お前たちが外国に行った時に「日本の歴史を説明して。」とか「日本の歴史の特徴って何?」と外国人から聞かれたら、どう説明する?
学校ではこのような観点から教えることはなかったから、急に言われても分からないかもしれない。しかし、その国の歴史と言うのはある意味その国の文化でもある。お前たちも何か困難に遭遇した時に、その乗り越え方でお前たちの人生観や考え方が出てくるだろう。歴史もそれと同じで日本の歴史と言うのは日本人の考え方が表面に出てきているんだ。日本の歴史は諸外国と大きく異なるところが何点かあるが、お前たちはあたり前と思っているが、実は外国人にとってはとんでもない凄い歴史なんだ。これは日本人として誇りにしたらよい歴史だからもっと学校で教えても良いとお父さんは思っているんだけど、まとめると大きな特徴は次の三つだろうな。
■まず最も大きな日本の歴史の特徴は、王朝が2000年以上も続いていることなんだ。外国の歴史を見ると、何百年がせいぜいで、数年と言うこともあるぐらいだから、天皇と言う血筋が途絶えることなく2000年以上も続いていると言うことはとんでもないことなんだ。
こんなことができたのは天皇は権威は有していたが権力持たないようになったことが大きいね(もちろん、飛鳥時代以前の天皇家を確立した時代は、そんなことはなかったが)。天皇家の仕事は、国の繁栄と安泰を祈ることで、実際の権力は平安時代であれば藤原氏が握り、それ以降は武士が握り明治になってからは、政府が握っていたからね。そして天皇の元では全員が平等と言う意識があるから、奴隷制度ができなかった(古代の卑弥呼の時代は奴隷制度はあったようだが)。つまり役割による身分の上下はあっても、支配者が被支配者を搾取すると言う、他の国ではみられたことが日本では起こらなかった。これが今の日本人の国民性に大きく影響しているだろうな。
■次の特徴は武士道だろうな。外国であれば武力をもっている者は権力も持っていて、好き放題ができたが(初夜権と言って、中世のヨーロッパにおいては、権力者が統治する地域の新婚夫婦の初夜に、新郎よりも先に新婦とセックスできる権利があったぐらい)、日本の場合は江戸時代の250年間で、武士道として尚武の精神(武勇を尊ぶこと)はもちろんだが、富や権力よりも名誉を重んじると言う文化が日本に根付いたことが大きいね。
■三番目の特徴は明治維新だね。これは外国語に訳すと単に[革命]となるんだろうが、外国で言う革命とは違うな。確かに多少の戦いもあったが、大きくは幕府は大政奉還して政権を平和裏に返上したからね。何よりも、国民も支配者層も一丸となって、明治の難局を乗り切ったと言うことかな。諸外国の歴史を見ると、このようなことはあまりないな。こんなことができたのは日本人特有の文化。勤勉で、教育レベルが高く、誠実な性質が大きく影響したと思うよ。だから日本の歴史の三番目の特徴は明治維新と言うよりも日本文化かもしれないね。そう、こんな話があるな。幕末に長崎でグラバーと言うイギリスの商人が各藩との間で大きな取引をしたが、単に、船や武器を販売するだけでなく、鎖国の時代に内緒で各藩の若者を海外に留学の斡旋をしたりして、明治維新に大きな影響を与えた商人なんだが、この人が明治になって当時を回想した中に「自分は幕末のあの動乱期に各藩との間で巨額の取引をしたが、その各藩の誰一人として賄賂を要求した人間はいなかった。」
このような、自分の欲得のために自分の藩や国を売り渡すようなことをしない文化は、150年前の世界ではありえないことだろうね。
学校ではこのような観点から教えることはなかったから、急に言われても分からないかもしれない。しかし、その国の歴史と言うのはある意味その国の文化でもある。お前たちも何か困難に遭遇した時に、その乗り越え方でお前たちの人生観や考え方が出てくるだろう。歴史もそれと同じで日本の歴史と言うのは日本人の考え方が表面に出てきているんだ。日本の歴史は諸外国と大きく異なるところが何点かあるが、お前たちはあたり前と思っているが、実は外国人にとってはとんでもない凄い歴史なんだ。これは日本人として誇りにしたらよい歴史だからもっと学校で教えても良いとお父さんは思っているんだけど、まとめると大きな特徴は次の三つだろうな。
■まず最も大きな日本の歴史の特徴は、王朝が2000年以上も続いていることなんだ。外国の歴史を見ると、何百年がせいぜいで、数年と言うこともあるぐらいだから、天皇と言う血筋が途絶えることなく2000年以上も続いていると言うことはとんでもないことなんだ。
こんなことができたのは天皇は権威は有していたが権力持たないようになったことが大きいね(もちろん、飛鳥時代以前の天皇家を確立した時代は、そんなことはなかったが)。天皇家の仕事は、国の繁栄と安泰を祈ることで、実際の権力は平安時代であれば藤原氏が握り、それ以降は武士が握り明治になってからは、政府が握っていたからね。そして天皇の元では全員が平等と言う意識があるから、奴隷制度ができなかった(古代の卑弥呼の時代は奴隷制度はあったようだが)。つまり役割による身分の上下はあっても、支配者が被支配者を搾取すると言う、他の国ではみられたことが日本では起こらなかった。これが今の日本人の国民性に大きく影響しているだろうな。
■次の特徴は武士道だろうな。外国であれば武力をもっている者は権力も持っていて、好き放題ができたが(初夜権と言って、中世のヨーロッパにおいては、権力者が統治する地域の新婚夫婦の初夜に、新郎よりも先に新婦とセックスできる権利があったぐらい)、日本の場合は江戸時代の250年間で、武士道として尚武の精神(武勇を尊ぶこと)はもちろんだが、富や権力よりも名誉を重んじると言う文化が日本に根付いたことが大きいね。
■三番目の特徴は明治維新だね。これは外国語に訳すと単に[革命]となるんだろうが、外国で言う革命とは違うな。確かに多少の戦いもあったが、大きくは幕府は大政奉還して政権を平和裏に返上したからね。何よりも、国民も支配者層も一丸となって、明治の難局を乗り切ったと言うことかな。諸外国の歴史を見ると、このようなことはあまりないな。こんなことができたのは日本人特有の文化。勤勉で、教育レベルが高く、誠実な性質が大きく影響したと思うよ。だから日本の歴史の三番目の特徴は明治維新と言うよりも日本文化かもしれないね。そう、こんな話があるな。幕末に長崎でグラバーと言うイギリスの商人が各藩との間で大きな取引をしたが、単に、船や武器を販売するだけでなく、鎖国の時代に内緒で各藩の若者を海外に留学の斡旋をしたりして、明治維新に大きな影響を与えた商人なんだが、この人が明治になって当時を回想した中に「自分は幕末のあの動乱期に各藩との間で巨額の取引をしたが、その各藩の誰一人として賄賂を要求した人間はいなかった。」
このような、自分の欲得のために自分の藩や国を売り渡すようなことをしない文化は、150年前の世界ではありえないことだろうね。