(明治神宮外苑クリテリウム 法政大学の応援団前を通過する集団)
日本学生自転車競技連盟の大会は、年齢別カテゴリーに置き換えるとアンダー23に該当します。
そしてインターハイやその予選等高体連の大会は年齢別だとジュニアに該当します。
実業団及び国内コンチネンタルチームはエリートに該当すると考えてよいでしょうか。
(明治神宮外苑の絵画館は実に古格のある堂々とした建物です)
今年も外苑クリテリウムではJスポーツの解説でもお馴染みの栗村 修さんが大変楽しく、分かりやすい解説をしてくださりました。
この大会と前後して(多分意識して)ツアー・オブ・ジャパンのブログに国内のロードレース界の統一プランについてのご意見を寄せられていました。
要するに日本のスポーツ界は自転車に限らず実業団・学連・高体連と職域や学校別の団体で分断されていて、年齢別のカテゴリーに分けられていない。
そうなると例えば同じアンダー23でも学連・実業団といった所属連盟を横断したランキングがつけられない。ジュニアも高体連以外のクラブチームやコンチネンタルチームの下部組織に所属している選手も含めたランキングがつけづらいといった問題が起こってきます。
(明治大学応援団)
単一型スポーツクラブ⇒総合型スポーツクラブ、企業チーム⇒地域密着型チーム、学校の部活⇒クラブチームへ、日本のスポーツ界では様々な改革が行われ、Jリーグの成功などの成果も収めています。
また、近年では「部活」をめぐる様々な問題点も浮かび上がっています。
しかし、外苑クリテリウムを観戦していても「改めて学生スポーツも悪くないよね」と思うのです。
各校のにぎやかな応援合戦もこの大会の楽しみです。
(中央大学の巨大な団旗、母校の代表である選手を応援する気持ちの強さが伝わってきます)
学業とスポーツを併せて頑張ることは人生の中では得難い貴重な経験です。仮に卒業後プロになったとしても一生プロ選手を続けることはできませんので。
実業団・学連・高体連という日本独自のカテゴリーはなかなか崩すことはできないと思いますが、例えば枠組みを外してU23、ジュニアという年齢別カテゴリーで所属団体を横断するオープンレースを開催するなどして、ランキングを付けたり、選手強化をしていけばよいのではないでしょうか?
その音頭取りは学連や高体連ではなく、上部団体として位置する日本自転車競技連盟が実業団・学連・高体連と連携しながらやっていけば何とかなるのかなと個人的には考えています。