糸井ひろしの気まぐれ日記

日本共産党群馬県西毛地区委員会役員の日々のあれこれ

平和な国づくりとは

2013-12-07 | 雑想

 安倍自民・公明政権によって、秘密保護法が強行採決、成立しました。法案の内容もさることながら、その成立までの強引にすぎるやり方にも批判や反発が多く、民主主義を蹂躙する法案を、民主主義を蹂躙して決めた安倍内閣の罪は重い。

 

 私は、「喧嘩のとき、手を出したら、その時点で手を出した方の負け」だという考え方を持っています。暴力でもって自分の主張を通すと、通しやすいんです。相手が暴力を望まなければなおのこと都合がいい。しかし、これは現代の民主主義の考え方とは明らかに矛盾します。

 拳を使って相手を倒すと、その時点で倒したほうが優位に立ったような「錯覚」を覚えますが、実は民主主義の社会では、これはルール違反です。暴力は、道理も対等な立場も破壊します。ですから、相手が倒れようと倒れまいと、手を出した瞬間、そちらが負けたことになります。たとえ、その時に相手を組み伏せ、従えることができたとしても、です。

 

 「外交の都合で」秘密が必要なのか?話し合いで解決すればいいじゃないですか。武器を後ろ手に持って握手を求めたところで、そんな相手を信用できるはずもありません。まして、秘密を持っている相手は何を考えているかわからない。

 こんな国、国際的には孤立の道を一直線に進むだけではないでしょうか。彼らがもっとも嫌っているかの国のように。

 自民党が目指している日本は、これまでも彼ら自身が明らかにしています。憲法を変えて戦争が堂々とできる国です。彼らは憲法9条を変えようとしたが、ハードルが高いことに気づいて96条から手をつけることにしましたが、これも思うに任せない。で、「集団的自衛権は現行憲法でも可能」と強弁し、秘密保護法でもって、彼らを縛る枷(かせ)を取り外そうとした、ということではないでしょうか。

 

 こういう人たちが、国民の正当な権利を「テロと同様だ」「民主主義にそぐわない」と言っている。どの口が民主主義を語るのか、片腹痛いとはこのことです。民主主義を語る資格が彼らにはありません。

 今や、外交は「力」を見せびらかして利を得る時代ではありません。いかに共存共栄をはかるか、そのために粘り強い話し合いが必要だというのが、国際的な常識になっています。彼らのやっていることは、時代錯誤も甚だしい。

 

 私たちが目指しているのは、主権者である国民の皆さんが本当に平和に暮らせること。そのために自由と民主主義を守り、発展させることです。そこには、国家の秘密なんて不要ですし、暴力でもってどこかの人々を虐げることもありません。お互いが仲良く、ときにトラブルが起こっても、それは話し合いで解決できる社会です。武器だの弾薬だのは一切不要です。

 権力をあずかっただけの彼らが、何か勘違いをして、自分たちが権力者だと思っているようです。主権者の皆さん、こういう人たちに思い知らせてやりましょうよ。主人公が誰なのかを。