棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

「きぼうのて」展パンフより

2012-06-15 14:14:00 | 山郷の暮し
早朝から本格的な梅雨でうっとおしい一日になりそうですが、日本の自然にとって欠かすことのできない慈雨の時候でもあります。昨日の続きです。
 朝日村から  学芸員 木下眞由美
早朝から本格的な梅雨になっています。うっとおしいが日本の自然にはかかせない慈雨の時候です。昨日に続きパンフレットから紹介いたします。
 「きぼうのて」プロジェクトで製作された作品を多摩市の展示会で見たとき、不思議と元気図けられたことを覚えています。
そして、東日本大震災の翌日に起こった長野県北部地震で被災した栄村の子供たちに出会ったときも、やはり元気をもらいました。
震災で大変な思いを経験いるにもかかわらず、子供たちから春の芽吹きのような生きる力が伝わってきました。
 震災地の子供たちにエールを送りたいというのが朝日美術館での展覧会を計画した当初の気持ちでしたが、それは全く逆でした。
 「きぼうのて」プロジェクトの写真をご覧いただければわかるように、子どもの「手」だけ観ても全身にあふれている元気が感じられ、見る者に希望をあたえてくれます。
 会場には村立栄村小学校の児童をモデルに撮影した写真とともに、村立朝日小学校の児童全員が参加し復興を願って絵画に仕上げた作品も展示しております。
 加えて、本展の趣旨に賛同してくださった画家の岩淵龍王丸氏や写真家の吉村和敏氏、朝日村デイケアたんぽぽに通っている方々の作品が賛助出品されています。

ギャラリートーク  6月17日 午後1 時30分 より・・岩淵龍王丸

2--きぼうのて展

2012-06-15 07:27:27 | 山郷の暮し
  「きぼうのて」展のパンフの一部を紹介いたします。
「きぼうのて」それは・・・未来を作る手
 2011-3-11、東京の子供たちも、これまでに経験することのない大きな揺れに直面しました。
揺れがおさまり校庭に避難する多くの子供たちの目には、涙が浮かんでいました。そして今、落ち着きを戻しながら、新たな不安と困難を子供たちは目の当たりにしています。
 2011年6月、私は5年生に「被災地を勇気付けるような作品を作ろう」と投げかけました。子供たちからは次のような意見がでました。
「作品を作ってどうするの?」「誰が見てくれるのかな?」「作らなければ見てくれないよ」「作って、送ったらどうかな」「そうだ被災地で展示してもらおう」
「でも、そんなの迷惑じゃないかな」「それどころじゃない、迷惑だよ」「じゃあ作らないほうがいい?」
子供たちの話し合いは、聞いているとまっとうで、とても確かなものでした。
「これから一緒に考えよう。展示してもらえるかは、今はわからない」「やめようか・・それとも・・やっぱり作ってみよう」・・・逡巡を伴う問いかけの中で
プロジェクト「きぼうのて」の製作がスタートしました。・・・・・・つづく
 私の製作もまったく同じで、発想から(思いつき)ら具体的に製作に入るまでの迷い葛藤が子供たちの言葉そのものでした。  続く

6/17(日)は私の「東日本大震災を描く」ギャラリートークです。

「きぼうのて」展ーー1

2012-06-14 07:54:07 | 山郷の暮し
東日本大震災・長野県北部地震 復興の願い 朝日美術館(朝日村)で6月9日→7月8日開催されています。
私の作品「天災・人災・ひと曼荼羅 東日本大震災を描く」も依頼を受け展示をしています。
さて「きぼうのて」プロジェクトとは何であるのか、正直見るまではわからなかった。
多摩市立豊ヶ丘小学校と大船渡市立第一中学校の生徒による「きぼう」のテーマを手をつかって写真表現をしたものです。
 先生から写真によって「希望の手」を創作しようと提言された子供さんたちは、そのことを映像として表現することの難しさに直面したことと想像できます。
たぶん、最初の時間は気楽に遊び気分だったと思いますが、次第に真剣に真正面から「希望・絆・復興・こころ」などを考えていったことでしょう。
ギャラリートークで「きぼうのて」プロジェクトの代表 柴崎 裕 さんは、製作に当たる子供たちの変化をかたってくれました。
何十枚の写真から一点に絞り込む難しさや、その一点にした理由などを作文にしてもらったようです。
「何十枚もとったけど、このぼけている写真でなくては・・」と、強いメッセージに突き動かされていったようです。
蛇足ですが、わたくしが挑んだ「東日本大震災を描く」の製作葛藤が、同じように子供たちの作品からよみとることができました。

はらはらどきどき

2012-06-13 07:29:32 | 山郷の暮し

昨夜のオーストラリヤ戦は最後までハラハラどきどき。
前回のオマーン戦では、イケイケどんどん・お酒グイグイだったが、昨夜はまったく胃にこたえた。
にわか素人サッカーフアンの私でも、双方のすばらしいテクニックや攻撃・防御の違いがはっきりわかり、まるでお手本のような試合だった。
オーストラリヤは日本とほとんど時差もなく、そのてん選手は楽であったと思われるが、あのグラウンドはひどい。
ところどころ芝生が薄くなっており、ボコボコト蹴った跡が点々としていた。
解説でも盛んに言っていたが、日本のグラウンド整備は心がいきとどいているのであろう。
それにしても本田選手のゼスチャーは日本人離れし、表情も豊かで印象に残ったいい男だ。

