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「恋する空港」と「あぽわずらい」

2022-03-20 17:23:17 | 読書メモ
「あぽやん」新野剛志が思いの外おもしろくて、
早速、続きの「恋する空港」と「あぽわずらい」も借りて来た。

まず★「恋する空港」
ストレートに恋愛が来る…とはそもそも思ってなかったけれど、
新しいキャラクターも仲間入りして、主役の遠藤くんも教える立場へと前進。
振り回されたり、少しずつしっかりしていく様もおもしろく。
しかし、最初のエピソードのラストが衝撃的過ぎて、重過ぎるよーとどんより(T_T)

でも、この重過ぎるラストは、そのまま置き去りにされるわけではなく、
それぞれのエピソードに繋がって、最後まで紡がれていき、
あれで終わりじゃなかったんだと救われる思い。

恋愛エピソードもあるけれど、そちらにそんなに重きを置き過ぎず、
(でもそれはそれで逆に気になる)
よかったなーと思える結末。

そして、◎「あぽわずらい」
主役の遠藤くんが最初おかしなテンションで、違和感があったけど、
彼なりに頑張っていて、追い込まれていく過程のひとつだったんだなと。
まさに遠藤くんが患ってしまうお話。

遠藤くんがいない間は、他のキャラクターがメインのお話が続きます。
スピンオフみたいでおもしろくはあるけど、やっぱり寂しいよー。
「妹ざかり」の話は、あーわかるわーという感じで共感しまくりだったけど。
(でも、私は未だに職場では末っ子気質のまま進歩せず)

最初の「あぽやん」の業務的で身近な感じもするエピソードが好きだっただけに
だんだん話が大きくなり、内面だったり組織のお話になったりしてしまった上に
しかも主役がお休みという物足りなさはあったかな。

でも、ずっと読んでいると、それぞれのキャラクターが本当に息づいているような気がして、
楽しくて愛おしくて、終わってしまうのが寂しかった。
第一印象が大事とは言うけれど、
ちょっと見方を変えたり、真意を知ったりすることで、
その人の奥行きが見えて来たりと一筋縄ではいかない感じがよかったし、
それぞれのキャラクターを魅力的にしていたと思う。
ものすごーくいい人とか、極悪人とかは出て来ず、それぞれが長所短所を抱えあたふた。
それぞれの事情や思い、立場、そして葛藤を抱えて日々過ごしてる感じがリアル。
そして、働くことの意味にもこれが正解というのがあるわけではなく、
各自それを抱えて生きていくんだなと。

ずっとあぽやんとして空港で働く遠藤くんを見ていたかったけれど、
また戻ってきて欲しいなあ。


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