軽井沢バイシクルライフ

10年以上のブランクの後現役復帰した中年サイクリストの活動と昔話

MTB

2019-02-20 21:58:55 | 日記
2月17日(日)信濃毎日新聞朝刊に次のような記事が掲載されていました。
MTB走路 飯田で探る  ~NPO専門家招きシンポジウム~
内容を要約すると次の通りです。
・飯田下伊那地方の自転車愛好家でつくるNPO法人が、マウンテンバイクの走路を飯田市竜東地区に整備する構想があり、市内でシンポジウムを開いた。
・MTBの魅力は山道にも入っていける走破性の高さ、自然との一体感。
・変化に富む登山道が理想の走路だが、登山者も歩くため、海外ではスキー場などに専用の走路を作る動きが活発化している。
・竜東地区は広域的に見れば適地が点在している、構想実現のハードルは高いが地域一丸で本気で取り組む心づもりがあれば可能性はある。
(以上新聞記事の要約)
私自身、現在はオフロードには取り組んでいませんが、軽井沢でさえMTBで走れる場所は少なくなっていると思います。
かつては、私もツーリング車などで、登山道を走ったことはありました。しかし、時代は変わり山に親しむ人が増えた今、登山道をMTBで走ることは登山者との間でトラブルが発生する可能性がありますので、推奨できなくなっています。
登山者と自転車が共存するためには専用コースの整備を真剣に考えるべきだと考えています。
そして、それはMTBだけでなくロードバイクでも同様だと思います。
サイクリストが加害者にも被害者にもならず、安心して走れる環境を整備する必要があると考えています。
以前もブログで述べさせていただきましたが、伊豆や群馬のような自転車専用サーキットをもう何か所か整備する必要があるのではないかと考えています。

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TOJ

2019-02-16 13:46:36 | 日記
今年も5月にツアー・オブ・ジャパン(TOJ)が開催されます。
本日、地元紙の信濃毎日新聞朝刊に飯田市で開催されるTOJ南信州ステージの概要が発表されていました。
日    時 5月23日(木)
コース設定 123.6㎞
飯田駅前をスタートパレード走行7.3㎞⇒一周12.2㎞の周回コースを10周⇒フィニッシュコース1.6㎞(昨年のコースレイアウトから)
開催予算 1,900万円余
内訳:JKA(競輪・オートレース)公益金918万円余、企業協賛金240万円余、飯田市からの支出600万円余
参考文献:2/16信濃毎日新聞朝刊、ツアー・オブ・ジャパン南信州ステージHP

南信州ステージでは焼肉を食べながらのレース観戦が名物になっているそうです。
焼肉の煙と匂いが漂う中で走る選手の気持は?
などと考えることもありますが、毎年やってくるTOJを地元の人たちが歓迎して焼肉を楽しみながらレースを観戦して声援を送る…
これは一つの文化ではないでしょうか。
ロードレースが文化になり、年中行事として定着する。これこそ理想の形なのだと思う所です。
予算面では、競輪の公益金はやはり大きい、そして飯田市からも企業協賛金を上回る予算を用意していただいています。
公益金をいただけることは有難いことです。自転車競技、産業の振興だけでなく、福祉施設の整備などにも、JKAや日本財団(ボートレース)の公益金は有効に使われています。
しかし「いつまでもあると思うな親と金」ということわざがありますが、将来的に公営競技が今以上に衰退していくと、TOJもジャパンカップも開催が困難になってしまいます。
また、選手強化も困難になってしまいます。
ボールゲーム、スタジアムスポーツと異なり入場料収入が見込めないロードレース。
しかし、いつかは公益金に頼る予算からの脱却を目指す必要はあると思います。
また、ある意味TOJは開催時期の問題から不運な大会です。
何しろジロ・デ・イタリアと開催時期が重なっています。そしてもう一つのUCIワールドツアーであるツアー・オブ・カリフォルニアともかぶっているようで、ワールドツアーチームの招待が難しいという事情があるようで、主催者のご苦労も大変ではないでしょうか。
ちなみに私の自宅の軽井沢から飯田市は、とても遠い!
平日ということもあり観戦には行けないのですが、それ以上に距離の問題が大きいです。
最終の東京ステージの会場に行く方が、交通の便は良いのです。
長野県は広いですね。
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国民体育大会と自転車競技

2019-02-05 21:29:12 | 日記

(松本自転車競技場)
世の中には「国体不要論」という意見もあるとのことです。確かに見直さなければいけない部分はあるかもしれません。
特に冬季国体は開催地が限られているため、すぐに順番が巡ってきます。例えば長野県の場合私が生を受けてから記憶に残っているだけでも確か5回ぐらいは開催しているはずです。
しかし、国体が地域のスポーツ振興に果たす役割は決して小さくないと思います。軽井沢町では、昭和53年のやまびこ国体のアイスホッケー会場になったことがきっかけで、中学校にもアイスホッケー部ができて、少年チームも出来て、競技人口が拡大しました。
南信の箕輪町では、同じくやまびこ国体のフェンシング会場になったことで、その後も町内ではフェンシングに取り組む青少年が増えて、現在では世界を目指す人材も出始めているようです。

(第39回国民対体育大会出場車)
自転車競技の普及と一定の競技力の維持のためにも国体は、大きな役割を果たしてきたと私は考えています。
かつては、公道を使用したロードレースの開催は、今以上に困難でしたが国体とプレ大会の全国都道府県対抗大会と高校総体だけは、公道を使用して今日まで開催が継続されてきました。
日本では公営競技の競輪が存在したため、かなりの地域においてトラックレースが開催できる環境が整備されましたが、長野県や沖縄県など、競輪の開催がない地域でも、国体のために自転車競技場が整備されました。

