読書日記

雑食・雑読宣言:専門書からHな小説まで、手当たり次第。目標は年間300冊。2022年に続き2023年も目標達成!

地層のきほん

2010-05-29 20:09:32 | 自然科学・工学系
 地層を形成する岩石や砂・土ができる過程や地層の形成過程について解説した入門書。
 見開き2ページ構成で、基本的に左ページが文章、右ページがイラストになっています。
 どのような岩石がどのような条件でできるか、どういう場所でどういう地層ができやすいかといったことが、かみ砕いて書かれています。花崗岩が3方向に割れやすいので直方体に切り出しやすく昔から使われやすかったとか、砂鉄が堆積する機序とたたら製鉄への利用など、文化的な側面にも言及されています。
 また、日本列島が地殻運動が急激で多雨による侵食、河川による礫の運搬が盛んであることや、プレート境界のために岩盤の隆起が激しいとともに沈み込むプレート上の堆積物が陸地に押し上げられる付加体の形成など、世界的に見てもかなり特殊な地域であることも理解できます。
 他方、当然のこととしてそれぞれの項目の掘り下げはなく、具体的な地層を見るときのポイントという観点でのガイドとしては使いにくい感じがします。
 中高生が地層について学ぶというあたりが一番適切な使い方の本かなと思いました。
 校正ミスというか修正の過程での表現の変更忘れと思われる不自然な言い回しが目につくのが残念です。


目代邦康 誠文堂新光社 2010年4月30日発行
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ヴァンパイレーツ6 血の偶像

2010-05-28 23:14:10 | 物語・ファンタジー・SF
 海賊船(ディアブロ号)と吸血海賊船ヴァンパイレーツ(ノクターン号)とそれらに命を救われた双子の兄弟コナーとグレースの運命で展開するファンタジー。
 6巻は、ノクターン号を離れて命の恩人で愛する人となったローカンの目を治すために山中のサンクチュアリに滞在し続けるグレース、ヴァンパイアとなったかつての友人ジェズをノクターン号に連れて行くコナーとその後のノクターン号でのジェズ、ディアブロ号で海賊として作戦を遂行するコナーの3系列でストーリーが展開します。
 グレースサイドでは、サンクチュアリの謎とローカンの過去の秘密という展開で、ローカンの過去とグレース・コナー兄弟の接点が焦点化していきます。
 コナーサイドでは、憧れと尊敬を集めていたモロッコ船長の偶像破壊が進展していきます。それはコナーの成長物語の必然でもあるわけですが、コナーも素直には受け取れず屈折した展開が予想されます。こちらはある種ダンブルドア校長とハリー・ポッターの関係をイメージさせますが、ハリーがそれでも子どもにアルバスと名付けたような前向きの克服は期待できるでしょうか。
 6巻は不満と苦悩を募らせるコナー、ノクターン号で何かを企てそうなジェズ、サンクチュアリに現れた無頼のヴァンパイアシドリオ、グレースに心を閉ざすローカンと、騒動の種をまき散らして終わっています。次号に乞うご期待というところでしょうか。そういうやり方って安っぽいなぁと、私は思ってしまうんですが。


原題:VAMPIRATES:BLOOD CAPTAIN
ジャスティン・ソンパー 訳:海後礼子
岩崎書店 2010年4月28日発行 (原書は2007年)

5巻は2010年1月14日の記事で紹介しています。
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原点回帰ウォーカーズ

2010-05-27 22:35:54 | 物語・ファンタジー・SF
 私立御伽坂学園高校で起こる不思議な事件を、学園の警察権を握る「当局」のメンバーの2年生足利アキラが、学園の3奇人とともに解決しつつ、事件の度に殺される幼なじみの山崎章夫との間で繰り広げる学園ラブコメファンタジー。
 主人公の足利アキラは小学生の時に誘拐されかけて幼なじみの山崎章夫に救われたトラウマがあり、山崎章夫はそれ以来正義のヒーローを意識しているという設定で、足利アキラと山崎章夫の微妙な思いがサイドストーリーになっています。
 「事件の度に殺される」ことからもわかるように、事件の解決は、時間を巻き戻してなされます。その結果、足利アキラらは事件の起こる6月の日々を繰り返して送り・・・という設定になります。これがタイトルに反映されているということでしょうね。
 設定や事件のオチはまじめに考える気にもなれませんので、登場するキャラのイラストと変人ぶりはしゃぎぶりを力を抜いて味わう性質の作品でしょう。そういう点では性格の悪いキャラは登場しませんし、あまり不愉快にはならずにすみます。その分、この種の娯楽ものらしい破天荒さは今ひとつですが。
 どのキャラがいいかって? 私はやはり鵺子さんですねo(*^o^*)o


