禅宗が重要視したのは、「坐禅による正しい思惟」「悟りに至ること」「日常生活の仕事(作務)」
与えられた量と供物で最大限のものを作る。ここから禅修行の心をつかむ。個人修行と寺院集団への利他的精神を一致させた典座職
少しの時間であっても仕事(作務)に熱中すること。それがどんな仕事であれ集中し、没頭し、行うところに重大な禅の道あり。それをたどってはじめて悟りに到達する
その悟りに至る手段、方法を悟りの道とよぶ。これは仏教の道理や経典の理解ということの他にもっと大切なことがある
道元がいっさいの雑念を排して坐禅に勤め励むことを第一としたように、禅の道は体験をもって知らなければならない
知識(理解)と体験(直観)がなければならない。どちらを主とするかは卵が先に生まれたか、鶏が先に生まれたかに似ていて、その立場・環境・時代などいろいろなことを考えてから自分で決定するのが一番よい
目ざすべきところは1つである