(懐かしのブランド片倉シルク号)
競輪場を含めた、自転車競技場がこれほど多い国は他にはないのではないでしょうか?
トラックレースのレベルを一定以上に維持できたのには、国体の存在が果たした役割が大きかったのではないでしょうか。
私も国体に参加させていただく機会があり、国体に育てていただいたことを感謝しています。
国民体育大会は、見直しが必要な部分があったとしても、決して不要なイベントではないことを、私はこの場を借りて主張させていただきます。
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臭い物に蓋をしない② ~自転車競技の種目別事故リスク~

2019-02-02 11:35:21 | 日記

(JICF国際トラックカップ:スプリントレーススタート)
自転車競技は確かにスピードも出ますので、落車があれば重大事故の発生の可能性はあります。
しかし、他競技に比べてどのぐらいのリスクがあるのでしょうか?また、種目によるリスクの違いについて考えてみたいと思います。
自転車競技には、トラック、ロード以外にもシクロクロス、マウンテンバイク、BMX、トライアル、室内自転車競技(サイクルサッカー、フィギア)と多彩な種目がありますが、ここではトラック、ロードに限定して考えたいと思います。
部活での死亡・重度障害事故の競技別統計について調べてみると
1位 柔道 2位 野球 3位 バスケットボール 4位 ラグビー 5位 サッカー
という順番なのですが、死亡・重度障害の発生頻度からは
1位 自転車 2位 ボクシング 3位 ラグビー 4位 柔道 5位 器械体操
という順番のようです。
出典:平成24年学校における体育活動中の事故防止について
自転車の場合は、落車しなければ事故は起こりませんが一度落車すれば、大けがにつながる可能性は否定しません。
しかし、実際には種目によって事故のリスクにはかなりの差があると思います。
1人で走るタイム系種目では、私もかつて10年ぐらい競技活動をしていましたが一度も落車を見たことはありません。
1㎞タイムトライアル、4㎞個人追い抜きは、安全性の高い種目と言えそうです。
4㎞団体追い抜きでは、私の経験では前走者が先頭交代に失敗して落車したことがありますが、よく練習を積んだチームならばこのようなことは滅多にないと考えられます。
3人1チームで走るチームスプリントと併せてまずまず安全な種目のようです。
スプリントは、フェアな走りをしていればそれほど落車はないと思いますが、私の経験したトラブルでは、インを突いてゴール前で追い込みをかけてきた選手の自転車が私の前輪に接触して、ホイールがバラバラになったことがありました。
また、スプリントに入る前のけん制でゆっくり走っている時は、まっすぐ走る技術がないとコーナーのバンクでペダルをこすって落車します。
スプリントはしっかりしたバイクコントロール技術が必要です。

(JICF国際トラックカップ:ケイリンスタート前、このレースでは落車がありました)
短距離ではケイリン(漢字で書く公営競技の競輪とは別物)は、集団のゴールスプリントの迫力が魅力ですが落車のリスクは高いと言わざるを得ません。世界戦の種目に採用された時はまだアマとプロに競技が分かれていた時代ですが、ケイリンはプロの種目でした。
ポイントレース、スクラッチ、エリミネイション等大人数で走る中・長距離種目は、斜行等危険走行をしないでフェアな走りをすれば、大きな危険は個人的にはあまり感じていないです。日本独自の種目の4000m速度競争(先頭責任制)は、私も好きな種目でした。

(JICF国際トラックカップ:ポイントレース)
しかし、短距離種目のケイリンのゴール勝負は、全力を出し切りスピードも高くなり、位置取りも熾烈になるのでリスクは大きいと思います。
トラックでは何と言ってもマディソンは怖いです。
ヨーロッパの6日間レースのメイン種目ですが、200m以下の室内トラックで、選手同士手を握り合ってホイップして選手交代をするという実に高度な技術が必要です。
死亡事故が実際起こっています。相当な技量がないとできない種目ですが見方によってはエクストリームスポーツ的な種目です。
自転車以外では冬季オリンピックではビッグエアやスロープスタイル等エクストリームスポーツが採用されて、Xゲームと区別がつかなくなってきました。
個人的にはそれよりも、シクロクロスを採用してほしいと考えています。

(日本サイクルスポーツセンター)
トラックでは種目により事故のリスクがかなり異なるのですが、では、ロードレースはどうなのでしょうか?
一般公道はそもそも競争をするために作られてはいませんので、コースには危険な物がたくさんありますので、ロードレースの方がリスクは高いのではないかと個人的には考えております。
例えば、下りのコーナーで、オーバースピードで曲がり切れず、コースアウト、がけ下に転落!とか、平地のコーナーで曲がり切れず電柱に激突!という事故も想定されます。
レースだけのことではないと思います。
サイクリングイベントでも重大事故は起こっています。やはりセルフコントロートは、一番の事故予防策ではないでしょうか。
また、オリンピック種目も一般の目を引くために、見た目の面白さだけを考えてエクストリーム系種目を採用していくことは、私見ですがいかがなものかと考えています。
自転車競技の醍醐味はスプリンターだった私にとっては、やはりゴールスプリントです。
また、ロードレースではぶっちぎり独走勝利も美しいものです。
そして一番見たくないものは落車事故です。
自転車は、体力・年齢に合わせて行うことができる生涯スポーツです。
サイクリングイベントや普段の練習、サイクリングでも十分注意して楽しみましょう!
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