森田季節 MF文庫(メディアファクトリー) 2009年1月31日発行

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厚生労働省戦記

2010-05-26 22:55:38 | ノンフィクション
 2007年8月から2009年9月まで厚生労働大臣だった著者が、在任中に対処に追われた「後期高齢者医療制度」問題、妊婦たらい回し事件に象徴される医師不足問題、消えた年金記録問題、新型インフルエンザ、薬害肝炎訴訟、原爆症認定訴訟について、当時の状況と自らと周囲の対応を語った本。
 比較的最近の現実の問題の舞台裏という観点からも、容易に解決できる性質のものではなく多数の利害関係者が様々な意見を持つまた妨害者の多い問題をどう説得し進めていくのかという観点からも興味深い本です。
 前半で書いている後期高齢者医療制度問題では著者自身も役所の視線が強い感じがしますし医療問題では医師会サイドの肩を持ちすぎている感じがしますが、最後に書いている薬害肝炎訴訟や原爆症認定訴訟では政治家としてのあり方を考えさせてくれます。近年の自民党政権で、政策についてはさておきハンセン病差別訴訟、薬害肝炎訴訟、原爆症認定訴訟等で敗訴して従来の行政の誤りを指摘されても上訴しないで被害者救済に動くケースが出てきたことは、私は素直に評価しています(小泉路線が嫌いな私もハンセン病裁判で1審の熊本地裁での敗訴を官僚の意見を抑え込んで控訴せずの結論を出したときは感動しました)。
 ただ著者のスタンスが、最大の敵は民主党、次がマスコミという点で貫かれ、族議員と官僚は敵扱いだったり持ち上げてみたりというのはちょっと残念。書いている中身からすれば、著者の意見がむしろ官僚や族議員よりも民主党と一致している場面もあるように感じられるのに、何があっても民主党はほめないという姿勢は、いかにも政治的というか私怨を感じさせます。問題によっては野党と共闘して族議員や官僚を説得することもあり得たでしょうし、そういう姿勢を見せた方が懐の深さを感じさせたでしょうに。


舛添要一 中央公論新社 2010年4月25日発行
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ダブルアクセス

2010-05-23 23:47:54 | 物語・ファンタジー・SF
 借金を抱えて父が失踪し生活と借金返済のために体感型ヴァーチャルRPGのテストプレイヤーとしてアルバイトを続ける高校2年生桃井巧と共に暮らす兄に夢中の美少女桃井ヒナ、同じような境遇の下テストプレイヤーとして現れた同級生の美少女立花栞、ゲーム会社のオペレーターの美女日下部小町らが繰り広げるアクションゲームファンタジー・ラブコメ。
 基本的には主人公が、妹、同級生にして隣人、アルバイト先の上司の3人の美少女に囲まれて、いじられながら一喜一憂を繰り返す「萌え」系の小説です。それに体感型ゲームで精神がヴァーチャルワールドのアバターに同調してアバターを動かすという、映画の「アバター」とほぼ同じ発想のゲームを設定し、そのヴァーチャルワールドでの負傷が現実世界に戻っても影響するという要素を加えて展開を図ったというところです。
 RPGの「呪いのアイテム」で自分の体や手にしたものを分裂させられるという能力を身につけたという設定が「ダブルアクセス」というタイトルになっています。
 ゲーム部分の要素が大きいので、その部分で乗れるかどうかですね。単純なラブコメとして読むには、設定の無理が目につきすぎますので。
 ラストはいかにも「続く」って感じで続編が書かれることが宣言されています。


樋口司 MF文庫(メディアファクトリー) 2010年1月31日発行
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謀略法廷(上下)

