自己啓発系のビジネス書
むかし有名なところでは
「チーズはどこへ消えた」は200万部ぐらい売れたし
「嫌われる勇気」
「夢をかなえるゾウ」。
指摘されているのは
最近あんまりよろしくないビジネス本が出ている。
本来はビジネス書はビジネスパーソンの血肉になる情報を提供するツールだから
著者には実績とか実務家として経験とか専門家としての相応の知識があってしかるべきだ。
90年代のビジネス書には
堺屋泰一さんとか大前研一さんとか
タフな実業家とか経済評論家が名を連ねていたけれど
最近はコンサルタントとかセミナー講師とかプランナーとかの肩書で書いているけど
どうなの?
パターンも
著者のどん底時代のエピソードから
あるメソッドとか方法論に出会い
もしくは自分で編み出す。
そして輝かしい現状を手に入れ
読者を鼓舞する。
見出しのつけ方がうまいとハマっていくときがあるのでしょう。
タイトル商法みたいなところもある。
「1分で・・・できる」とか「~が10倍~」とかに夢を見るんでしょうが
これは私がダイエット本を書くぐらい説得力がない。
だから定番の本がいいと言われている。
生活の中で
その人の字を見ることが少なくなってきている。
携帯で打った文章と
手書きの手紙ではけっこうな差がある。
ケータイならハートマークを簡単につけても
手紙ではそれが淡い感じになったり。
しかもタイムラグがあるので
それを楽しむこともできる。
書いた当時の筆跡とか思いとか香りとか
紙の上から伝わってくるみたいな感じがある。
やっぱり大事な人に手紙を出しておくのはいいかもしれない。
かつて高身長・高収入・高学歴を求めていた女性の結婚の条件が
「暴力をしない・借金をしない・浮気をしない」の「3no」に変わってきた。
暴力や借金をしないのは当たり前.。
浮気は・・・
さだまさしさんだって歌っている。
♪おれは浮気はしない
しないんじゃないかな
ま ちょっと覚悟はしておけ
となると「2no1yes」か。
どれもやらないのが当たり前のことのような気がするけど
昔の条件よりどんどんハードルが下がってきた。
この3つのどれかに関わっただけで不幸になる。
他のところは目をつぶって
この3つだけは絶対に回避というわけだ。
だけどこの3つを満たしている人なんていっぱいいる。
男性側からすれば
その3つの先にわけの分からない条件を言われるぐらいなら
厳しい条件を1つ提示された方がわかりやすいだろうと思う。
アイドルが好きな男性のタイプを「やさしいひと」とかふわっとしたことを言って
ファンはみんな「オレだ!」なんて喜ぶけど
ホントはその先に厳し~い条件があるんだから。
西原理恵子さんの書いた本「王子様を待たないで」が大ヒット中。
女性が社会的に自立することの大切さを強く訴えている。
昔は“王子様を待って玉の輿に乗るのよ”
と母親は娘に言っていたものだが
女の子は
お寿司をごちそうになったりアクセサリーを買ってもらうのが幸せがじゃない。
つぶれない会社に勤めて病気にならない夫なんて存在しない。
人生の舵取りを人任せにするな。
誰かの幸せのために我慢をしないように。
逃げる力=自分で舵をとる力もちゃんと持っていてほしい。
働いて経済的に自立して
子育てが終わったその時期をハッピーアワーという時間だと思っている。
おばさんはすてきだよっていうか
そういう女性にもアドバイスをしている。
母から娘へのアドバイス本でもあるし
母へのアドバイス本でもある。
女のためのエール本であるので
直球のこういう熱いメッセージもいいものだ。
日馬富士による貴ノ岩暴行事件の
週刊文春の記事で小ネタで面白いのがあった。
暴行事件の日に白鵬の意をくんで誘い出されたモンゴル人力士がもう1人いて
結局来なかったのだが
その力士とは白鵬と同世代のガチンコ力士の玉鷲。
玉鷲は誘われたのだが
当日ホテルで
綾瀬はるか主演の「奥さまは取り扱い注意」を観るから、と
とぼけた理由で参加を回避した。
この理由はちょっとウケた。
これはダブルミーニングで
白鵬は取り扱い注意
ということを言いたかったんじゃないか。
玉鷲のこともっと好きになるなー。
東芝が「サザエさん」のスポンサー降板かと聞いたときは
時代の流れを感じた。
東芝と「サザエさん」は切っても切れないものだ。
日曜日の夜にあのテーマを聴くと
翌日からの仕事や学校を連想して物悲しくなった。
“ザエさん症候群”みたいな言葉もあるぐらい
国民的な番組だ。
そのニュースを受けてすぐに
高須クリニックの先生が次のスポンサーに手を挙げた。
子どものころからずっと番組をご覧になっていたということだ。
波平さんがお好きらしい。
「風とともに去りぬ」は
私の世代の
人生を変えた映画の第1位だそうだが
この映画は女性のあこがれみたいなものだ。
レッド・バトラーのようなイケメンで野心家の男に愛される。
自分のレッド・バトラーを探そうと思った。
だけど なんでしょうかねえ・・・。
そもそも自分がスカーレット・オハラじゃないということに気づくわけだ。
炎のように人に愛され愛していく。
結婚に依存している女性から
自立する女性へと変わっていくところもビビッと来る。
男性にも女性にも支持される映画は「卒業」。
略奪という愛の形だが
最後にふたりがバスに乗って移動するときのあのシーンで
むなしい表情をする。
大人になって見直した時に
あのシーンのあの表情の意味にうたれた。
略奪するところまではすごくドラマチックだけど
いざ略奪してみたら
というそこの見方だ。