(2020年2月明治神宮外苑クリテリウムにて、母校の応援)
コロナ禍の中で、困難を乗り越えて開催された箱根駅伝、往路は驚きの創価大学の優勝でしたが、復路では母校駒澤大学が大逆転で総合優勝でした。私は自転車部のOBですが久々の箱根駅伝の勝利は嬉しい!
残念なのは、学生自転車競技では箱根駅伝のように日本中の注目を集めるような大きな大会がないことです。
ロードレースで、できれば周回コースではなく、片道でもよいので東京をスタートして箱根を駆け上るようなラインコースの規模の大きな大会があればと思うのですが…
(周回コースは交通規制もやりやすく、観客にとっての楽しみも多いという利点もあります)
自転車競技では、戦後道路事情の悪化により幾つものロードレースが開催できなくなりました。しかし、箱根駅伝は道路事情の悪化の中でも多くの人たちの努力により開催を続け、襷をつなぎ続けました。
(新装になった国立競技場で東京五輪が無事に開催される事を祈ります)
偉大な努力だったと思います。それは、二度の世界大戦で中断があっても今日まで開催を続け、五輪、サッカーワールドカップと並ぶ世界三大スポーツの1つとしての地位を築いたツール・ド・フランスを困難に挫けず開催を続けた人たちも同様だったと思います。
箱根駅伝もツール・ド・フランスも、続けることで歴史を作り、価値を高めることができるというお手本のような大会であると思います。
「栄光の箱根」本当に素晴らしい大会です。
(明治神宮外苑クリテリウム、メインレースのスタート)
学生自転車競技の大会で一番雰囲気的に華やかなのは、明治神宮外苑クリテリウムだと思います。
地の利もよいため観客も多く、各校の応援もにぎやかで、神宮外苑という場所も良いと思います。ここには学生野球の聖地、神宮球場があり、国立競技場もあります。悲しい歴史ですが、国立競技場の前身の施設にあたる明治神宮外苑競技場では学徒出陣壮行会も行われています。
(学生野球の聖地神宮球場)
クリテリウムは市街地でのロードレースですから、アップダウンも少なく短い周回コースが特徴です。
観客にとっては面白いレースではありますが、残念ながら箱根駅伝のような壮大なスケールはありません。
トラック短距離出身の私としては悔しいですが、自転車競技もやはりロードレースに人気が集まっています。
しかし、これは仕方ないことだと思います。陸上競技のマラソンや駅伝、自転車のロード―レース等、ロード競技というのは、規模が大きく、ドラマがあり、しかも、観戦時、選手の通過は一瞬であっても、スタジアムスポーツと異なり観客と選手との距離が近いことなど人気が出る要素が高いので仕方ないと思います。
(母校駒大の他、早稲田、慶応、東大、法政、中央…各校の応援が華やかです)
しかし、ロード競技の開催には交通規制が必要であり多くの方の協力と、支持、理解が必要です。
とりあえず、学生自転車競技としては、神宮外苑クリテリウムのような大会を続け実績を作ることが必要なのだと思います。
佐久地方の正月料理である鯉のうま煮です。鯉料理はこの地方の人々にとってはソウルフードです。
家内は煮ている時のにおいが苦手とのことですが、美味しく作ってくれました。