遅々として進まない春にしびれを切らして、小石川植物園に春を探しに出かけてきた。
まだ冬の装いを脱いではいない。が、所々に春の兆しがないわけではない。
シナマンサク
ロウバイの花
これはイヌビワの実。
ムラサキシキブの実
雨が降りだしきて一層冷え込んできた。椿の花が視界の暖となり思わずひきつけられる。
レンギョウもほんの2,3輪花を見せていた。
200mほど小道を歩いていくと梅林に至る。私と同じように遅い春を待ちきれず、数人の人がカメラを片手に来ていた。
雨にぬれ寒そうな白梅
梅の花は1咲きといったところか(一週間前)
こういうのは観梅とは言わず、探梅というのだと最近知った。
空は一向に晴れない。手袋なしでは歩けないほどの寒気に、咲きだした梅の花と一緒に私も震えていた。
この時期、この植物園の楽しみの一つにバードウォッチングがある。カメラバッグに双眼鏡も忍ばせてきたのだが、一向に手に取る機会が訪れない。やっとクロガネモチの実に野鳥の群れがいると思ったら、ほとんどがヒヨドリとムクドリだった。
ネコヤナギ
去年の福島の原発事故で冬鳥たちも日本を見限ったのではないかと、思わず勘ぐりたくなるほどの野鳥の少なさだ。毎年この時期芝生の上などで5,6m間隔でみかけるツグミも、今年はその数が激減してしまった。
鳥たちが少ないからか、マメガキもまだたくさん残されている。(右端に食べた後があるので、渋くて止めたのだろうか)
2月中旬には満開になる寒桜もまだ開花仕立てだった。
春の花が出そろうのはまだ先のようだ。
この辺で。