木・うんちく

木材と人間の関わりを考えて思うままに・・・

72. カナダ人と住宅論争その⑬:住宅コスト編その3

2014-08-23 08:51:27 | ウッドデッキ

💛やはり君達は効率がコストと言うことが分からないようだな。
日本人の製造メーカーはこの意味を完全に理解しているのに、
住宅メーカーは全く理解していないと思うよ。
日本の住宅を見ていると、なにもかもこの効率が悪いからコストが高いんだ。

■なにもかもって言うけど、具体的に説明してくれ。

💛まず最初の設計からおかしい。
日本の場合はなにもかも別注じゃないか。
カナダで家を建てたいと思う人はまず、本屋に行って「住宅プラン」の本を購入するんだ。

■日本でもしているよ。

💛日本のとは違うよ。
日本のは特定のハウスメーカーの綺麗な完成写真があるプラン集だろう。
あんなものプランが少なすぎるよ。あれの千倍以上なくっちゃね。

■そんなにたくさんのプラン集を作るとすごい費用がかかるじゃないか。

💛それは特定のメーカー仕様だからだろう。
カナダ・アメリカは全部のマーケットで基本仕様は同じなんだ。

■分かった。それではそのプラン集で選ぶとどうなるんだ。

💛プラン集の後ろに注文書がついているだろう。
これで気に入った住宅の書類を注文するんだよ。

■そうするとどうなる。

💛すると住宅の図面から各種の配管図から配線図。
さらに材料の数量明細まで全部もらえる。
勿論有料だが、ともかく工務店は何もしなくて良いと言うわけだ。
その材料明細は材木屋に渡して見積もりをさせ、
配線図を電気屋に渡して見積もりさせ、
全部を集めて、それのコストに25%管理費をプラスして施主に見積もりする。
発注する側も請ける側も数量のごまかしも間違いもないから楽だろう。

■それであれば、社内に設計士もデザイナーも必要がないな。

💛そうだな、だからカナダでは経験を積んだ現場監督が一人で住宅の請負をしている。

■そりゃあコストが安いはずだ。
コメント
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