多摩湖上にカンムリカイツブリの群れが見られるようになってきた。カンムリカイツブリはカイツブリ目/カイツブリ科に属し、漢名は冠鳰。冬鳥として日本にやって来る。渡りの時期以外はほとんど番か単独で採餌していることが多い。
短い冬の黄昏時
湖面がゆっくりと茜色に染まっていく
カンムリカイツブリは青森県の一部などで繁殖するが、ほとんどは中国シベリアから冬鳥として日本に飛来する。
カイツブリ類は日本では5種(世界では20種)いるが、カンムリカイツブリは中でも最も大きい(L56cm)
潜水が上手で50秒近く潜って魚や甲殻類。水生昆虫などを取る
日が地平線に近づいてきた
一つ一つの個体が点描画の一部のように模様を作り上げていく
陽が沈む数瞬、鳴き交わす声が一層悲しげに高くなる
忍びくる闇とともに湖の中ほどにかたまり、そして湖面に溶け込んでいく
もうじき生まれた北の国へと帰っていくのだろう。
茜色に染まった湖面の向こう、奥多摩の山並みが浮かび上がってきた。
この辺で。