久しぶりに東大和市にある都立薬用植物園を訪ねてみた。梅雨に入ったこの時期、八重咲きドクダミを撮るのが楽しみの一つだ。
ドクダミという名にもかかわらず、白いベールをまとった貴婦人のような優雅な見かけ、その落差が堪らない。
五色ドクダミというのもある。
アメリカニワトコはスイカズラ科の花、アナベルと似たような白い手毬状の花を咲かす。
ムラサキの花は白く小さい。名は古代から貴色である紫色の染料として用いられてきたことに因る。
雨とともに色づき始めたヤマアジサイ
これは珍しい、フイリシナヤマボウシというのだそうだ。花弁は普通のヤマボウシよりすこし幅広く、ハナミズキに似ている。
この花の名はムラサキセンダイハギ。センダイは仙台ではなく、先代。ハギとはいうものの秋ではなく夏に咲き、しかも普通のセンダイハギは黄色い花だが、これは紫の花。どこまでへそ曲がりの花なんだろう。
ハリギりの花。大木の幹の周りは落下したこの花でいっぱいだった。
スイカズラの仲間ではあるが、園芸種でハニーサックルというようだ
コノテガシワはヒノキの仲間。雌雄同株で、青白い金平糖のような格好をしたものが雄花らしい。
芳香を放っているのカラタネオガタマ
アカザ。北海道で借家住まいをしていた時、庭に生えていたアカザが、いつの間にか２メートル近くまで大きくなり驚いたことがあった。昔は至る所で見かけた野草だが、最近はほかの帰化種に負けたのか余り見ることがない。
これはカエデ科のメグスリノキ。種子であるプロペラが葉と殆ど変らない位大きい
ダイコンソウ。日本の山野に自生するとあったが、山を歩いていて今まで見たことがなかった。毬栗状の花後が特徴的なので、今度はしっかりと探してみたいものだ。
マリアアザミ。別名オオアザミ。名の由来は葉にある白い模様がミルクのように見えるので、聖母マリアからに因んだと言うが、少しこじつけの感がある。それにしてもこんなに棘が大きく鋭くては、ハチや虻が寄って来ないのじゃないか。
アヤメ
ジギタリスは強心利尿の劇薬成分を持つ花。以前奥多摩のむかし道を歩いた時、終点の水根集落では家の周囲一面にこの花を植えていた。家の人に訳を訪ねたら、サルやイノシシ除けのため植えているのだと教えてくれた。
ギョリュウの花、終わりかけのようだ。
枝にびっしりと花をつけたマメガキ
テイカカズラ
ナツロウバイはロウバイと違って初夏に咲く。香りはあるのかどうか、近づけなかったのでわからない。
カミツレとあったが、別名カモミール。こっちの名の方が通りがよい。
ミカラマツソウ、キンポウゲの仲間とはとても思えない。
トウワタは西インド諸島原産の花。唐綿の名は鞘状の実の中に白い綿毛のある種子を持つことから。私はこの花を見るといつも幼稚園児の行列を連想してしまう。
お終いはヒマラヤの青いケシ。今回は残念ながら温室の窓ガラス越しのご対面だった。
この辺で。
