千代の思いやり弁当

千代は毎週日曜・祝日107歳のお向かいの方へ思いやり弁当をお届けしていました。悲しい事に11月9日旅立たれました。

9月7日 町内会福祉係大奮闘

2012-09-07 21:10:53 | 日記
わが町内は下町です。
よく言えばお世話が行き届く、悪く言えばお節介で面倒な町内です。

でも今回は前者のいい面がでました。

一昨日緊急集会で町内会長様が住民 I 様の救済について提案がありました。
その矢先、今朝から I 様の状態がよくないとお向かいの方がおっしゃってました。

朝から靴下のまま玄関前に出て座りこんでいるというのです。
息子様を先週土曜日なくしたばかりで気持ちも落ち着かないせいか、わかりません。

私は月命日でお寺様にお参りに行ったためお昼町内にいませんでした。

2時半過ぎ薬局に出かけようと外に出ると寿司屋のおかみさんが
「お姉さん、 I さんが倒れ、救急車で入院しました。
家の中は新聞などでごちゃごちゃです。
もし火事でもおきたら大変なので、何人かで片付けようと思います。
手伝ってもらえませんか?」

「市の方へは申し出なかったのですか?」

「市は家の中の片付けなどはされないそうです。」

「ちょっと今から用事があるのですが・・・」

「いいです。皆土足で上がり、マスクをしてやります。」

「すみません。」

用事を急いで済ませました。

気になったので急いで果摘でプリンとシュークリーム・
スーパーで飲み物を購入して帰りました。

ちょうど仕事が終わった時間でした。
皆汗が噴き出ていました。

「もう片付いたのですか?」と、お聞きすると、

「新聞やごみはまとめたのですが人の物ですから。」
「ちょっと家の中見ます?」

一緒に中へ土足のまま入りました。

多分認知症が出ていたのでしょう。布団は敷きっぱなしでした。
これほど家の中が散乱しているとは皆さん想像できなかったでしょう。

お元気な時は町内の会計を長いことしてくださり、大きな声で挨拶されていました。

こんな風に人生が終わっていくのかと思うと胸が詰まります。

なんだか秋の声を聞くと急に人生が物哀しくなってきました。







コメント
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