野に撃沈2

多摩地区在住の中年日帰り放浪者。(k10D→k7→k30→)k‐5Ⅱsを忍ばせ、人気のない野山や公園、路地裏を彷徨い歩く

北海道を歩く⑦~襟裳岬

2013-07-06 | 探鳥

 

  アポイ岳の登山を終えて、北海道最後の宿泊地襟裳岬に向かった。今日(6月23日)は月が地球に接近し、スーパームーンが見られるという日。

 岬の突端に着いたのは3時ごろ、まだ陽は高かった。

 

 

 とりあえず駐車場に車を止めて歩いてみた。6月下旬、北海道の夏シーズンにはまだ間があるのか、観光客はそれほど多くない。

 

 土地の人の言うことには、霧の出てない日は少ないので、こんないい天気に恵まれるのは稀なんだとか…。

 

 咲き出したエゾキスゲ

 

 先ほど登ってきたアポイ岳方面

 

 風の館の屋根

 

 灯台

 

 

 

 

アポイアズマギク

 

 海鳥が岩礁にとまっている

 

 てっぺんにはウミウのような鳥

 

 ゼニガタアザラシがいるというのだが、この日は双眼鏡でのぞいても確認できなかった。

 

 草原にはアヤメ。海岸に咲くアヤメはとても絵になる

 

 岬の突端

 

 ハマエンドウでいいのだろうか

 

 

 

 

 ひとしきり回ったところでいったん今夜の宿にチェックイン。といってもここから歩いても100mもない近くの旅館。旅館で夕食を早めにしてもらい、夕暮れ時に再び岬に出た。

 

 

 熱を失った日差しは弱く、風は思ったより涼しい。半袖では少しひんやりするほどだ。

 灯りの灯り始めた集落と十勝方面の海岸線

 

夕映えに浮かぶ岩礁

 

 

 灯りのともった灯台

 

 

 今まさに陽が落ちようとしている

 

 反対側からはスーパームンが昇ってきた。思ったよりは大きくは感じられない

 

 

 

 

外に一時間ばかりいたら寒くなってきたので、宿に戻って窓越しに月を肴に酒を飲むことにした。

 翌朝、今日が北海道滞在最後の日。7時の朝食前に岬に散歩に出た。

 

 昆布採りの小舟

 

 この辺で。

 

 

 

 

 


北海道を歩く⑥~アポイ岳登山

2013-07-05 | 旅行

 帯広に泊まった翌朝は5時には起きた。ホテル傍のコンビニで買った朝食を車内で食べながらアポイ岳方面に向かった。

 帯広から襟裳岬方面への道は、真っ直ぐで気持ちがいい道だった。

 

 岩から滝が噴出しているフンベの滝

 

 これから向かう襟裳岬方面は海霧で覆われていた。

 

 8時半やっとアポイ岳麓へ到着。

 

 登り始めて10分ほどの小沢で、靴に着いた雑草の種子を洗い落とす。

 

 ジンヨウイチヤクソウ

 

 ハンショウヅル

 

 エゾノヨツバムグラ

 

少し前を植物パトロールの監視員が歩いていた

 

鬱蒼とした森を1時間余り歩く

 

 やっと見晴らしの良い5合目に着いた。避難小屋ではたくさんのハイカーが暑い日差しを避けて休んでいる。

 

 

 ここからは高山植物が多くみられる。

アズマギクは2色ある

 

 

 真っ赤なエゾヤマツツジも随所に見られる

 

アポイヤマブキショウマ

 

 アポイクワガタ

 

キンロバイ

 

振り返ると海が見える

 

 

5合目から30分ほど急坂を登りきったところが馬ノ背

 

ハクサンシャクナゲ

 

 キンレイカのような花

 

 内地の高山でもよくお目にかかるヨツバシオガマ、此処ではキタヨツバシオガマというそうだ。

 

 チシマフウロ

 

 アヤメも咲いている

 

 北海道に来て以来、本当にきれいに晴れ上がった気持ちのいい日だった。

 

 

 タカネバラ

 

 ハクサンチドリ

 

標高は800mほどの山なのに次から次へと高山の花たちが顔を覘かせてくれる。

ヒロハヘビノボラズはメギ属、枝の棘からこの名がついた。

 

 ゴゼンタチバナ

 

 アポイカラマツ

 

 ミヤマオダマキ

 

 薄暗い林床に咲いていたヒダカイワザクラ

 

馬ノ背からは1時間足らずで頂上へ

 

 ハイマツ帯をぬけた頂上は不思議なことにダケカンバの林で蔽われていた。

頂上付近の日当たりのよいところでは虫たちがたくさん見られた。

キアゲハ

 

 ミヤマセセリ、ヒメチャマダラセセリではないよね?

 

 これは?ジャノメチョウ?

