野に撃沈2

多摩地区在住の中年日帰り放浪者。(k10D→k7→k30→)k‐5Ⅱsを忍ばせ、人気のない野山や公園、路地裏を彷徨い歩く

府中郷土の森

2012-03-06 | 植物園

                      

 遅い、なんて遅いんだろう。梅の花が3月も過ぎたというのに、どこもせいぜい2,3分咲き。ひょっとしたら今年は桜と梅を同時に見ることが出来るのだろうか、それはそれで嬉しいのだが……。

 春が遅いといわれた去年でさえ、3月の今頃は青梅など一部の地域をを除けば、そのほとんどが見ごろを過ぎていた。

 

 まだ早いとは思いながらも、府中に郷土の森公園を訪ねた。園内の古民家にひな壇が飾られていた。じっと見ているのは少女、何を思っているのだろうか。

 

 赤目のネコヤナギが美しい

 

 

 カマキリの巣を見つけた

 

 梅園はまだ色づいていない。開花したばかりの花が数厘寂しく香っている。これは唐梅という品種。

 

 

 

足元にはフクジュソウが

 

白梅も咲き始めたばかり

 

 

 

 

 もうすっかり終わっているはずのロウバイが3月になってもまだ見られる。これはマンゲツロウバイ。普通のロウバイやソシンロウバイと異なり、花弁が丸みを帯びていて、黄みが一層強く明るい。

 

 

 

 

 それでもいつの間にかサンシュユも咲き始めたようだ。

 

 この辺で。

 

 


二月の高尾

2012-03-01 | 登山

 高尾山にはもう数え切れぬほど登っているのだが、2月に登ったことはない。他の月はほとんど登っているのにこの月だけは今までなかった。冬の高尾はシモバシラと富士が楽しみなのだが、それは12月、せいぜい1月まで。2月になると麓では梅が咲き始めるので、例年はそちらで忙しくなるという次第。ところが今年は寒気が強く、2月下旬になっても梅はまだ1,2分咲き程度。仕方がない(といっては山に失礼なのだが)高尾にでも登るとするか、多分人も少ないことだし、まぁ富士山や冬鳥の姿でも見られりゃ良しとしよう……。

 登りのコースは一号路から

 

 人気の少ない山道をゆっくりと登っていく。

 

 あっという間に神社のある見晴らし台に着いた。

 

 まだ10時になったばかりなので都心の見晴らしもきいた。

 

 手前の新宿高層ビル街とスカイツリーが渾然となって蜃気楼のように浮かび上がっている。

 

 雪をかぶった野仏

 

 

 一年中人でごった返す参道もこの時は閑散としている

 

 この石碑の句が好きだ 「かなかなの かなかなさそう 谷浄土」

 

 

 高尾山頂上。登りが短いのでいつもあっという間につくのだが、今日は山が空いているので一層短く感じられた。

 

 富士がとても良く見え、登山客がみんな歓声を上げている。

 

 

 東屋の屋根も白く雪化粧。

 

 

 廃屋の向こうにも小さく富士山が

 

城山への道はアイゼンが欲しくなるぐらいつるつると滑る。

 

 途中は見る花もシモバシラもなく、野鳥も姿を見せてくれないので、登り始めて2時間と少しなのにあっという間に城山だ。

 

日曜だったので茶屋は営業していた。

 

 ここからの富士は少し雲がかかってしまっていた。

 

城山からの展望の楽しみは富士山だけでなく、南アルプスもある。こちらが拝めるのは条件が特別にそろった時だけ、今日は運が良かった。

 

どちらに下るか迷ったのだが、最近行ってない相模湖方面へ下ることにした。

 

 

 

 林床に野兎やシカの足跡を探したのだが見つからず残念。

 

 どういうわけか足元に首だけ侍らした野仏があった。

 

40分ほどの下りで相模湖側の登山口へ降りた。

 

 相模湖と津久井湖を結んでいる相模川。この川の風景は、ゆったりとした川の流れがどこか日本離れしているようで、お気に入りスポットの一つだ。

 

 

 

 この辺でやっと昼時になったので、川べりで持参したおにぎりを食べた。目の前にはオオバンのつがい。小鳥たちが頻りに木の実をついばんでは鳴き交わしている。

 

昼食を食べた後は相模湖駅方面に向かった。

 

 駅に着いたら、電車が行ったばかり。40分ほどの空いた時間で近くの与瀬神社に寄った。茶色の舗道は神社の参道にもなっているが、その下には中央高速が通っている。

 

 仁王像の代わりに古式ゆかしい内裏像

 

趣のある伽藍。

 

 ここから陣馬山に登るコースがあるとは知らなかった。

この辺で。