糸井ひろしの気まぐれ日記

日本共産党群馬県西毛地区委員会役員の日々のあれこれ

国家が秘密を持つとき

2013-12-05 | 雑想

 先日来、特定秘密保護法案絡みの話題が続いていますが、これ、とっても重大な問題ですから、飽きずにお付き合いいただければ幸いです。

 

 先に、「国家が主人たる国民に秘密を持つのはよからぬことを企んでいる時だ」といった文章を書きました。

 

 主権者たる国民に、権力を委託された使用人が秘密を持つこと自体が、民主主義として有り得ない話なわけですが、秘密保護法案を躍起になってごり押ししている自民党が、ではこれまでどんなことをしようとしてきたかを見れば、この秘密保護法案の本音が分かりやすくなるのでは?と、私なりに考えました。

 

 安倍政権になって、まず声高に言い放ったのは、憲法改定です。初めは9条を変えようと言ってましたが、ハードルが高いとみるや、96条の改定を言い出しました。憲法改定のハードルを下げようという狙いでした。

 自民党は、「自主憲法の制定」をいい、独自の草案も持っています。9条にあたる部分では、国防軍を持つことを明記しています。つまり、戦争できる国にしようという狙いが見え見えです。

 最近でも、普天間基地問題を巡って、辺野古への移設容認を、沖縄県から選出された自民党国会議員5人に認めさせました。党派はどこであれ、沖縄からの基地撤退は県民の強い意志であり、彼らだって、それを掲げたからこそ支持を得られたわけです。その国民の支持を真っ向から反古にする話ではありませんか。

 加えて、あの先日の石破幹事長の「絶叫デモはテロと同様」という、民主主義をまるで理解していない暴言ときました。

 

 以上のことを見れば、秘密を持つことが何を意味するか、その本音がわかるのではないでしょうか。

 ひたすらに戦争出来る国を作るために、国民の声に耳を貸さず、テロ呼ばわりまでして、ろくな審議もせず、憲法に違反した法案の成立を狙う自民党。

 しかも、正確な民意の反映ができない欠陥選挙制度によって得た多数の暴力で、これらを通そうとする。断じてこれを見過ごすわけにはいきません。

 

 

自民党って、「自由民主党」っていいましたよね?  秘密保護法って、自由とか民主主義という言葉とは、もっとも縁遠い法案だと思うのですが。 看板に偽りありというのは、こういうのをいうのでしょう。

 

 

今私たちに必要なのは、「声を上げる」ことです。意思を表示すること。自由と民主主義の政治を守ろうと。今の憲法ではそれが認められている私たちの権利ですから。うっかり委託した先を間違えたなら、方向を修正させましょう。