2010-05-23 19:40:01 | 小説
 有害化学物質を不法投棄し続けて水道を汚染し多数の住民を発癌させたクレイン化学が、1人の遺族が訴えた裁判で4100万ドルの賠償を命じられ、上訴での逆転を目指して、ミシシッピ州最高裁判所裁判官選挙に保守派の裁判官を当選させることをフィクサーグループに依頼し、危機感を持った法廷弁護士たちとの間で激しい選挙戦が戦われるという「リーガル・サスペンス」小説。
 裁判の内容や展開は「シビル・アクション」とほぼ同じで、法廷での正式事実審理の場面は省略していきなり1審の評決から始まって、その上訴を裁判手続によってではなく裁判官選挙で決着を付けようとするものです。裁判ものとして読むならば「シビル・アクション」の方がずっと読みでがあります。被害者側の弁護士の姿勢としては「シビル・アクション」よりはこの作品のメアリ・グレイスに惹かれますけど。
 グリシャムにありがちですが、リーガルサスペンスと分類され、かつこの作品では裁判を扱ってはいるのですが、法廷でのシーンはごくわずかで法廷外の話が大半を占めています。まぁ法廷から離れて20年近いグリシャムに法廷シーンを書くことを期待するのがもう無理なのかもしれませんが。
 序盤以外のほとんどを占める裁判官選挙の話が、いまひとつ展開の切れを欠き冗長な感じがします。グリシャム作品を読んで、途中で飽きてくる感じを持つようになったのはいつからでしょうか。しかもこの作品は、だれ気味に読み続けた挙げ句にラストも爽快感も驚きもありません。作品としてのレベルが低いとは思いませんし、(近年の)グリシャムらしさは味わえますが、感動したり人に勧めたくなるという感じはしません。
 裁判官のすげ替えで裁判の行方を変える謀略というテーマは、1960年代後半から1970年代にかけて公務員の争議権をめぐる最高裁の判決を最高裁の裁判官の入れ替えだけで労働者側勝訴から国側勝訴に変更させたという歴史的経験を持つわが国にとっては、とても他人事とは思えません。選挙の結果などすぐに忘れてしまうこの作品でのミシシッピ州住民と同様、わが国でもそういった歴史を記憶している人がどれだけいるかは心許ないところですが。


原題:THE APPEAL
ジョン・グリシャム 訳:白石朗
新潮文庫 2009年7月1日発行 (原書は2008年)
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裁かれる者 沖田痴漢冤罪事件の10年

2010-05-21 22:02:56 | ノンフィクション
 満員でもない電車で女性の腰に股間を押し付けたとして電車を降りて改札を出た後に突然警官から呼び止められて「現行犯逮捕」され、結局「嫌疑不十分」で不起訴となり、国と女性に損害賠償請求訴訟を起こしたら1審・2審では痴漢をしたと認定されて敗訴、最高裁で女性との関係では上告受理逆転判決(ただし差し戻し控訴審で再び敗訴して上告中)という劇的な展開の痴漢冤罪事件について、本人が語る本。
 労働者教育団体で勉強中だったという本人の信念・執念があっての10年の闘いかなと思います。
 刑事事件の不起訴までの経緯を書いた第1章と損害賠償請求訴訟の顛末を書いた第2章が、当事者の経験として読みどころです。主張を書いた第3章は、ちょっと理屈っぽくて、しかしスッキリと読めず、読後感は今ひとつ。その点ではむしろ最後に付けられている妻の文章がりりしくて読みやすく思えました。
 当事者の経験部分で、逮捕当日の夕方に弁護士が面会に来ている(23ページ)にもかかわらず、「警察官の取調で調書ができたし、これで何とか帰れると思った」(25ページ)とか、供述調書に署名押印を拒否していいとは知らなかった(83~84ページ)って、あんまりだと思います。最初に面会した弁護士の事務所名やその後弁護人となった弁護士の名前も書かれ、しっかりした事務所だとか書かれているのに、逮捕後の手続の流れや内容が納得できない調書への署名押印は拒否するようにという説明をしないとはとても考えられないのですが。被疑者弁護で最初に面会に行ったときにそれを説明するのは「いろは」に属する話だと思います。説明してなかったら問題でしょうし、説明したのに10年前の話だから本人が忘れてて今頃こんなふうに本に書かれてるなら弁護士がかわいそうですし・・・


沖田光男 かもがわ出版 2010年4月12日発行
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メーデーの歴史 労働者のたたかいの足跡

