「やあ、いらっしゃい。今日も宜しく。ところで妻を知らないか」

材料
せかせかと聞く公爵に、画家は手を止め、南窓を示した。
「お帰りなさいませ公爵様。先ほどからお庭に」
公爵は頬を緩めて、窓に寄った。
「庭?体調がいいのか。ああ、あれだ」
門の近くに、か細い後ろ姿が見えた。
「又、こっそりとお戻りになったのですね。今度はどんな贈り物ですか?」
「東の街道に。本棚でいっぱいの宿屋があると聞いてね。やっぱりうちに無い神話の本も入っていた。二冊譲ってもらったんだ」
「それで三日もお留守だったのですね」
「その甲斐は充分にあったよ。旅人が残した昔話も沢山聞けたし」
「奥方様も大喜びなさいますね」
画家と公爵は笑顔を交わした。
「うん。会って来る」
公爵は早足で階段に向かった。
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外を指した画家の指に指輪はありませんが、左手首にはいつも、ブレスレットを嵌めています。
画家の秋のブレスレットをイメージし、骨太な女性用に作りました。

材料
レースリング(四角 小) 14個 (ダイソー)
レース糸(ゴールド 30号)
丸小ビーズ(ブロンズ) 114個
一分竹ビーズ(赤)15個 (黄緑)17個 (紫)17個 (ゴールド)28個
スワロフスキー4㎜(ルビー)1個 (LCトパーズ)14個 (サファイア)14個 (BKダイヤ)14個 (アメジスト)14個
テグス糸 1、5m
道具
かぎ針
ビーズ通し
鋏
材料の量はブレスレットの長さで変わります。
1ー編み始めの糸は12cm残し、他はレースリングの説明書通りに14個編む。
2ー編み始めの糸を次のレースリングに2回掛け、それを束ねる様に巻き付けてレースリングに編み込んで端処理する。
同様に全てのレースリングを繋ぐ。
3ーレースリングの端の角から、左右同じ長さに出るように、ビーズ通しでテグスを通す。
4ー一度目は筆記体のX、二度目はXになるようにビーズを通し、向かいの辺に固定する。
5ーその角の少し外側からテグスを出し、一分竹のビーズを夫々通す。
6ー赤いビーズの左右からテグスを通し、リングを繋ぐ糸の後ろを通してから、もう一度ビーズに通す。
7ー夫々のテグスに一分竹ビーズと丸小ビーズを通し、隣のリングに差す。
8ーそれを繰り返し、全てのリングを繋ぐ。
9ー50cmのレース糸を3本、端のリングに左右同じ長さに掛け、三つ編みにし、縛る。
10ーもう片方の端のリングも同様にする。
11ー三つ編み部分に20cmのテグスを通し、固定しながら丸小、一分竹ビーズを通す。
12ーもう一方の三つ編みも同様にする。
13ー二本の三つ編みを重ね、レース糸でかぎ針編みの細編みの様に編み、束ねる。
14ー細編み部分に、丸小ビーズと赤いスワロフスキーをテグスで固定する。
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