そこではない

明日は休みですか！
いいですね
しっかり、眠ってくださいね！

というのが、今日の別れのあいさつだった
私は、
そこではない

透明の鞄

仕事のときは、透明の鞄で行かねばならない
店のものをくすねる
悪い店員がいるんだってさ

なあなあ
ならば社長も透明の鞄で出社しているのか？
というか、トレンチコートのなかに、隠してしまえば、かくして終いだ。

社長、
適当はいけませんぜ
透明のカバンに透明の服、透明の下着
透明の車
これくらいやらねえと。

ホホホ

笑うとき、なんていう
ホホホ、と笑うひと
このごろはいない
かつては存在したようだ

朝廷の人物か
江戸城下の長屋に暮らす娘さんか
明治大正の貴婦人か

～あそばせ
も最近聞かない

そういやひょっこりひょうたん島でやってた歌で
貴族だけが使える便利な言葉
「ごきげんよう」
なんてのがあったよね。

スープ

スープの中でおよぐ

スープがちゃんこ鍋だったら、雰囲気台無しか
しかしもう、ちゃんこ鍋でいいや
根強い人気

金色の液体の中を泳ぐんだぞ
ぶくぶくしている
足ひれをつけてね
ちょっと飲んでみるんだろ
にんじんの脇や、昆布の後ろをくぐって
じゃがいもをかき分けながらいくんだろう
おっとスプーン
すくわれちゃったよ。

きみのそばで

屋根のある家がいい
壁は、少し薄くてもいい
屋根がないと

心は家だ
でも、体を家に入れないと、やっぱり心もすさんでいくんだな
人ひとりをつつむ心なんてのは
うそいつわりだ

心は家だけど
心は家の中にいれないといけない
家のない心は、ずっとさみしいんだな

私はあなたのそばでくるくる回る
そんな虫みたいなもんだ
あなたのそばにいるから私
あなたは私の家なんだな

冬がくる前に

冬がくる前に
壁を塗って
床を掃って
すき間を埋めないと

冬がきたあとで
暖房を入れて
壁の汚れを拭いて
床に油を引いて

パソコン

私専用のパソコンが来てからというもの、
部屋にいるときはたいていパソコンである。
こうしてブログをしているか
youtubeで音楽を聴いているか
ウェブ漫画を読んでいるか

だものなあ。

外の世界はきれいだよ。それはわかっているんだよ。

NHKのど自慢

来年だけど、吹田でNHKのど自慢が開催されるんだってね。
あの、観ている側が妙に緊張しちゃう番組。

20年くらい前にも吹田市で収録があったらしく、
そのときには誰が出たやら、なんて話も聞いたことがある。

しかし、のど自慢なんだよなあ、といつも思う。
堅い話をここへ書くつもりではないけれども、歌声は腹から出るよなあ、と私はいつも考えている。

でも、そうしますと「腹自慢」になってしまうので、結局のど自慢に落ち着くわけだ。

長いことあの番組をみていないけれど、毎週地方へ行っては鐘を打ち鳴らす、あの鐘つきのおじさんは、まだ元気なんだろうか。

カレーをたべた

昨日はとても遅く帰って、
しかも帰る途中で牛丼など食べたので、玄関を閉めるやいなや
そのまま眠ったのだった。
お昼くらいに目が覚めて、キッチンにはカレーが作ってあった。
私は昨日の非礼をわび、
昨日食べるはずだったサラダと一緒に
カレーを食べたよ。

トトロ？

まあ久しぶりに雨が降った。
私は一日、今日は部屋から出なかった。

だから、雨にも気づかないままなのだった。
夜中に雨音に気づいて、
とりあえずベランダに植物を出した。

雨に当たったほうがいいだろうか
という
じつにあいまいな判断だったけれども。

久しぶりに雨が降った。
うれしいか、と言われれば、じつは
ちょっとだけうれしいのだった。