前回の本の選び方も変わるもので書いたように
今はまっているのがお仕事小説。
で、きっかけはというとたまたま図書館で目にした★「遅番にやらせとけ 書店員の逆襲」
これがとてもおもしろくて、きたきたー!これだよこれ!ってな感じ。
装丁とか漫画っぽいし、普段の私だったら手に取らないような感じなんだけど、
書店が舞台というのに惹かれてなんとなく借りてしまった。
(ざっくり感想はこちら→読書メモ始めました)
それまで全然意識したことなかったけど、
元々お仕事の描写みたいなものは好きだったんだよなーと。
例えば★「クローズドノート」の文房具店で万年筆を販売する描写とか。
二度目読む時は、本筋よりも楽しみにしてたかもしれない(^^;)
それから★「コンビニ人間」
本筋ももちろんおもしろかったけど、
コンビニが舞台というのがなかなか新鮮で、
裏側的なお話とか人間模様とか興味深かった。
で、それからネットでおすすめお仕事小説をひたすら検索したり、
図書館でそれっぽいものを見つけてみたり。
今回はその中でも特に印象に残っている5冊をご紹介。
★「本日はお日柄もよく」原田マハ
初っ端からいきなり泣かされるという思いがけない導入。
そして、スピーチライターという聞きなれない職業。
途中から話がけっこう大きくなってきて、
好み的にはもうちょっと身近なスピーチに触れてみたいなーと
思わないでもなかったけど、
結局ぐいぐい引き込まれて読んでしまった。
ちょうどその頃、長女が人前で話す機会があって悩んでいたので、
思わず文庫本を買ってプレゼントしてしまったけど、
(装丁もそれっぽい(^^;)
仕事が忙しいから、まだ読んでないかな…。
★「火山のふもとで」松家仁之
次女が建築の勉強をしていて、何かいい本はないかと探していた時に見つけた本。
ある設計事務所に勤める新米設計士の視点で描かれた昭和のお話。
特に大きな事件が起きるわけでもなく、淡々とお話は進んでいく感じなので、
どんどん読み進めるという感じではなく、けっこう日数がかかってしまった。
でも、一つ一つの描写が丁寧で、光とか風とか匂いとかも感じられるような感じ。
設計事務所とかコンペってこんな感じなのかというのが垣間見れたり、
ちょっとドキドキする場面も。
終盤はいろいろ急展開に話が進んで行き、うるうるしてしまった。
ちょっとした言葉がものすごく説得力があったり、心にすとんと来たり、
とても上質な感じの作品でした。
で、次女にプレゼントしてあげたかというと、
今時の子はこういうタイプの小説は読まないかもな…。
しかも高い(そこか!)。なので、購入には至らず。
◎「空飛ぶ広報室」有川浩
これはドラマ化されていたけど、見てなかったー。
ガッキーに綾野剛さん。そして、脚本がなななんと野木亜希子さんとな!!
見ればよかったなー。
ということで、事前にキャスティング調べて、思い浮かべながら読みました。
そもそも航空自衛隊がよくわからないのに、広報室が存在するなんて!
主人公が元航空自衛隊のパイロットということもあって、
そちらの描写もあるのでそれも学びつつ、
新たな職場の広報室での新米ならではの視点で私も一緒に右往左往しつつ、
とてもわかりやすく、楽しくもハラハラドキドキしながら読みました。
正直私は恋愛要素はあまり興味がなく、
主人公が思わず泣いちゃう場面とか(転機ともいえる場面ですが)、
少女漫画っぽいなーと思ってしまって(^^;)
そしたら、有川浩さんって女性だったんですね!
勝手に男性だと思ってました(^^;)
(それまで自衛隊関連のバラエティー番組はなんとなく見ていたけれど、
今は広報さん頑張ってるんだろうなーと思わず気持ちが入ります!)
◎「海に降る」朱野帰子
自衛隊関連のものを探していている内に見つけたのが、潜水調査船の話。
NHKの特集(深海生物を撮影した)を見ておもしろかった記憶があったし、
呉に行った時に潜水艦が展示してあって妙に興奮してしまった覚えもあったので、
(特に興味があったわけでもないのに、大和とかいろいろ興奮)
これはおもしろそーと。
親子の確執や恋愛要素的なものは小説としては必要なんだろうけど、
私はそれより全く知らない世界に飛び込み、悪戦苦闘するお仕事の方に興味津々。
すんごい仕事があるんだな。
そして、ラストはもはやファンタジーか!な展開に。
でも、それはそれでありかと。
ちなみに潜水艦が出て来るというだけで「終戦のローレライ」(長女が置いて行った)を
読み始めたけど、いかんせん長い。
途中まで読んで今ストップしてます…。
あっそうだ、私、歴史物苦手だったんだ。(フィクションだけどー)
気が向いたら、読むかなー。
◎「県庁おもてなし課」有川浩
これは映画化されていたのは知っていたけど、見てはいなくて。
とりあえずキャスティングを調べて、思い浮かべながら。
初っ端のザ・お役所仕事という描写がいやいや実際はもうちょっとまともでしょーと思ったら、
実際そうだったらしい(巻末インタビューより)。
あーでも確かに身近な人見てると、わからんでもないな。
(やっぱりちょっとずれてる)
これもお仕事の話は興味津々なんだけど、恋愛要素やっぱりいるんかーいみたいな。
(もはや好みの問題なんだろうけど)
読みながら、あーこの2人惹かれ合うんだろうなー、
どうせくっついちゃうんでしょーっていうのがありありで。
(ドキドキしないわけでもないけど)
結局ハッピーエンドなんでしょという冷めた目線もありつつ、
最後は仕事も恋愛も上手く行っちゃうのかよーみたいな。
(やっかみか)
さて、お仕事小説、まだまだ続きます。
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