(2022年ツール・ド・フランスさいたまクリテリウムのコース、完璧な交通規制がされています)
ツール・ド・北海道は第1回大会が1987年に開催されている伝統のある大会であり、日本で初めてのステージレースです。
そのような老舗の大会で死亡事故が起こってしまったのは残念です。
主催者からの報告等にも時間を要したようですが、スタジアムスポーツと異なりロード競技はマラソンや駅伝も含めてどこで何が起こっているか可視化できないので、事故の原因究明に時間がかかるのはむしろ自然だと考えています。
(さいたまクリテリウムスタートゴール地点:今年も楽しみにしています!)
複数の不幸な要因が重なっての事故と考えていますが、根本的な原因は、片側のみの交通規制に無理があったということではないでしょうか。
ラインコースは理想ですが、交通規制の容易さからは、周回コースも日本の状況ではやむを得ないかもしれません。
(さいたまクリテリウムはさいたまスーパーアリーナ内を通過します!)
ツール・ド・九州は今年で第1回ですが、ワールドチームの参加もあり、ツール・ド・北海道よりもレースの格付けも1つ上でした動画配信で観戦してみましたが、冠スポンサーも付いて、周回コースとラインコースを併用して、今年が初めてとは思えない素晴らしいレース運営ができていました。日本選手の活躍もあり、大変見ごたえがありました。
(ツール・ド・フランスチャンピオンのヨナス・ヴィンゲゴー)
今年のツール・ド・九州は日本におけるステージレース開催のお手本なのではないかと感じました。
勝利のために選手はリスクを冒すケースはありますが、ワールドツアーにおいても今年のツール・ド・スイスで死亡事故が起こってしまいました。しかし、理由の如何を問わず、悲惨な事故が起こるのは防がなくてはなりません。
そうしなければこの競技の未来は無いと考えています。