2010-05-20 23:46:30 | 人文・社会科学系
 メーデーの歴史について解説すると銘打ちつつ、総評結成以降については全労連・日本共産党サイドの視点から他の団体を批判することに終始している本。
 メーデーの起源と1951年の第22回メーデーまでについては1956年に刊行された「メーデーの歴史 日本労働運動小史」の復刻版で、これに1952年以降の「総評時代のメーデー」と「全労連時代のメーデー」(連合時代ではない)について書き下ろして合体したという経緯がまえがきで説明されています。
 前半3分の2の復刻部分は、「改良主義者」への批判とか、現在の日本共産党の路線よりも左翼的なトーンですが、政党よりも労働者的な視点が貫かれている感じがしますし、メーデーの歴史としての記録的な叙述をしようという意志は見えます。メーデーの起源でも8時間労働の法制化獲得のための示威運動としての位置づけが強調され、労働日に労働をしないで示威運動をすることに意味があるので休日にずらすのでは意味がないと書かれていて、なるほどと思いました。この前半は表現が過激だったりまた事実の羅列で退屈するところもあるし昔の労働関係の団体名とか説明もなしに出てきてよくわからなかったりしますが、まぁちょっと勉強にはなるかなという読後感です。
 しかし、書き下ろされた後半3分の1は、冒頭で総評時代のメーデーについてとりまとめたものは皆無である(136ページ)としてメーデーの歴史を語る意義を示しながら(たぶんそういう趣旨だと思うんですが)、メーデーそっちのけで政党のことを書いている部分が少なくなく、メーデーのことも度々すっ飛ばして書きたいときのことだけ書いていて、記録としての意義にはあまり意を用いていない感じがします。内容としても総評・社会党批判が大部分を占め、全労連と日本共産党がいかに正しいかという言及が凄く鼻につきます。
 日本共産党の誤りとして1964年春闘での4・17春闘統一ストへの反対をただ一つだけ指摘しています(162ページ)が、これも日本共産党が正式に自己批判しているからそう書いているんでしょうね(だいたい、これだってメーデーの話じゃないし)。
 日本共産党の支持者以外は読まないという前提で書かれた本なのかもしれませんが、せめて書き下ろし部分で、メーデーの記録と労働者の視点で政党の主張は抑えて書くという姿勢がとられていれば、面白いとは言えなくても歴史の勉強になったねと思える本になったと思うのですが。


杉浦正男、西村直樹 学習の友社 2010年3月31日発行
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デンマークが超福祉大国になったこれだけの理由

2010-05-19 01:11:04 | 人文・社会科学系
 デンマークの社会福祉制度について紹介し、「自己責任」が強調される日本との比較をする本。
 著者は学生時代にデンマークに渡りそのまま定住してデンマーク国籍を取得し現在は自然エネルギー普及のための会社等の代表をしていて、ほとんど資金もない若者が移民しても困窮することなく生活ができた経験を元に論じています。
 そうした著者の成功経験に基づいていますので、長所のみが強調される傾向にあるのと、著者の主張がはっきりしていて日本の現状への批判が強く押し出されているあたりが、好みの別れる本だと思います。
 医療と教育の無償と手厚い年金制度の紹介を読んでいると、「コンクリートから人へ」なり、「最も成功した社会主義国」とかの日本で言われているけど実態は全然違うスローガンがむしろデンマークにこそ当てはまるのかなと思いました。いかなる場合でも生活の心配をせずに済む社会福祉の存在は、徹底した国民総背番号制と資金の出入りの厳しい把握(脱税は困難)等の閉塞感があるとしても、かなり魅力的です。外国人労働者も含め最低賃金が時給で125クローネ(約2500円!163ページ)というのも、労働者側の弁護士には夢のよう。失業保険の受給期間も4年間(152ページ)って、もう日本とは次元が違うという感じ。こういう社会・政治体制も現実にあり得るんですねと、ため息。


ケンジ・ステファン・スズキ 合同出版 2010年4月20日発行
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運転士が見た鉄道の舞台裏 新幹線の運転

2010-05-17 21:03:04 | ノンフィクション
 元新幹線運転士が書いた新幹線の運転の実態と新幹線の各部のしくみや運転席の構造についての解説本。
 最初に著者が現実に東京から大阪までの乗務をした日の運転手順の紹介があり、ここが一番読みどころという感じです。新幹線の運転というとかなり自動化されている感じがしていたのですが、意外に手作業部分が多いなと思いました。もっとも、著者が国鉄民営化前に引退したこともあって紹介されているのが1977年5月の連休の時のことですから、現在はもっと自動化されているのでしょう(それだと面白くないから古い時期の紹介をしたのかも)。
 その後新幹線のしくみやそれぞれの新幹線車両タイプの説明が続きます。それほど詳しく説明されているわけでもないのですが、書きぶりが鉄道ファン向けのマニアックなものになっています。
 ちょっと驚いたのは、新幹線では月1度くらい人身事故がある(184ページ)ということと、各タイプで運転席のデザインがかなり違うこと。105~109ページに旧式の0系から新型のN700系までの運転席の写真がありますが、これを見ていると計器類の形式や配置がかなり違いますし、ブレーキレバーの操作方向も違う(188~189ページ)とか、運転する人のことを考えてデザインしてないのかなと思います。


にわあつし KKベストセラーズ 2010年4月25日発行
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