 

 角のように見えるのは前足?センチコガネなのかな

 

下山時、鳴き声はずっとしていて何度も探してやっと見つけたエゾハルゼミ。橙色の腹部がきれいだった。

 

 アポイ岳、季節を変えてもう一度来たいと思わせる良い山だった。

 

 この辺で。


北海道を歩く⑤~真鍋庭園とばんえい競馬

2013-07-03 | 探鳥

 富良野岳を断念した日(6月22日)は早めに宿泊予定地の帯広に入った。時間に余裕があったので郊外にある真鍋庭園を訪ねた。

 土曜日の午後3時ごろ、ちょうど人の出払った頃だったのか、比較的ゆっくりと見て回ることができた。

 

 

 

 一番たくさん見られるノウサギコースを行く

 

 クレマチス

 

シャクナゲ

 

 パンフレットの表紙にも使われている西洋風の建物

 

 ヨーロッパ庭園、時期的なものか咲いている花は少ない

 

 こちらは日本庭園

 

 

 針葉樹を中心とした庭園がここの特徴のようだ

 

 

 所々にベンチが置かれている。野鳥の声が頻りに聞こえ、エゾリスの姿も見かけた。

 

 オドリコソウの仲間か

 

 趣のある休憩所

 

ニジマスの放たれている池

 

リバースボーダー庭園

 

ドワーフの森

 

出口の前のガーデンセンター

 

 もう少し花を見られると期待していたのだが……。私には少し物足りなかった。

いったんホテルにチェックインしてから、ばんえい競馬場に出かけた。時刻は6時を回ったばかり、この時期の北海道は内地に比べて陽の落ちるのが遅い。

 入場料は100円。

 中には結構人がいる

 

 ビギナー用のコーナーがあって、馬券の買い方をコーチしてくれている。

 

 私も全く知識がないので、馬の名前だけで③の単勝を1000円購入した。

すぐに発走するというのでスタート場所に向かう。

 

 スタートだ。③はリュタカラという雄12歳の馬

 

一回のレースでスロープを2か所登り下りしなければならない。力尽き途中で休憩を入れる。

 

途中まで払い戻しのある3位以内をキープしていたのだが、最後の坂で立ち止まってそれっきりアウト、結果は4着で残念。

 

 一回レースが終わるたびごとに坂の砂を整地しているのは、格好からすると厩務員の人のようだ。

 

 レースが終わった後のクールダウン(本当は何と言うのか知らない)が楽しい。私の期待をぎりぎり裏切ったリュタカラが目の前に来た。

  見た目が可愛い馬なので、着外は許してやろう。

 一着はこの⑥番サカノウオッカ(牝5歳)。リュタカラは12歳だったので最後は息切れしたのだろうか

 

 気を取り直して次の第8レースに賭けることにした。

 

 

 どうせ良くわからないので、今度は少し若い牝6歳の⑧番ヒロノクィンにかけることに決めた。

外に出るとあたりは暗くなり、照明が灯されていた。今日は土曜日なのでナイター競馬となる。

 

 

 いよいよ第8レースの出走だ。

 

 あーぁ、⑧番は最初の坂でもう出遅れ始めている

 

 後半何とか盛り返したものの間に合わず、また今度も4着でぎりぎり払い戻しなし。

 

  一番びりっけつだった②番チェイスアドリーム、でも最後まで頑張っていた。

 

 

①番スナイパーに乗っていたのは女性騎手だった。

 

 結果は下の通りだったが、払い戻しはなくても結構楽しめたので良しとしよう。

 

 この辺で。


北海道を歩く④

2013-07-02 | 旅行

 富良野の麓郷に泊まった翌日(6月22日)は朝早く起きて富良野岳をめざした。

 登山口である十勝岳温泉は標高1270mにあるがまだ雪の世界だった。濃いガスの中東の空から陽が昇ってきた。

 

 

 左の建物が十勝岳温泉凌雲閣

 

 まさかここまで雪が残っているとは思わなかった。アイゼンも用意してないのでどうやら頂上までは行けそうもないが、気を取り直して行ける所まで行くことにした。 

 

道の両側には大きな蕗の薹が花を咲かせている

 

 

 

 

 

 

 三段山分岐周辺

 

 谷のガスは濃くなったり、一瞬だが晴れ上がったりしている。

 

 足元にキジムシロのような花が咲いている。葉の特徴からするとこれがメアカキンバイのようだ。

 

 

やはり雪が多いのでアイゼン無しでは登れそうにない。分岐から安政火口付近の斜面を探索することにした。

 

 日当たりのよい斜面では、温められた岩に添うようにエゾノツガザクラが群生していた。

 

 

 ゴゼンタチバナ

 

 

ウコンウツギ

 

 

 イソツツジも咲き出していた

 

 

 

 

 

 一時間余りの探索で登山口に戻った。その後は今夜泊まる予定の帯広へ向かうことにした。

途中立ち寄った然別湖

 

 

 新緑を映した水面が美しかった。

 

 通り過ぎた大平原の中の小さな牧場

 

狩勝峠で出会ったキタキツネの親子

 

 この辺で