次回からはただ今朝日美術館で開催されている「きぼうのて」展 6/9---7/8 について

子供たちへ

2012-06-12 08:44:18 | 山郷の暮し
40年来の知人である「劇団 風の子」の役者さんから電話があった。
久しぶりに松本公演がある、とのことで、公演地の保育園にいってきた。
「保育園??」と思われた方もいたでしょうが「劇団 風の子」は、主に児童むけの演劇をする劇団だ。
歴史も古く読者の中には思い当たる方もおいでになるでしょう。
食事をしたり一杯やる時間は無く、次の公演準備であわただしく帰京されてしまった。
今日、小中学校から「演劇鑑賞」の時間がなくなり寂しい。
100人以上いる団員の劇団経営が難しい時代だ、と語った。
予算が無い、となるとまず成果の見えにくい情操教育がけずられてしまう。
創造力も感情も乏しい教育から、新しい文化は芽生え育っては行かない。
おチビさんたちの爆発的な歓声に、私の心身は柔らかくなり、
君たちの時代は、私が育ったような人を信じ、夢見る時代であってほしいとおもった。

メイワクチャン 

2012-06-10 07:58:48 | 山郷の暮し
先日(6-10)迷惑メールに根を上げてしまったことを書きました。
「配信停止」のクリック欄がありましたので・・・。ところがかえってふえてしまった。
毎日まめに消去するのが仕事になってしまいましたが、フットこのメイワクチャンをご披露しようと思い立つ。
しまりのないアホ面ですが「オジサマ・ウフーーン」なんて言われたら、私はよだれたらたら完全馬鹿面。
メイワクチャンなんてとんでもない。真由美ちゃんだ!!ッてことに確実になります。
朝からなにをアホなことを言っているのだ。

サッカー・アジア最終予選

2012-06-09 07:53:12 | 山郷の暮し

「それいけっ!! 」「ヤッターー!!」のたびに、にわかサッカー・フアンはグッと飲み、前半だけでかなり酩酊。
後半に備えトイレに行ったり、酒・肴を準備したり・・。
「ヤッタ!!ヤッタ!!!!!ワールドカップだッ」の絶叫時には、血液はアルコールに変わってしまった。
ワンチャンたちは、相変わらずのトーチャンの狂態ぶりに「触らぬ神に祟りなし」とばかり、隅っこで上目ずかい。
満足満足とバッタン・キューーー。
今朝は雨とボヤーーとした頭と体のため、ワンチャンたちの散歩は中止。

中学生までに読んでおきたい日本文学

2012-06-08 08:14:55 | 山郷の暮し
「中学生までに読んでおきたい日本文学ー全10巻 6巻めの「恋の物語」
収録されている作家のほとんどが明治生まれの方々で、漢字にルビが無かったり解説がなかったらすんなり理解ができないが、
ズシントくる作品ばかりだ。
此の巻のラスト作品は、民俗学者・宮本常一「土佐源氏」で、私はまったく知らない作家だった。
筋は博労の懺悔をおもわせる女性関係だ。
へたなエッチ小説などとても足元に及ばないほどリアルでありながら、そのことを超えた精神性を感じる。
私などは博労の女性の出入りに「女はそーーなんだよなーー」と、嘘っぱちのやさしさ に女はにもろいと思ってしまったが、私の読みは浅く、この博労のの本質は見せかけの「やさしさ」ではなく、本音のやさしさ・真実だったのです。
登場する女性たちや、無学な博労の人間性にひかれてしまう。
「男は女の気持ちになってかわいがる者がめったにいないけえのう」という言葉に表れています。
蛇足ですが、小学生にこんなリアルな作品がお勧めできるのでしょうかねーー。イヤイヤ、だからいいのだ。ともいえます。

皮肉な天気だった 

2012-06-07 07:35:56 | 山郷の暮し
「お前たちにはみせてやらなーい」と言わんばかりの空だった。
ならば雲の無い南にいこう!!というほど根性も無く、うらめしく輝く雲を見上げるばかり。
そお、昨日は金星が太陽をよぎる天体ショウが終わったころ雲が切れ、たちまち青空に変わってしまった。
お天道様に「動くホクロ」が見えるだけジャン・・といってしまえばそれまでであるが、105年後まで見られなかったのだ。
ただ今生きている100%が見ることができないのであった。
宇宙の動きはすざましいスピードとともに、人生の時間とくらぺたら永い。とてつもなく永い。
そんなことを思うと、一瞬一瞬の出来事に思いを込めるのもわるくはないのです。

2 太宰治 カチカチ山

2012-06-06 09:12:43 | 山郷の暮し
金星が太陽を横切る世紀の大天体ショーはどうも見られそうも無い天候です。
前回の金冠日食に準備をした望遠鏡を完全装備したのですが・・・残念です。

昨日に続き「中学生までに読んでおきたい日本文学ー全10巻」のお話です。
太宰治といえばもてもての筆頭で、今なお命日には女性たちが列を成すという、まことにうらやましい方です。
私は「人間失格」を読んだはずですが筋は記憶にありません。ということは読んでいないのかなーー。
「カチカチ山」はおとぎ話「かちかち山」の読み返しの作品ですが、
太い柱や桁梁が組まれた古民家のなかにいるような気持ちがいたしました。
文の構成といいますか文体なのでしょうか、専門的にはわかりませんが「こんなふうな文が書きたいなー」とおもいました。
記していてフット浮かんだのが、山梨にある太宰の奥さん実家近くにある太宰が気に入って通った銭湯です。
といっても最近知ったことで、私はまだ行っていませんが・・・。ナンノハナシダッタッケ。
蛇足ですが「中学生までに読んでおきたい日本文学ー全10巻・6巻めの「恋の物語」には、
ロミエット・ジュリエット的な、なよなよ恋物語は一遍もありません。

ryusun

つぶやき

絵本と無縁になった大人に

子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本